機能性表示食品制度活用でキリンが初のノンアル飲料
キリンビールは6月16日、健康や体への効果をパッケージに表示しやすくなる「機能性表示食品制度」に基づいたノンアルコールビールを発表した。同制度を活用した飲料商品は初めて。脂肪や糖の吸収を抑えるなどといった効果をうたっており、健康志向の高い消費者に売り込む。すっきりとした苦みとキレのある味わいが特徴という「パーフェクトフリー」を売り出した。
アサヒビールも23日にノンアルコールビールやサワー系のノンアルコール飲料を売り出す予定。
野菜 ようやく高値が一服 葉物やキュウリ値下がり
野菜の高値にようやく一服感が出てきた。農林水産省が6月16日発表した野菜小売価格緊急調査(8~12日)で、調査対象の4品目すべてが前週の価格を下回った。野菜は4~5月の天候不順で高値が続いていた。天候回復や産地の切り替わりで、影響が和らいでいる。
キャベツは4週連続値下がりし、1㌔183円、レタスは同376円だった。トマトとキュウリは6週連続値下がりした。この結果、平年比ではキュウリを除きまだ高いが、5月に比べると落ち着いてきている。
これらの野菜にひきかえ、いぜんとして高値が続いているのがジャガイモだ。東京都中央卸売市場の6月上旬の平均卸価格は前年同期に比べ6割以上高い。
栃木県の酒造17社がイタリアで7月に共同販促
栃木県の酒造17社が7月、共同でイタリアで販売促進に取り組む。レストランの格付けなどを手掛ける有力メディアの伊ガンベロロッソ(ローマ市)と組み、現地で試飲会を3日間開く。栃木県も協力する。
イタリアでは食がテーマのミラノ万博が今秋まで開かれており、世界から食品流通や飲食業の関係者が集まっている。7月16、17日はローマで、18日はナポリでそれぞれ、食品・酒類の業界専門者を対象に試飲会を開き、栃木県の酒を世界にアピールし、輸出につなげる。欧州市場などに影響力を持つ商社や販売代理店、専門誌記者らを招く。各日300人、計900人の集客を見込む。
出展する17社は宇都宮酒造(宇都宮市)、惣誉酒造(市貝町)、天鷹酒造(大田原市)、北関酒造(栃木市)など。栃木商工会議所が窓口となり、栃木県酒造組合が協賛する。
大阪の味 アジアで勝負! 海外出店加速
大阪地場の外食チェーンが海外出店を加速する。お好み焼きの千房(大阪市)は今秋にもベトナム・ハノイとフィリピン・マニラに出店。串カツ「だるま」の一門会(同)もフィリピンに進出する。本場・大阪の味にこだわる。大阪ミナミの両社の主力店は連日、訪日客でにぎわう。和食ブームを背景に、海外でも知名度が高まっているため、成長力の見込める海外での事業拡大に乗り出す。
千房はベトナム、フィリピンでは、ミックス粉や半生のソースは本場の・大阪と同じものを使う。従業員の接客力を高めるため千房が研修も支援する。いずれも地元の中間層以上の来店を見込み、客単価はベトナムは2000~3000円程度、フィリピンは4000~5000円程度を想定する。
一門会は2014年5月のタイ・バンコクを皮きりに同12月には韓国・ソウルに串カツ店を2店出した。タイでは現地企業と共同出資会社を設立して運営し、韓国では現地企業にライセンスを供与する。海外店でも自家製の衣、ソース、油を使って「2度づけ禁止」のルールを徹底しているという。
9月にもフィリピンに進出する。現在、台湾やインドネシアなどから出店要請が来ており、条件が合えば出店するとしている。