月別アーカイブ: 2015年1月

農水相がJA全中の「地域農協監査権の廃止」明言

農水相がJA全中の「地域農協監査権の廃止」明言

西川公也農水相は1月6日の記者会見で全国農業協同組合中央会(JA全中)の地域農協に対する農協法上の監査権を廃止する考えを明らかにした。農水相が中央会の監査権廃止を明言したのは初めて。西川氏は農協改革の議論について、JA全中は強制力のある監査権は持たない、新たな法人形態に移行させるということで詰めていく–と説明した。

 

 

 

 

秋田県で漢方の薬草栽培の動き広がる 米価下落で転作

秋田県で漢方の薬草栽培の動き広がる 米価下落で転作

秋田県内で休耕田を活用した、漢方薬原料の薬用植物を栽培する動きが広がっている。主な原料調達先を中国から国内へと変更したい漢方薬メーカーと、米価下落などの逆風下での生き残りをかける農家側の思惑が一致。農家は生産組合を組織して薬草栽培のノウハウを共有するなど高収益の農業経営を模索する。

秋田県内で栽培している主な薬用植物は芍薬(シャクヤク、仙北市)、トウキ(羽後町)、甘草(カンゾウ、美郷町)、カミツレ、ウイキョウ(八峰町)など。羽後町では2012年12月、35軒の農家が集まり、薬草生産組合を発足。3㌶で婦人病などに効く漢方薬の原料となるトウキを栽培し、14年秋には初収穫を終えた。単位面積当たりの売り上げは稲作の1.5倍以上という。

無農薬栽培のため手間がかかり、農機改造などの初期投資も必要になるなど課題もあるが、14年末に開いた新規加入の農家を募る説明会には約90人が出席。栽培や加工方法、採算性などの説明に聞き入った。生産組合では説明会出席者の半数は組合に入ってくれるのではないかと手応えの良さを感じている。

生産者にとって何よりも心強いのは需要が確実に見込めることだ。国内漢方薬メーカーの主な原料調達先は中国だが、品質や供給の安定に問題があり、さらに円安でコスト高になってきている。同組合はメーカー側から栽培面積を30㌶に増やすよう求められている。仙北市でも14年春に生産組合が発足。2㌶で芍薬などを栽培している。

優雅に”蹴”高く 京都・下鴨神社で「蹴鞠初め」

優雅に”蹴”高く 京都・下鴨神社で新年「蹴鞠初め」

平安時代に貴族が楽しんだ「蹴鞠(けまり)」を神前に奉納する「蹴鞠初め」が1月4日、京都市左京区の下鴨神社であった。雪化粧した境内で、「蹴鞠保存会」メンバーが鞠を蹴る度に発する「ヤア」「オウ」などの掛け声が響いた。約15㍍四方の「鞠(まり)場」で、古式ゆかしい装束を身に着けた男女8人が1組となり、シカ皮でできた鞠(直径約20㌢)を蹴り合う。約3000人の参拝者らは、見事な足さばきに歓声を挙げていた。

青森のマクドナルドでナゲットに異物混入 ビニール片

青森のマクドナルドでナゲットに異物混入 ビニール片

日本マクドナルドは1月5日、青森県三沢市のマクドナルドで三沢店で販売したチキンマックナゲットに、異物が混入していたと明らかにした。ナゲットはタイの工場で1次加工され、店舗で揚げて提供されている。同社によると、ナゲットは3日夜、男性客が購入。そのうちの一つに、ビニール片のようなものが混入していた。同社は男性に謝罪するとともに、混入の経緯や原因を調べている。問題があった工場で、同じ日に作られたナゲットは販売を中止する。

USJ 1/30から入場料値上げ 大人7200円に

USJ  1/30から入場料値上げ 大人7200円に

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は1月5日、入場料を1月30日から値上げすると発表した。1日券の大人(12歳以上)は現行の6980円から7200円、子供は同4880円から4980円となる。消費税の増税分を除いた値上げは2014年1月以来。障害者料金や団体料金なども引き上げる。

