コーヒー豆下落 通貨安でブラジル産輸出拡大
コーヒー豆の国際価格が下落している。指標となるニューヨーク市場では5月21日の取引で1㍀約128㌣と前日比7.5㌣安となり、2週間ぶりに130㌣を割り込んだ。主産地のブラジルでは今年の減産が予想されているが、通貨安を受けた輸出量の多さなど需給の緩みが意識されている。ブラジルのレアルがドルに対して安い。レアル安によって、生産者は採算が改善し輸出拡大に傾きやすい。4月の輸出量は、過去5年平均より2割多かった。
福島で「第7回太平洋・島サミット」開幕
日本と太平洋の島しょ国などが参加する「第7回太平洋・島サミット」が5月22日、福島県いわき市で開幕した。国際法の原則に基づく海洋秩序の維持や、サモアでの太平洋気候変動センター整備などを盛り込んだ共同文書「福島県いわき宣言」を23日に採択する。
島サミットは3年に1回、日本で開催される。参加国は日本、オーストラリア、ニュージーランドと14の島しょ国。昨年民政に復帰したフィジーは9年ぶりの参加になった。
共同文書は、地域の平和と安定、繁栄に寄与する日本の決意、日本が国連に提案する「世界津波の日」(11月5日)の制定に向けた協力、戦没者遺骨の迅速な収容のための協力、国連安全保障理事会改革での協力–などが柱になる見通し。
仁徳天皇陵石室CGで再現 来館者に人気 堺市博物館
世界文化遺産登録をめざす「百舌鳥(もず)古墳群」を紹介する堺市博物館(堺市百舌鳥夕雲町)内のミニシアターに、仁徳天皇陵の内部の石室をコンピューター・グラフィックス(CG)で再現した映像が登場し、来館者を楽しませている。
宮内庁が管理する仁徳陵では発掘調査ができないが、1872年(明治5年)に何らかの原因で前方部が崩れた際、大王ゆかりの人物の石室が見つかり、内部で長持型石棺(幅約2.4~2.7㍍、長さ3.9㍍)が確認された。今回のCGは当時の様子を描いた絵図をもとに再現された。
12分間の映像には、まず多くの埴輪が並ぶ築造当時の外観を紹介。続いて古墳の前方部にある石室を、のぞき込むようにして内部に収められた石棺を映し出し、朱色に塗られた表面外側の突起の一部を見ることができる。石棺の傍らで発見された副葬品の甲冑や剣なども再現されている。