「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

京都・八坂神社で恒例の「かるた始め式」

京都市東山区の八坂神社で1月3日、新春恒例の「かるた始め式」が行われた。全日本かるた協会近畿支部の女性12人が若草色や朱色の、色鮮やかな平安装束を身にまとい百人一首の手合わせを披露した。
同式は、祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)が日本で最初に和歌を詠んだとの伝承にちなんだ正月行事。

万博黒字 最大370億円 グッズ販売など好調

日本国際博覧会協会(万博協会)は12月24日、東京都内で理事会を開き大阪・関西万博の運営収支が最大370億円の黒字になると見通しを報告した。公式ライセンス商品や入場券の好調な販売が影響した。黒字額は10月に公表された最大280億円から90億円増えた。
運営収入はグッズ販売のロイヤルティー(権利使用料)や入場券販売などで1,480億円なる一方、運営支出は少なくとも1,110億円だった。ただ、人件費の支出など不確定要素が多く、黒字額は今後も変動する可能性がある。
公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズなど公式ライセンス商品の売り上げは、10月末時点で1,246億円に゙上り、約60億円が協会側の収入になった。当初2,207万枚とした入場券の販売枚数は、2,225万1,054枚で確定した。旅行会社による販売実績などを精査しして上方修正したが、目標の2,300万枚には届かなかった。
また、万博協会は来場者や海外賓客などに関するデータも公表した。1人あたりの平均来場回数は2.3回で、回数別では1回が最多の66%、2回17.8%、3回5.3%。10回以上は4%だった。会期中に何度でも来場できる「通期パス」の利用者は平均11.8回だった。

地球温暖化で進行する消失氷河3~5倍に

スイスのチューリヒ工科大学の研究グループは世界中で毎年消失する氷河の数が、21世紀半ばごろに現在の3~5倍の年2,000〜4,000カ所に達すると分析、地球温暖化に警鐘を鳴らした。
産業革命前に比べた気温上昇を1.5度以内に抑えられれば2100年」までに残せる氷河の数を増やせる可能性があるという。今後の地球温暖化対策が氷河の存続を大きく左右する。
成果は英科学誌「ネイチャー・クライト・チェンジ」に掲載された。

ユネスコ 日本の無形文化遺産に6つ追加

インド・ニューデリーで開催中の国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は12月11日、すでに登録された無形文化遺産に、日本が追加することを申請している行事や技の計6つを登録することを正式に決めた。
ユネスコ無形文化遺産の日本からの登録数は23件で変わらない。2026年は、新規登録候補の「書道」が審査される見込み。
追加される行事と技は以下の通り。【和紙】越前鳥の子紙(福井県越前市)【山・鉾・屋台行事】常陸大津の御船祭(茨城県北茨城市)、村上祭の屋台行事(新潟県村上市)、放生津八幡宮祭の曳山・築山行事(富山県射水市)、大津祭の曳山行事(滋賀県大津市)【伝統建築工匠の技】手織中継表(ておりなかつぎおもて)製作。

人類の火起こし5万年前→40万年前に遡る

大英博物館などの研究チームは、英国の約40万年前の地層から人類が火を起こした痕跡を発見したという研究成果を、日本時間の12月11日、英科学誌「ネイチャー」に論文で発表した。欧州に住んでいたネアンデルタール人の遺跡でその堆積物が見つかった。
これまで人類が火起こしを始めたのは5万年前だとされており、今回の痕跡発見で約35万年も時代を遡ることになる。
約40万年前というのは、人類の脳が発達した時期と一致する。そのため、研究チームは「自然を制御して、加熱、調理など複雑な行動ができるようになった」とみている。

土師の里遺跡で国内最古級の角杯土器出土

藤井寺市教育委員会は、5世紀初頭のものとみられる角杯(かくはい)形土器が同市の「土師の里遺跡」から出土したと発表した。角杯はウン科の動物の角を利用した飲用器で、ユーラシア大陸の北方騎馬民族が盟約を結ぶ儀礼などで使用されたと考えられる。
角杯形土器の大きさは口径8.2センチ、器高15.9センチ、底径4.5センチ。直径2mの穴から土師器(はじき)や埴輪などとともに、廃棄されている状態で、ほぼ完形で出土した。

”中国攻め”秀吉が元就の娘婿に誓約状

東京大史料編纂所によると、織田信長の命令で当時、毛利氏を討つ「中国攻め」総大将として備中高松城を(現在の岡山市)を包囲していた羽柴(豊臣)秀吉が、「本能寺の変」が起こった1582(天正10)年6月2日の翌日、毛利氏配下の上原元将(元就の娘婿)に宛てた誓約状が見つかった。
この中には、毛利氏を裏切った見返りとして、備後(現在の広島県)の権利を与えるなどの約束事が記されている。秀吉は誓約状を送った後の3日深夜〜4日未明に信長の死を知ったと考えられるという。秀吉は一転、毛利氏と和睦し、歴史上有名な「中国大返し」で明智光秀を討ち、天下人への道を切り拓くことになる。
同編纂所の村井祐樹准教授は「信長の死を知らない秀吉が、備後・備中を与えるなど大言壮語しながら敵方の調略にあたった様子が分かる」としている。

葛飾北斎の肉筆画 史上最高の6億円余

江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760〜1849年)の肉筆画「雪中美人図」が、東京都内で開かれたオークションで6億2,100万円(手数料含む)で落札されたことがわかった。落札したのは家具・日用品販売大手のニトリ(本社:札幌市)で、北斎作品の落札額としては史上最高額という。
雪中美人図は、吉原の花魁(おいらん)と思われる女性が雪の中に佇む姿を描いた、1813〜1819年頃の作品とされる。

大阪・杭全神社で「五条国永」作の剣

大阪市平野区の杭全(くまた)神社で、平安時代の刀工「五条国永(くになが)」の名前が刻まれた剣が見つかった。刀剣に詳しい、ふくやま美術館館長の原田一敏・東京芸大名誉教授(日本刀剣史)が11月10日、同神社で鑑定し、国永作と確認した。国内に現存する国永の刀剣は数点しかなく、原田名誉教授は「国の重要文化財級の名品」としている。
剣は全長26.4cm。2021年、神社の蔵に保管されているのが見つかった。柄(つか)で隠れる部分に「国永」と銘があり、表面が錆びていたため、神社が今年6月から鑑定のための修復費用などをクラウドファンディングで募ったところ、約2カ月で国内外から約2,300万円が集まったという。
神社によると、国永は日本刀が作られ始めた時期に京都で活躍した刀工。国永作の名刀「鶴丸」は宮内庁が保管している。

大阪 枚方・茄子作遺跡で窯跡見つかる

大阪府枚方市は、弥生時代後期から古墳時代中期(3〜5世紀)の集落だった「茄子作(なすづくり)遺跡」(所在地:枚方市茄子作)で、5世紀前半の窯跡3基が見つかったと発表した。これまで須恵器が大量に出土していたが、窯跡が見つかったのは初めて。
傾斜地をくり抜いた登り窯構造で、3基とも胴体部分の焼成部が「確認された。1号窯は長さ約5m、2号窯は約9m、3号窯は約10m残っていた。3号窯のみ煙が抜ける煙道部が残存していたが、火を起こしていた焚き口はいずれも失われていた。
市によると、今回見つかった窯跡で、5世紀頃に朝鮮半島から伝来した初期の須恵器が生産されていたとみられる。