「介護」カテゴリーアーカイブ

75歳以上の医療費「2割負担」明記 社会保障制度改革 中間報告

政府は12月19日、75歳以上の医療費窓口負担を見直し、一定以上の所得がある人は現在の1割を2割に引き上げることを骨子とした、社会保障制度改革の中間報告をまとめた。2022年度までの一律適用を目指す。70歳まで働く社会に向けた施策も盛り込み、年齢だけでなく所得に応じて社会保障の費用を負担する仕組みに移行する。

高齢ドライバーに「限定免許」 更新時に実技検査の義務付けも

警察庁は高齢ドライバーの事故防止対策について、自動ブレーキなどの安全機能を備えた「サポートカー」に運転を限定する新たな免許を導入することや、一定の違反歴がある高齢者には免許更新の際、実技検査を義務付ける方針を固めた。検査は自動車教習所などで行い、実際に車を運転して一時停止やハンドル操作がスムーズにできるかをチェックし、免許の更新を認めない場合もあるとしている。                                      警察庁は、こうした内容を盛り込んだ道路交通法の改正案を、年明けの通常国会に提出する見通し。

ウズベキスタンと在留資格「特定技能」の適正運用で協力覚書

日本の法務省、外務省、厚生労働省および警察庁とウズベキスタンの雇用・労働関係省との間で12月17日、在留資格「特定技能」を有する外国人受け入れ制度の適正な運用のための情報連携の基本的枠組みに関する協力覚書(MOC)が締結された。この協力覚書は、両国が一定の専門性・技能を有する人材(特定技能外国人)の円滑かつ適正な送り出し・受け入れの確保(とくに悪質な仲介事業者の排除)および、特定技能外国人の日本での就労における問題の解決等のため、情報連携および協議の基本的枠組みを定めている。

介護休暇 2021年から1時間ずつの取得が可能に、看護休暇にも導入へ

厚生労働省は、介護休暇の取得単位を現行の半日ずつから、1時間ずつへ見直すことを決めた。このほど開かれた労働政策審議会の分科会で提案し、承認を得た。育児・介護休業法の施行規則を改正し、2021年の1月から導入する。子どもが病気になった場合などに取得できる看護休暇についても同様の措置を取る方針。ルールを弾力化することで、制度を使いやすくするのが狙い。働きながら育児や介護も担う人が離職せずに済む環境をつくる施策の一環。

がん患者の5年生存率 全体で66.4% 前立腺がん98.8%

国立がん研究センターのまとめによると、全国のがん患者の5年生存率は最新の集計で66.4%となった。がんの種類別でみると、生存率が最も高かったのは前立腺がんで98.8%、次いで女性の乳がん92.2%、子宮体がん82.2%、咽頭がん80.6%、腎臓がん80.1%、子宮頸がん75.0%、大腸がん72.6%、胃がん71.4%、膀胱(ぼうこう)がん68.4%などと続いている。一方、最も低かったのはすい臓がんでわずか9.8%と厳しく、次いで胆のうがん29.3%、肝臓がん40.4%、肺がん41.4%、食道がん45.7%、腎盂(じんう)尿管がん49.0%など。                                                                                              国立がん研究センターは2011年までの2年間に全国のがん拠点病院など318の施設でがんと診断されたおよそ65万人のデータを分析した。

セコムとチカク IoTによる高齢者見守り新サービス

セコム(本社:東京都渋谷区)とIoTベンチャー企業のチカク(本社:東京都渋谷区)は12月10日、「たのしい、みまもり。」をコンセプトにした新しい高齢者向けの見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を2020年1月8日に発売すると発表した。また、一般販売に先駆け12月10日から先行体験キャンペーンを開始する。                                  チカクは「シニア・ファースト」をミッションに掲げ、スマートフォンアプリで、家族で撮影した動画や写真を離れて親が暮らす実家のテレビに直接送信し、インターネットやスマートフォンに不慣れなシニア世代でも、テレビを通して孫と一緒に暮らしているかのような疑似体験ができる「まごチャンネル」を開発、販売している。                                          今回提供開始する「まごチャンネル with SECOM」はチカクの「まごチャンネル」に、セコムの環境センサー「みまもりアンテナ」を接続することで、コミュニケーションを楽しみながら見守りができる新しいサービス。

河内長野市でAI活用の乗り合いバス実証実験,高齢者の移動手段確保へ

大阪府河内長野市の南花台地区で、外出が難しい高齢者などの移動手段を確保するため、AI(人工知能)を活用した運行システムによる乗り合いバスの実証実験が12月9日から始まった。バスは電気で走る7人乗りの2台のカートで、およそ1時間ごとに充電しながら、街の中心部にあるスーパーを拠点に半径およそ2kmの地域を時速10kmの速さで無料で走行する。利用者はスマートフォンのアプリで乗り降りする場所や人数を予約すると、AIが予約の状況に応じて最適なコースを割り出し、これに従って運転手がバスを運行する。当面、毎週月・木曜日の2日間、9時半~16時半ごろまで運行。その後、運行日数を増やし、河内長野市では3年以内に本格運用につなげたいとしている。

シスメックスとエーザイ 血液によるアルツハイマー病診断で学術報告

シスメックス(本社:神戸市中央区)とエーザイ(本社:東京都文京区)は12月9日、米国カリフォルニア州サンディエゴで12月4~7日まで開催された第12回アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD)で両社が共同で開発を進めている、血液を用いたアルツハイマー病(以下、AD)診断法に関する最新データを発表したことを明らかにした。この中で、シスメックスのタンパク測定プラットフォームである全自動免疫測定装置HISCL(TM)シリーズをを用いて測定した血漿中の脳由来アミロイドベータ(以下、Aβ)から、脳内アミロイド病理を把握できる可能性が示唆されたと発表した。

丸紅 カナダのOptina社とAIによる早期認知症診断で提携 日本展開へ

丸紅(本社:東京都中央区)は12月4日、カナダのOptina Diagnotics(以下、Optina社)と、Optina(オプティナ)社が保有する認知症の早期診断技術の日本市場展開に向けたビジネス構築に関するパートナーシップ契約を締結したと発表した。超高齢社会を迎える日本市場で認知症診断の社会的課題解決の一助とする。カナダ・ケベック州のモントリオールに拠点を置くOptina社はAIを用いた網膜イメージング技術で強みを持つ企業。「Retinal Deep Phetyping Platform(レティナル・ディープ・フェタイピング・プラットフォーム)」により、患者の網膜画像の特徴からアルツハイマー病およびその他認知症の早期発見を可能にする製品を開発している。