JFEエンジ ロシアで植物工場活用し通年野菜栽培検討
JFEエンジニアリングは、ロシアのウラジオストク周辺で植物工場を活用し、野菜を通年栽培するための事業化調査を始めた。冬季、寒冷地の北海道苫小牧市で同社が運営する植物工場「スマートアグリプラント」の経験を生かす。現地ウラジオストクでは冬場の野菜の栽培ができないため、現在中国などから輸入しており、懸案の通年栽培の可能性を探る。
三菱ケミカルHD 植物工場など伊ジャパンサローネに出展
三菱ケミカルホールディングスは、イタリアのミラノで6月25日に始まる日本の食と農に関する展示会「ジャパンサローネ」に出展する。同展示会は現地で開催中のミラノ万博に対する日本政府・企業の取り組みの一環として、7月13日まで開かれる。
三菱ケミカルHDはグループ企業を挙げて、人と社会・地球に心地よさをもたらす自社コンセプト「KAITEKI」製品群を展示する。傘下の三菱化学は発光ダイオード(LED)を使った完全人工光型植物工場を展示するほか、ゼオライト膜を用いた脱水装置で純米大吟醸「大瀬戸の花嫁」(アルコール度数約17度)のうまみを濃縮した新ジャンルのお酒「琥珀露」の試飲も行う。三菱レイヨン・クリンスイの浄水器を使った水の飲み比べなどもする。
柿安本店「バナナ大福」で若者開拓 7月から第2弾
柿安本店が運営する「柿安口福堂」が7月、本物のバナナそっくりの和菓子「バナナ大福」の第2弾を商品化する。6月販売の第1弾が見た目のインパクトで、交流サイト(SNS)で話題を集めヒットしたのを受け、生チョコを包んだ新商品を迅速に開発した。同店の顧客はシニア層が多いが、バナナ大福は若者の人気も高く幅広い客層をつかむ。7月1日から「冷やし生チョコバナナ大福」(価格は未定)を約50店で順次販売する。
6月発売の「完熟!バナナ大福」(税込み150円)はSNSで話題となり、口コミで販売が急増した。同社は8月までの3カ月間で50万個の販売目標を立てていたが、1カ月前倒しで達成する勢いという。
7月から販売する第2弾の新商品は、バナナの形に整えた大福生地で生チョコを包んだ。大福のもちもちした触感や、生チョコとバナナの風味との組み合わせが味わえる。
元気寿司 5年後めどに全店「回らない店」へ
回転ずしの元気寿司は5年後をめどに、国内の全店舗を「回らない」方式に切り替える。寿司をベルトコンベアで回して提供する従来方式ではなく、来店客がタッチパネルで注文した商品だけを、高速クレーンで直接届ける。
鮮度の高い商品を食べられることをアピールして集客力を高める。回らない店では、来店客が席の正面にあるタッチパネルで注文すると最速で1分以内に商品が届く。また、店側は廃棄ロスを抑えることができる。
「元気寿司」や「魚べい」など国内136店(3月末現在)のうち、現在は36店が回らない店だが、2016年3月末現在には60店に広げる。今後新規出店は回らない店とし、既存店も改装などに際して回らない店に転換する。大手回転寿司店の中で、全面的に切り替えるのは業界でも珍しい。
生メバチマグロ 入荷量少なく卸価格1割高
生メバチマグロの卸価格が高い。東京・築地市場では主力サイズが約30㌔で、1㌔2000円前後が中心。1年前に比べ1割程度上昇している。ニュージーランド・クック諸島沖など海外産が主体となっており。天候などの影響で入荷量が少なく、サイズも小さめだ。
この時期は同1700円前後と前年並みの沖縄産(50㌔が中心)など国内からの入荷もある。海外産も合わせた全体の入荷量は、6月中旬に入り1日の合計が20本程度の日がある。2014年は100本程度の日が少なくなかった。都内鮮魚店での販売価格は前年並みの100㌘700~800円。
品薄状態で推移しているメバチマグロだが、6月下旬には入荷が増えるとの見方は多い。7月下旬~8月中旬には和歌山、三重の2県にまたがる熊野灘や千葉県の銚子での漁がシーズンに入ることで、需給の改善が見込まれる。