吹田市・五反島遺跡で「和同開珎」18枚が出土

吹田市・五反島遺跡で「和同開珎」18枚が出土
 吹田市教育委員会は同市南吹田の五反島遺跡で8世紀に使われた日本最古の流通貨幣「和同開珎」18枚が出土したと発表した。同市内では7世紀後半から8世紀の遺物がまとまって出土した事例がほとんどなく、同市教委では空白の歴史の解明につながる可能性のある貴重な発見としている。
 和同開珎に続いて鋳造された万年通宝(8世紀)や神功開宝(同)も1枚ずつ見つかり、ほぼ同時代の瓦が大量に出土した。貨幣を使う人や瓦を葺いた建物は当時限られており、同市教委は周辺に寺院などの施設が存在した可能性があるとみている。