国宝の銅鐸に渦巻き文様を確認 CTスキャンなどで解析

国宝の銅鐸に渦巻き文様を確認 CTスキャンなどで解析
 九州国立博物館(福岡県太宰府市)と神戸市立博物館は8月17日、1964年に神戸市灘区桜ヶ丘町で出土した弥生時代中期の国宝の銅鐸(どうたく)をコンピューターを使って解析したところ、肉眼では不鮮明で確認できなかった渦巻き文様(装飾用の図柄)があることが分かったと発表した。文様が見つかったのは高さ31㌢、重さ2.6㌔の「桜ヶ丘12号銅鐸」。エックス線CTスキャンや3次元計測器で銅鐸を解析したところ、表面に渦巻きのような模様を4つ描いた「四頭渦文(しとうかもん)」があり、その下には弧線を重ねて半円状にした文様が見つかった。