ベトナム統計総局は3月29日、2022年1~3月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比5.03%増となったと発表した。工業・建設部門の生産回復が成長をけん引した。
ベトナム政府は新型コロナウイルスとの共存”ウィズコロナ”政策を打ち出しており、まずはこれに沿った経済動向を確認する形となった。ただ、ウクライナ情勢の深刻化による影響で、4~6月期以降は資源高が工業生産に波及する可能性があり懸念材料だ。
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住友商事 ベトナムでコミュニティ型サービスインフラの実証
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、住友商事はこのほどベトナム・ハノイ市内のマンションで住民向けのコミュニティ型生活サービスインフラの実証実験を開始した。同社がベトナムの不動産大手BRGグループと進める北ハノイスマートシティ開発での導入を念頭に、子育て世代を主なターゲットとした検証を行う。
実証実験は5月27日まで実施される。マンション共用施設として、子どもが体を動かせる遊び場、気軽に健康診断を受けられる保健室、スキル・知識のシェアができるセミナールーム、健康的なメニューを揃えたカフェを設置。レジャー用品や運動グッズなどのシェアリングサービスも提供する。
国際協力機構(JICA)はこの事業をSDGsビジネス支援事業として採択。博報堂も実証実験に協力する。
住友商事,博報堂 ベトナムでコミュニティハブの実証実験
住友商事(本社:東京都千代田区)と博報堂(本社:東京都港区)は3月18日、ベトナム・ハノイ市で住民同士の共助・共創が生まれるサステナブルな街づくりを目指し、コミュニティを創出するサービスインフラ(以下、コミュニティハブ)の実証実験を開始したと発表した。
この実証実験は住友商事とBRG Group Joint Stock Company(BRGグループ)が手掛けるハノイ市北部のスマートシティ開発で、住民向けサービス検討の一環として実施するもの。国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業(2021年12月~2022年8月)にも採択されている。
ハノイ市での実証実験では、BRGグループが開発した同市ロンビエン地区のマンションに住む子育て世帯をターゲットに、コミュニティ形成支援を図るとともに、各サービスの利用状況や健康データをIDで管理し、食・運動などの生活習慣の改善に向けた提案を行う