邦人ボランティア団体が養護施設で廃紙利用の講習会
邦人ボランティア団体・J2ネットは6月5日、西ジャワ州ブカシ市にあるストリートチルドレンの養護施設「カンプス・ディアコネイア・モデルン(KPM)」で、段ボール再生紙制作と廃紙を使った手芸技術のワークショップを開いた。同施設の子供約20人が参加した。廃紙利用の技術を指導し、今後の販売用作品の制作に生かしてもらうことが狙い。
古段ボールを使った再生紙制作では、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊員の田島亜希子さんが指導し、封筒やノートなどを制作した。田島さんは3月に、南スマトラ州パレンバン市で芸術家の儀間朝龍(ぎま・ともたつ)さんを招いた講習会を企画・開催している。その経緯をJ2ネットが知り、今回の講習会が実現した。
月別アーカイブ: 2013年6月
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歌舞伎座の復元に巨大図面が一役 明治からの伝統継承
歌舞伎座の復元に巨大図面が一役 明治からの伝統継承
1889年に開場し、今春立て替えられた東京・銀座の”五代目”歌舞伎座。ファンから「前と変わらないね」といわれる、明治から継承する伝統的な外観の復元には、実は福井県の宮大工棟梁(とうりょう)、山本信幸さん(55)がつくった実物と同じ寸法の巨大な設計図「現寸図」が活用されていた。現寸図は通常の設計図より具体化し、各部位を実物大で描いた巨大な図面。建築物の各部位を詳細に確認でき、社寺の細かな装飾の設計に用いられてきた。
山本さんは実物の瓦や5000枚以上の写真などを使い、歴代の歌舞伎座を計測。そのデータを基にコンピューターによる設計(CAD)を駆使し、約5カ月で新たな歌舞伎座の図面を作製した。福井県内の鉄工所跡に、現寸図を使った作業をする約180平方㍍の「現寸場」を設置。CADが作製した図面を分割してプリントし、床にびっしりと並べ、瓦や軒の形状、天井の勾配、装飾と壁の隙間など、より精確に、歌舞伎座の伝統的な外観を復元したのだ。その作業量は、一般的な寺院の本堂5棟分だったという。
山本さんにはこれまで、首里城正殿(沖縄県)や五稜郭の箱館奉行所(北海道)などの復元に携わった経験があった。こうした実績を踏まえ、2010年、大手ゼネコンから今回の歌舞伎座の復元依頼が舞い込んだ。
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八角形で5段構造 宮内庁が「野口王墓古墳」の復元案
八角形で5段構造 宮内庁が「野口王墓古墳」の復元案
宮内庁は5月24日、天武・持統両天皇の合葬陵として管理する奈良県明日香村の野口王墓(のぐちおうのはか)古墳について、7世紀の天皇陵に特有とされる八角形で、5段構造だったとする詳細な復元案を初めて公表した。根拠となる発掘時の写真なども公表。同古墳は古墳時代終末期を代表するひとつだが、陵墓は宮内庁が管理し、一般の立ち入りを原則禁じ、実地調査に基づく詳しい情報をこれまでほとんど公表していなかった。
同庁の復元案では、墳形は最下段の一辺が約15㍍、対角辺約40㍍、正八角形。高さは約7.7㍍。表面は切り石で覆われ、5段構造の最上段は高さ約3㍍と他の段より高く、仏塔のような形だったと推定している。この復元案などは明日香村教育委員会が5月25日に発売する「牽牛子塚(けんごしづか)古墳発掘調査報告書」に収録される。
大王墓は6世紀までは前方後円墳だったが、7世紀に即位した舒明天皇(天武天皇の父)から八角形になったとされる。舒明天皇陵とされる段ノ塚古墳(奈良県桜井市)や天智天皇(天武天皇の兄)陵とされる御廟野古墳(京都市)は墳丘の八角形部分が2段で、大型で色の異なる岩が使われている。