月別アーカイブ: 2015年2月

関空1月の外国人旅客数38%増の55万人で最高更新

関空1月の外国人旅客数38%増の55万人で最高更新

新関西国際空港会社が2月18日発表した1月の関西国際空港の運営概況(速報値)によると、国際線の外国人旅客数は前年同月比38%増の55万7490人となり、1月として過去最高となった。アジアを中心とした訪日外国人は引き続き校長に推移するとみられ、2014年度は外国人旅客数が年度ベースで初めて日本人を上回りそうだ。

一方、国際線の日本人旅客数は同10%減の50万50人となり、13カ月連続で前年実績を下回った。円安で割高感のある海外旅行を控える流れが続いている。

安倍首相 バンドン60周年記念首脳会議へ出席検討

安倍首相  バンドン60周年記念首脳会議へ出席検討

複数の政府関係者によると、安倍晋三首相が4月下旬、インドネシアで開催されるアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議への出席を検討していることが分かった。実現すれば、首相は会議の演説でアジア、アフリカ地域を含めた世界の平和と繁栄に日本が今後も寄与していく姿勢をアピールする。インドネシア政府は、中国、韓国を含む各国首脳を招待しており、首相と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の戸別会談が実現する可能性がある。

築200年の清水次郎長の生家倒壊回避へ住民ら改修へ

築200年の清水次郎長の生家倒壊回避へ住民ら改修へ

幕末の侠客、清水次郎長(1820~93年)の生家(静岡市清水区美濃輪町)が老朽化し、近隣住民や住宅関連会社が改修計画を進めている。資金のめどもつき、年内にも工事が始まる見通し。生家は2階建てで、築200年前前後とみられ、昔の土間などが残る。建物一部は、キセルなど80点近くの次郎長の遺品とともに一般公開され、年間約1万2000人が訪れる。

しかし、天井や床の一部が破損。雨漏りも目立ち、2013年、耐震診断で倒壊の可能性が指摘された。ここで立ち上がったのが地元商店街の有志らでつくる「次郎長生家を活かすまちづくりの会」。13年から改修資金の募金を始め、15年2月までに130万円集まった。目標額の500万円には届いていないが、住宅資材メーカー、エヌ・シー・エヌ(東京都港区)が一部負担も含め支援することが決まった。

「博徒の大親分」だった次郎長は後半生、失業した旧幕臣らに静岡県内で茶畑を開墾させ、地元の清水港も整備するなど地域振興に尽力したため敬愛する人も多い。「次郎長生家を活かすまちづくりの会」の牧田充哉会長は「地元の発展に寄与した人物の功績を伝えることで、まちおこしにもつなげたい」と話している。

「中之島漁港」オープン 大阪で全国の旬の魚を味わう

「中之島漁港」オープン  大阪で全国の旬の鮮魚を味わう

大阪の中心部で全国から取り寄せた旬の鮮魚を味わえる卸・小売店複合店舗「中之島漁港」が2月18日午前、大阪市西区の安治川沿いにオープンした。北海道や九州など10漁港から生きたまま仕入れたカニやサバ、タイなどを販売。併設の食堂(300席)では、いけすから取った魚の刺し身や、炭火を使った浜焼きなどが味わえる。

大阪府・市と地元財界が進める「水都大阪」再生プロジェクトの一環。漁業・水産加工会社「タカスイ」(宮崎県延岡市)と、飲食店約80店舗を展開する「RETOWN」(大阪市)が共同で運営する。店舗は大阪市営地下鉄中央線・千日前線「阿波座」駅から徒歩約10分。新鮮な魚を食べながら、ビルが建ち並ぶ都心の風景を楽しめる。営業時間は魚販売が午前6時~午後5時、食堂は午前11時~午後10時。

都構想視野に病院や学校の再編・整備に府が15億円計上

都構想視野に病院や学校の再編・整備に府が15億円計上

大阪府が2月16日発表した3兆2885億円の2015年度一般会計当初予算案によると、大阪都構想を視野に大阪市との連携を進める事業に計約15億円を計上していることが分かった。これは、松井一郎府知事幹事長を務める大阪維新の会が主張する大阪都構想を視野に、病院や学校の再編・整備など大阪市との連携を進める事業に充てられるもの。市立天王寺動物園の夜間開園へ向けた設備整備など、市の施設や事業に対する予算も含まれている。

