「新システム」カテゴリーアーカイブ

ウーバー 東京都心で3月からロボットによる料理宅配開始

料理宅配サービスのウーバーイーツジャパン(所在地:東京都港区)は2月21日、歩道を自動走行するロボットによる配送事業を、東京都心の一部で3月中に開始すると発表した。この配送ロボットは米スタートアップのCartken(カートケン)社が設計し、三菱電機が日本仕様にしたもので、長さ71cm、幅46cm、高さ60cm。最大積載量は20kg、時速5.4km。サービス提供エリアの利用者が専用アプリで注文すると、ロボットが待機場所から店まで商品を取りに行き、指定場所まで配達する。ウーバーイーツのロボット配送サービスは米国に続き2カ国目。

オリックス 会津・東山温泉でアバター接客の実証実験

オリックス・ホテルマネジメント(本社:東京都港区)は2月16日、運営する旅館、会津・東山温泉 御宿東鳳(所在地:福島県会津若松市)で、2024年2月17〜3月17日の1カ月間、遠隔操作されたアバターが接客する実証実験を行うと発表した。
オリックス・ホテルマネジメントと会津若松市が連携し、AVITA(本社:東京都品川区)が提供するアバターオンライン察客サービスの「AVACOM」を活用した実証実験。実証期間中は会津・東山温泉 御宿東鳳と鶴ヶ城の2カ所にアバターが映し出されるモニターを設置。顧客がアバターに話しかけると、会津・東山温泉 御宿東鳳と会津若松駅観光案内所の2拠点にいるオペレーターがアバターを操作し、遠隔応対する。

野村不動産 分譲マンション販売でメタバース空間初導入

野村不動産(本社:東京都新宿区)は2月16日、三越伊勢丹が提供するメタバースプラットフォーム「REV WORLDS(レヴワールズ)」を野村不動産が販売する分譲マンション「プラウドタワー相模大野クロス」(所在地:神奈川県相模原市)の販売で導入したと発表した。相模大野駅北口からプラウドタワー相模大野クロスまでのエリアを、メタバース空間で再現している。
野村不動産の分譲マンション販売で、物件単体で販促ツールとしてメタバース空間を導入するのは初めて。

三菱自など4社 電動車のスマート充電サービスで実証事業

三菱自動車工業(本社:東京都港区)、MCリテールエナジー(本社:東京都千代田区)、Kaluza(本社:英国・ロンドン)と三菱商事(本社:東京都千代田区)の4社は2月15日、電動車のコネクティッド技術を活用した国内初となるスマート充電サービスの商用化に向けた実証事業を開始すると発表した。
三菱自動車が販売する「アウトランダー」(PHEVモデル)を保有する顧客を対象に、三菱商事の出資先のOVOグループのKaluzaが提供するEV充電制御プラットフォームを通じて、通常の家庭充電で顧客がスマートフォンのアプリ上で指定した時間までに、市場価格等が安い時間帯に充電が最適化されるサービスを提供する。

BIPROGY ライフの生鮮部門にAI需要予測で発注自動化

BIPROGY(本社:東京都江東区)は2月13日、生鮮・日用品スーパー大手、ライフコーポレーションの全304店舗の生鮮部門発注にAI需要予測による発注自動化サービス「AI-Order Foresight」の適用を決定し、2024年4月までに全店舗で稼働開始すると発表した。
同自動化サービスは販売実績・気象情報・特売企画情報などの各種データをもとに、小売店舗における日々の商品発注数をAIで自動算出するサービス。
ライフでは日配品に対して2022年2月から同サービスを導入している。今回新たに生鮮部門に広げる。自動算出期間を5日間から3週間に拡大し、作業負荷・難易度の高い業務の自動化で、従業員の経験やスキルに依存した店舗運営や販売機会、廃棄ロスの削減を実現する。

JR西日本子会社 大阪・岬町でサーモン, トラフグ陸上養殖

JR西日本の子会社、JR西日本イノベーションズは大阪府堺市のベンチャー企業に出資し、岬町でサーモンやトラフグの陸上養殖に参入することになった。4月ごろにはサーモンを、11月ごろにはトラフグを出荷する計画で、将来的には2つの魚種で合わせて3万尾を出荷したいとしている。
JR西日本イノベーションズはこれまで九州や山陰で現地の企業と協力して陸上養殖を手掛けてきた実績がある。今回大阪府のベンチャー企業と資本業務提携を結び、岬町の陸上養殖の施設を共同で建設・運営することになった。同社では消費地の大阪で養殖に取り組むことで鮮度保持するとともに、人手不足が深刻な物流への負担を抑えたいとしている。

マイナ保険証利用率 国家公務員もわずか4.36% 厚労省

厚生労働省は2月6日、健康保険証をマイナンバーカードと一体にした「マイナ保険証」について、国家公務員の利用率が2023年11月時点で4.36%だったと発表した。厚労省が国家公務員の利用率を公表したのは初めて。また、厚労省だけの利用率は4.88%だった。
政府は2023年12月に、現行の健康保険証を2024年12月2日に原則として廃止することを決めている。ただ、その一方で全国のマイナ保険証の利用率は2023年12月時点でわずか4.29%で、8カ月連続で低下している。

千代田化工とトヨタ 大規模水電解Sの共同開発で協業

千代田化工建設(本社:横浜市西区)とトヨタ自動車は2月5日、大規模水電解システムの共同開発および戦略的パートナーシップを構築していくことで合意し、協業基本合意書を締結したと発表した。トヨタが持つ燃料電池技術を用いた水電解セル・スタックの生産や量産技術と千代田化工が持つプロセスプラント設計技術や大規模プラントの建造技術を融合し、競争力のある大規模水電解システムを開発する。これにより、急激に拡大する国内外の水素製造市場に対応していく。
世界最小レベルのサイズでありながら、水素の製造効率が高い水電解システムの開発を目指す。5MW級を原単位として開発し、それらを組み合わせて標準パッケージとすることで、大規模水電解システムを構築する。

川崎重工 4月から「水素プラットフォーム」実証開始

川崎重工業は1月30日、水素流通を一元化し、国内外の水素取引を支援するデジタル管理システム「水素プラットフォーム」の開発を進めており、4月より大林組が取り組む「大分県九重町 地熱由来水素利活用事業」を対象に実証試験を開始すると発表した。
同社は①水素の所在地や炭素集約度等の属性情報管理によるトレーサビリティの確保②GHG(温室効果ガス)排出量および炭素集約度評価および管理③低炭素水素の認証取得支援④水素取引の支援ーなどサービスから提供を開始し、将来的には市場の要請に応じてサービスを拡充していく。

ホンダ・GM合弁会社 燃料電池の生産開始 製造コスト1/3

ホンダは(本社:東京都港区)は1月25日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と折半出資し、米国ミシガン州に設立した合弁会社、フューエルセルシステムマニュファクチャリング(FCSM)が、燃料電池システムの生産を始めたと発表した。従来の燃料電池に比べて製造コストを3分の1に抑え、燃料電池車(FCV)はじめ、建設機械や非常用の発電用途などに販売する。燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を使った電力源を幅広い用途に広げる。