「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

日東薬品 食品向け乳酸菌増産 消費者の健康志向で

日東薬品 食品向け乳酸菌増産 消費者の健康志向で

日東薬品工業(京都府向日市)は、食品メーカー向けに乳酸菌の本格生産を始める。綾部工場(京都府綾部市)を増産して、2016年1月から生産量を現在の4倍に高める。消費者の健康志向で、乳酸菌への注目が高まっていることに対応する。これまで医薬品向けが中心だったが、市場が大きい食品向けの需要を開拓して収益拡大につなげる。
綾部工場内の菌培養棟を約1億円かけて改装する。同工場ではカルシウム配合錠をつくる別の新棟が7月に完成。培養棟内にあった資材倉庫を新棟に映し、空いたスペースを活用する。乳酸菌が培養される培地を粉末化する凍結乾燥機を1台増設し、3台体制にする。

野菜小売価格4品目すべて上昇 レタス20%高

野菜小売価格4品目すべて上昇  レタス20%高

農林水産省が8月18日発表した野菜小売価格緊急調査(8月10~14日、全国平均)によると、調査対象の4品目すべてが値上がりした。天候不順の影響で葉物野菜を中心に高値が付いた。レタスは1㌔629円と前週より20%高かった。キャベツも1㌔195円と同7%高い。トマトとキュウリはは前週比3%高だった。

月桂冠「糖質ゼロ」の2.7㍑大容量パック今秋発売

月桂冠「糖質ゼロ」の2.7㍑大容量パック今秋発売

月桂冠(京都)は8月17日、糖質を極限まで抑えた日本酒「糖質ゼロ」シリーズから2.7㍑の大容量パックを今秋発売すると発表した。同シリーズの品ぞろえの中では最大容量となる。消費者の健康志向が高まる中、糖質を抑えた日本酒市場が拡大し、大容量の商品にも需要があると判断した。

神宮寺ブドウ活用し果実酒とシロップ開発 未来へ新風

神宮寺ブドウ活用し果実酒とシロップ開発  未来へ新風

大阪府交野市神宮寺地区で生産され、かつては京阪神で高い人気を誇った「神宮寺(じんぐうじ)ブドウ」。他地域の人にはいまやほとんど忘れ去られ、”幻のブドウ”となっている。そんな神宮寺ブドウの現状を打開し再興、未来につなげる新風を起こすべく、このほど栽培農家の田中ぶどう園(神宮寺1)が新商品を開発、販売を始めた。
開発したのは、デラウェア種とピオーネ種を使ったビネガー(果実酒)とシロップの4種類(各200㍉㍑、税込み1200円)。ブドウは化学肥料や農薬を抑えて栽培したもので、合成着色料や保存料を使わず、素材の風味を最大限引き出すために青果から作り上げた。やさしく、柔らかな味わいと、安心、安全がウリだ。味の評判はいい。課題は売り方をどうするかだ。
神宮寺ブドウのブドウ畑は北河内地域・交野山のふもとに広がる。ただ、栽培面積が大きくないために大量出荷が叶わず、次第に大量消費の時代に取り残された。加えて高齢化、後継者不足の悩みも発生した。26軒あった栽培農家は現在十数軒。昭和50年代に13㌶あった栽培面積も2005年のデータで約8㌶に減少し”先細り”の道をたどっている。
今回の取り組みには、考えに賛同した市内外の応援団たちの知恵も集まっている。栽培量を増やせない中でビネガー、シロップづくりを単独で拡大するには当然限界がある。他の農家と連携して進めることで、「神宮寺」のブランド力が高まり、交野のブドウ農業が活性化する。そうして次の世代が、ブドウづくりに誇りを持って携われる環境をつくっていきたいとしている。

奥野全中新会長 TPP,政府と協調 対決路線から転換

奥野全中新会長 TPP、政府と協調 対決路線から転換

8月11日に全国農業協同組合中央会(JA全中)の新会長に就任した奥野長衛(ちょうえ)氏(68)は8月17日、交渉が大詰めを迎えている環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について、政府・与党と連携していく必要性を強調し、これまでの対決路線から転換する姿勢を示した。
JA全中は、TPP合意に伴う農産品の市場開放に強い懸念を示し、コメ、牛・豚肉、乳製品などの重要5項目に関する交渉で譲歩を認めないとする国会決議を守るよう政府に要請。コメの輸入拡大などを巡る報道を受けて、政府に強い抗議の意思を示してきた。
奥野氏は「国会決議を最低限順守してほしい」と改めて要望したものの、「いたずらな対決姿勢では世の中は動かない。一番、効果的、効率的なことを訴えていくべきだ」とし、政府・与党と協力していく姿勢を示した。