大阪・ミナミで春節休暇の中国人飲食・買物客らが急増

大阪・ミナミで春節休暇の中国人飲食・買物客らが急増

2月18日に始まる春節(中華圏の旧正月)を前に、すでに大阪・ミナミの観光名所周辺を中国人を中心としたインバウンド(訪日外国人)の姿が急増している。戎橋周辺、心斎橋筋商店街、道頓堀周辺、黒門市場、高島屋大阪店、ビックカメラなど様々な場所で、飲食店前で行列をつくり、家電販売店や免税店などで両手一杯に買い物を楽しむ姿が目立つ。昨年に比べ、格安航空会社の増便、ビザ緩和、免税対象品目の拡大が加わって、顧客数はもとより消費額も昨年を大幅に上回ることは間違いないだろう。

 

国産鶏むね肉の高値続く 割安感ありスーパー扱い増やす

国産鶏むね肉の高値続く 割安感ありスーパーが扱い増やす

国産ブロイラー(鶏肉)の主要部位であるむね肉の高値が続いている。脂が少ないむね肉の需要期は主に夏で、冬は相場が下がるのが一般的だ。ところが、牛や豚など食肉が軒並み高いこの冬は、割安感を打ち出せる鶏むね肉を積極的に販売するスーパーが増えている。

東京市場のむね肉卸値は2月に入り、前年同月比2割程度高い1㌔当たり330円前後で推移している。夏から冬にかけての鶏むね肉の価格推移をみると、2013年8月から14年2月にかけて6%下がったのに対し、一転、15年2月にかけての半年で1割上昇している。鶏もも肉も夏から2割程度上がったが、前年に比べれば横ばい圏の動きで、鶏むね肉の高値が目立つ。

コメの小売価格再び下落 1月2%安 スーパーなど値下げ

コメの小売価格再び下落  1月2%安 スーパーなど値下げ

米穀安定供給確保支援機構(東京都中央区)が2月16日発表した1月のコメ全銘柄平均価格は、前月比2.0%安の1㌔当たり335円(消費税込み)だった。スーパーなどで需要を喚起するための値下げが目立つ。スーパーなど全国418店のPOS(販売時点情報管理)データを使って集計した。

小林多喜二の獄死前後の様子記した書簡見つかる

小林多喜二の獄死前後の様子記した書簡見つかる

「蟹工船」「不在地主」などの作品で知られるプロレタリア作家、小林多喜二が1933年に築地署(東京都)で獄死する前後の様子を、同時期に収監されていた生物学者、石井友幸(1903~72年)が記した書簡が見つかった。拷問で口を利くことができなくなっていたことや、死亡後に人工呼吸が施されたとみられると書かれている。

書簡は、石井が多喜二と交流のあった小説家、江口渙(かん)に宛てた計3通で、400字詰めの原稿用紙計5枚とはがき1枚。1962~67年に、やり取りがあったとされる。文学館によると、多喜二の死の前後については、遺言をしていたり、監房で死亡していたりと諸説ある。書簡は栃木県にある江口の旧宅を調査していた郷土の歴史研究会が発見した。多喜二は1903年に秋田県で生まれ、4歳で小樽市に移住した。銀行に就職後、「蟹工船」などを発表。特高警察の拷問を受けて死亡した。

北海道がマニラ首都圏で初の水産品売込みイベント

北海道がマニラ首都圏で初の水産品売込みイベント

北海道経済部の国際経済室がフィリピン・マニラ首都圏タギック市で初の水産品イベントを開催した。商談会とセミナーには、レストラン経営者をを含む50人弱が参加し、ホタテやイクラなどを試食するとともに、ホタテ、ボタンエビ、イクラ、タラバガニ、タコの調理方法が紹介された。

北海道からフィリピンに輸出される水産品の輸出金額は2013年に前年比5割増となったが、その実額はわずか約3000万円にとどまっている。ベトナムは87億9000万円、タイが17億5000万円だったから、まだ極めて少ないことが分かる。それだけに、今後同国向けは大幅な伸びが見込まれる。フィリピンの人口が1億を超え、若年層も多いことから、5~10年後を見越して今からアピールし、需要の掘り起こしにつなげたいとしている。