京都・温室茶園で新年最初の「日本一早い」茶摘み

京都・温室茶園で新年最初の「日本一早い」茶摘み

「日本一早い」と銘打った新年最初の茶摘みが1月5日、京都府木津川市相楽台の「福寿園CHA遊学パーク」の温室茶園であった。同園の研究員ら約10人が「ごこう」と呼ばれる品種の新芽を摘み取った。温室茶園(約100平方㍍)では、温度、湿度、光を自動調整し、土を使わない養液栽培で、高品質の茶葉を通年栽培している。冬の期間の茶葉は、日照が弱く、高湿度の温室でまろやかな味の新茶になるという。

新春初競り 養殖マグロ安めの落札 大阪中央卸売市場

新春初競り 養殖マグロ安めの落札 大阪中央卸売市場

大阪市中央卸売市場(福島区)で1月5日早朝、新春恒例の初競りがあった。競り人の威勢のいい掛け声に合わせ、仲買人らが次々と水産物や野菜に値を付け競り落としていった。午前4時過ぎに始まったマグロの競りでは「大間産本マグロ」「シドニー産インドマグロ」などと産地と種類が書かれたマグロ計300本が競りにかけられた。卸業者によると、数年ぶりに天然の本マグロが登場。天然は1㌔約5000円、養殖は平年よりやや安めの1㌔3000~1500円で落札された。

NTT フィリピン台風被災地でICTユニット活用し実証実験

NTT フィリピン台風被災地でICTユニット活用し実証実験

NTTおよびNTTコミュニケーションズは、日本政府(総務省)とフィリピン政府(科学技術省)、国際電気通信連合(ITU)とともに、2013年11月の台風で被災したフィリピン中部ピサヤ地方セブ州北部サンレミジオ市(人口約6万4000人)で、通信の即時回復を可能とする「移動式ICTユニット」を活用し、実証実験を15年9月までの10カ月間実施する

移動式CT(情報通信技術)ユニットは避難所などのスポットを短時間でWi-Fiエリア化をし、通信やデータ通信の機能を提供することが可能なシステム。今回の実証実験ではセブ島の自治体職員や住民の協力のもと、移動式ICTユニットが提供するサービス(通話・データ通信)を実際に利用してもらうことで提案コンセプトや技術の有用性などを検証する。移動式ICTユニットはNTTコミュニケーションズからITUへ提供し、富士通などとともにプロジェクトを運営・支援する。

日立が省エネ・環境分野で中国関連都市などと協業

日立が省エネ・環境分野で中国関連都市などと協業

日立製作所、日立(中国)有限公司、日立(中国)研究開発有限公司は2014年12月28日、中国・北京市で開催された「第8回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」において、中国関連都市、企業、大学などと省エネルギー・環境、水処理、スマートシティ、ヘルスケアなどの分野で協業していくことで合意、調印した。

今回調印したのは①蘇州市と電力需要側管理システム分野における市場ニーズの調査、実証実験、協業を通じてエネルギーの見える化、電力の有効利用、使用量削減に関するモデルプロジェクトの創出を目指す②東莞市および蘭州市とそれぞれ、省エネルギー・スマートシティ・ヘルスケア分野におけるモデル事業づくり技術交流、人材育成のための交流などを推進する③中国上海交通大学と幅広い分野で連携、具体的な共同研究および、相互に技術者の人材育成を推進する–など。

JA全中の農協指導権「全廃」案の骨格固める 政府

JA全中の農協指導権「全廃」案の骨格固める  政府

政府は1月に始まる通常国会に提出する農業協同組合法改正案の骨格を固めた。全国農業協同組合中央会(JA全中)の指導・監査などの権限を3年で全廃して任意団体に転換する。JAグループ内でのJA全中の強制力をなくし、地域農協や農家が農産物の価格やサービス、流通経路を自由に競い合えるようにする。これにより、消費者も魅力的な国産品を買える可能性が高まる。