茨城・白菊酒造がベトナムへ日本酒輸出 現地仕様で攻勢

茨城・白菊酒造がベトナムへ日本酒輸出 現地仕様で攻勢

茨城県石岡市の酒蔵「白菊酒造」が、8月末からベトナムへ日本酒の輸出を開始する。2014年10月、茨城県と同県内企業などでつくる訪問団が、ベトナムで県産品をPRしたことが実を結んだ。白菊酒造は金箔入りでラベルに浮世絵を描くなど、現地好みの特別仕様で攻勢をかける。

15年産米値上げ広がる 千葉産4~7%高

15年産新米値上げ広がる 千葉産4~7%高

2015年産の新米の値上げが広がっている。関東で最も早く収穫が始まった千葉産の卸向け販売価格は前年比4~7%高で決まった。全国的に飼料用米への転作が進み、供給過剰が一服する見込みとなった。
卸各社によると、全国農業協同組合連合会(全農)の定価は、千葉産コシヒカリが60㌔1万3000円(税抜き価格)で前年比500円(4%)高い。ふさおとめは同800円(7%)高の1万2000円だ。

すり身7年ぶり高値 今春比6%高 北米産冷凍品

すり身7年ぶり高値  今春比6%高  北米産冷凍品

ちくわなど水産練り製品の原料となる北米産冷凍すり身の価格交渉が、ほぼ決着した。日本の水産会社などの輸入価格は、今春に比べ6%程度引き上げられた。値上がりは2年ほど前から続いており、7年ぶりの高値水準だ。為替の円安が進んだほか、アジアなど世界各国で需要が拡大し品薄感が強まっている。
北米産すり身はスケソウタラが原料。今秋シーズンの輸入価格は、取引の多い中級品が春に比べ1㌔当たり20~25円引き上げられ、1㌔400~425円(船賃込み)となった。主に贈答用に使用する高級品も20円上がり440~460円となった。北米側は今回20~30円の値上げを日本側に要求し、全額近く受け入れられた。
すり身需要は日本では減っているが、世界的には増えている。日本の需要は10年で2割減ったが、欧米では3割、韓国では2割、東南アジアでは2倍にそれぞれ増えている。

9/1からたんぱく質抑えた野菜大福 ファンデリー

9/1からたんぱく質抑えた野菜大福  ファンデリー

健康食宅配サービスのファンデリー(東京都北区)は9月1日、野菜スイーツ専門店と組んだ野菜大福を自社の通販カタログ上で発売する。弁当宅配の通販カタログ「ミールタイム」で野菜を使った大福を発売する。野菜スイーツ専門店「パティスリーポタジエ」を運営するイヌイ(東京都目黒区)と共同開発した。たんぱく質調整した酒類など2品を用意した。
通常の「彩り野菜のもっちり大福」(12個入り2980円)は、ニンジンや小松菜、ごぼうを使い、砂糖の代わりに自然派甘味料を使うなどしてカロリーを抑えた。たんぱく質を調整した商品は、具材にかぼちゃや大葉、紫芋を使う。たんぱく質を抑えて食事制限の必要がある顧客も食べられるスイーツにする。

7~9月「アイスの実」猛暑で3割増産 江崎グリコ

7~9月「アイスの実」猛暑で3割増産 江崎グリコ
江崎グリコは冷菓の主力ブランド「アイスの実」の7~9月の生産を前年同期比3割増やす。生産工場はグリコ兵庫アイスクリーム(兵庫県三木市)で、稼働時間を延ばす。猛暑や、炭酸飲料に入れる食べ方などが話題となって、販売が伸びており夏場の需要増に備える。
アイスの実は3月出荷分から希望小売価格を税別120円から同130円に引き上げたが、4~5月の販売は前年同期より4割増えた。セブン-イレブン・ジャパンで限定販売している完熟バナナ味は、一部店舗で売り切れになったという。