「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

京都 豊臣秀吉の「聚楽第」跡地で西外堀の遺構?発見

京都市文化財保護課は1月9日、安土桃山時代、豊臣秀吉の公邸だった「聚楽第」跡地(所在地:京都市上京区)で、西側の外堀とみられる遺構が見つかったと発表した。市が2023年9月から発掘調査した結果、幅約12m、深さ約3mの南北方向の堀状遺構が発見された。断面の主な形状は緩やかなU字状だった。聚楽第と同時期と推定される金箔瓦や平瓦も見つかった。これまで西外堀の存在は文献や絵画で確認されておらず、今後の調査で実態が明らかになるとみられる。
1586年に造営が始まった聚楽第は政務のほか、後陽成天皇や海外施設をもてなす場としても使われた。秀吉が関白の座を譲った甥の秀次の失脚に伴い、聚楽第は破却された。

京都・祇園で花街の”始業式” 芸の習得と上達誓う

京都市東山区の祇園甲部の歌舞練場で1月7日、新年を迎えた芸鼓や舞妓が芸の習得と上達を誓う”始業式”が行われた。始業式には、黒紋付きの正装に身を包み、稲穂の簪(かんざし)を付けた芸鼓や舞妓などおよそ100人が集まった。
能登半島地震の犠牲者を悼んで全員で黙とうを捧げた後、「祇園の伝統を誇りとし、心の修養に努め、伎芸の習得に励みましょう」と誓いの言葉を述べた。続いて、京舞・井上流の五世家元で人間国宝の井上八千代さんが祝の舞「倭文」を披露した。

奈良「春日若宮おん祭」”お渡り式”5年ぶりに通常開催

奈良の師走の伝統行事「春日若宮おん祭」の”お渡り式”が12月17日、5年ぶりに通常の規模で行われた。平安貴族の装束を身にまとった人をはじめ、およそ1,000人に上る行列が奈良市の中心部をゆっくりと練り歩いた。沿道には子ども連れを含め多くの見物客が集まり、華やかな衣裳行列に見入っていた。
春日若宮おん祭は、五穀豊穣や国の安泰を願い、平安時代から続く春日大社の摂社、若宮神社の祭で、国の重要無形文化財に指定されている。

和歌山で発見の化石は海の王者の新種”ワカヤマリュウ”

米国のシンシナティ大学の小西卓哉准教授などの研究グループは12月13日、2006年に和歌山県有田川町のおよそ7,200万年前の白亜紀後期の地層から見つかった化石(全長6mの骨格)が海の王者として君臨した大型の爬虫類「モササウルス」の新種と分かり、「ワカヤマリュウ」と名付けられたと発表した。
これまでの詳しい調査の結果、①前脚のひれが大きく発達していること②背骨の形からイルカのような背びれがあった可能性があること③これまで発見されているモササウルスの化石にはない特徴がみられた。これらの点を総合的に考慮し、モササウルスの新種と判断した。

兵庫・赤穂で120回目「赤穂義士祭」中村雅俊・内蔵助で

兵庫県赤穂市で12月14日、恒例の「赤穂義士祭」が行われた。赤穂義士祭は300年余り前の江戸・元禄時代、旧暦の12月14日、元赤穂藩の大石内蔵助率いる家臣47人が吉良邸へ討ち入り、主君・浅野内匠頭の仇討ちを果たした歴史を伝えていこうと例年行われているもので、今回が120回目。呼び物の「義士行列」では、俳優の中村雅俊さんが2年連続で大石内蔵助役を務め、山鹿流の陣太鼓を叩きながら技師たちを率いて練り歩いた。

今年の漢字は「税」インボイス制度など税論議で

今回で29回目となる2023年の世相を1字で表す”今年の漢字”が「税」に決まり、日本漢字能力検定協会が12月12日、京都市東山区の清水寺で発表した。1年を通じて増税議論が活発に行われたほか、インボイス制度など「税」にまつわる話題が続いた点が理由として挙げられた。
応募総数は14万7,878票で、「税」は5,976票(4%)だった。この漢字が選ばれるのは2014年以来2回目。2位は「暑」(3.7%)、3位は「戦」(3.3%)、4位に「虎」(3.1%)が入った。

奈良 大神神社で迎春準備, 重さ400kgの大注連縄かけ替え

奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社で12月10日、迎春準備として拝殿前の重さ約400kgの大注連縄(おおしめなわ)がかけ替えられた。大注連縄は長さ約8m、最も太い部分は約1mにもなる破格サイズ。約200人の参拝者もお祓(はら)いをうけ、神職の指示に合わせ作業を手伝っていた。

平安時代の「熊野詣出立の儀」再現 京都・城南宮で

京都市伏見区の城南宮で12月9日、平安時代に上皇らが熊野詣でに出かける前に行った儀式「熊野詣出立の儀」を再現するイベントが行われた。これは2024年の「紀伊山地の霊場と参詣道」世界三登録20周年を控え、和歌山県が企画したツアー「令和の熊野詣」の初回のイベント。参加者らは出立式後、淀川を船で下り大阪市内の天満八軒家浜船着場に到着、平安時代の交通手段による熊野詣の一端を体験した。

奈良・橿原 高松塚古墳の古代の姿に復元された木棺公開

奈良県立橿原考古学研究所は12月8日、古代の姿に復元された明日香村の高松塚古墳(7世紀末〜8世紀初頭)の木棺を報道陣に公開した。木棺は長さ約2m、幅約60cm、高さ約50cm。スギ材で黒漆が塗られ、金銅製の飾り金具が付けられている。棺内部は朱で塗られ、金箔を貼った棺台に置かれている。この木棺は12月9日から2024年1月14日まで、同研究所付属博物館で公開される。入館料が必要。