「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

祇園祭 前祭 23基の山鉾巡行 ”辻回し”に歓声

京都・祇園祭のハイライト、前祭(さきまつり)山鉾巡行が7月17日、うだるような暑さの中、京都市内中心部(四条通ー河原町通ー御池通)で行われた。京都府警の発表によると、沿道を約19万人の観客が埋め尽くした。
”動く美術館”とも称される23基の山鉾が四条烏丸を、四条通を東へ向け、先導を務める「長刀鉾」が「エンヤラヤー」の掛け声とともに出発。四条河原町で重さ数トンもの豪奢な山・鉾を90度向きを変える、最初の”辻回し”。観客の歓声と拍手が起こる。北へ向きを変えた山鉾が河原町通を北進。河原町御池では2度目の辻回しで向きを変え、御池通を西進。烏丸御池を過ぎ、新町御池までの行程を巡行した。長刀鉾に続く「山一番」を今年、くじで引き当て担ったのは「郭巨(かっきょ)山」だった。

改正皇室典範が成立 皇族数確保へ女性皇籍保持

皇族数確保に向けた改正皇室典範が7月17日、参院本会議で自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党などの賛成多数で可決、成立した。立憲民主等、共産党などは反対した。
改正法には①女性皇族の結婚後の皇籍維持②旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎えることができるーーなどが盛り込まれている。

131億年前の超巨大ブラックホール 国際チーム発見

日米欧などの国際研究チームは、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「ユークリッド」を使って、今から約131億年前に存在した超巨大ブラックホールを発見した。
オランダのライデン大学を中心とした国際研究チームは、今回31個のクエーサーを見つけた。クエーサーは銀河の中心にあるとされる超巨大ブラックホールに物質が引き込まれるときに高温に加熱され、強烈な光を放つ天体だ。
31個のクエーサーのうち、12個は約130億年前より遠い宇宙に存在する。うち2つは宇宙誕生から約6億7,000万年後に存在したクエーサーで、今から約131億年前となる若い宇宙で見つかった。地球から最も遠い距離(最古)のクエーサーの記録を更新した。
研究成果は欧州の「アストロノミー・アンド・アストロフィジックス」に掲載された。

日本三大盆踊り 岐阜の「郡上おどり」開幕

日本三大盆踊りの一つ、400年前から続くとされる「郡上おどり」が7月11夜、岐阜県郡上市八幡町で開幕した。郡上八幡旧庁舎記念館前の広場には数多くの踊り手たちが集結。お囃子を奏でる”屋形”を中心に、幾重にも輪をつくりながら手拍子と下駄の音を響かせていた。
9月5日の”踊り納め”まで30夜にわたって開催され、毎年約30万人が踊りを楽しむという。呼び物の”徹夜おどり”は8月13〜16日に予定されている。

京都・祇園祭「鉾建て」14日までに23基の山鉾

京都・祇園祭の見せ場”山鉾巡行”の「前祭(さきまつり)」を7月17日に控え、参加する山鉾の組み立て、「鉾建て」が9日、京都市内、四条通など中心部で始まった。
釘を全く使わずに木材を固定する”縄がらみ”という伝統技法で、巨大な鉾を組み立てる。14日までに合わせて23基の山鉾が完成する。
24日の山鉾巡行・後祭(あとまつり)に向けては、合わせて11基の山鉾が18日から23日に組み立てられる。

青森・五所川原市で太宰治の誕生日イベント

青森県・津軽の文豪、太宰治にちなんだイベント「太宰ウィーク」が生誕地、青森県五所川原市金木町を中心に開催される。期間は、誕生日の6月19日を挟んだ13日から21日までの9日間。
生家、太宰治記念館「斜陽館」を運営するNPO法人、かなぎ元気倶楽部(所在地:五所川原市)が主催する。太宰作品のゆかりの地を巡る「文学散歩」など有料、無料の催しを企画している。

滋賀県で弥生期の大型建物跡 近畿最大級の規模

滋賀県文化財保護協会によると、同県野洲市の中畑・古里遺跡で弥生時代中期末〜後期初頭(紀元前後、約2,000年前)とみられる大型掘立柱(ほったてばしら)建物跡が見つかった。近畿地方で最大級の規模で、集落居住域から離れた位置に単独で立地していることなどから、聖域的な祭祀(さいし)空間だったとみられる。
今回見つかった建物跡は、短辺約7m、長辺約18mの長方形で、床面積は約126㎡。柱穴の規模は短軸1.0〜1.5m、長軸1.5〜2.5mだった。柱穴内から出土した土器の特徴から、弥生中期末〜後期初頭のものと推定された。

「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産へ, 登録勧告

文化庁は6月6日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、イコモスが、奈良県中部の遺跡群「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)」を世界文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。勧告では、選考基準である「文化的伝統や文明を伝承する物証として無二、少なくとも稀有な存在」といった基準を満たすと評価した。
韓国・釜山で7月19〜29日開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に登録が決まる見通し。登録されれば、国内の世界遺産は文化22、自然5の計27件となる。
飛鳥・藤原の宮都は、6世紀末〜8世紀初頭の19の資産で構成される。中心となる資産は「大化の改新」の舞台となった飛鳥宮跡(所在地:奈良県明日香村)と、その後に造営された日本初の本格的都城「藤原京」の中心だった藤原宮跡(同奈良県橿原市)。710年、元明女帝が平城京に遷都するまで政治や文化の中心地だった。

ネアンデルタール人 歯の治療は現生人類以上

ロシア科学アカデミー考古学・民俗学研究所の研究チームが、最近シベリアの洞窟で発見された5万9,000年前のネアンデルタール人の臼歯にあけられた奇妙な穴を詳しく調べたところ、ネアンデルタール人が痛む歯を治療する器用さを持っていたことが明らかになった。
彼らは、石器で歯に穴をあけ、化膿(かのう)した歯髄を慎重に取り除いていたことをうかがわせた。こうした先史時代の処置は、現生人類が虫歯を治療した最古の証拠よりも約4万年も古い。この論文は5月13日付で学術誌「PLOS One」に掲載された。
私たち現生人類(ホモ・サピエンス)は、ネアンデルタール人を思考ではなく、本能で行動する、棍棒を振るう野蛮な穴居人として表現することが多い。しかし、近年明らかになった事例をみると、約4万年前の更新世後期に絶滅したネアンデルタール人が、芸術的な表現をし、死者を追悼する知的な生きものだったことを示唆しているーーと記している。

秀吉の中国”水攻め” 毛利氏側が記した初の史料

羽柴(豊臣)秀吉が中国(毛利)攻めの際、備中高松城に仕掛けた”水攻め”作戦を、毛利軍から記した初の史料が確認された。6月2日、山口県岩国市の博物館「岩国徴古館」が発表した。
この書状が書かれたのは秀吉に毛利攻めを命じた織田信長が、明智光秀に討たれた本能寺の変(1582年)の当日だ。これを記したのは毛利元就の次男、吉川元春で、「この期に及んでは”安否の一戦”(決戦)を行う他ない」と綴っている。
書状は1582年6月2日付で、援軍として元春の周辺に陣取った重臣の今田経高に宛てたもの。