月別アーカイブ: 2015年6月

5月近畿の求人倍率1.10倍 7年9カ月ぶり高水準

5月近畿の求人倍率1.10倍 7年9カ月ぶり高水準

厚生労働省が6月26日発表した近畿2府4県の5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から0.02㌽上昇の1.10倍だった。改善は2カ月連続で、2007年8月以来7年9カ月ぶりの高水準だった。
また、総務省が同日発表した近畿の5月の完全失業率(原数値)は、前年同月比0.3㌽低下の3.7%で、4カ月連続で改善した。
関西を訪れる訪日外国人観光客の増加で、大阪府を中心に宿泊業や小売業で求人が伸びたほか、夏の観光シーズンを前に、レジャー施設での接客業も求人が増加した。
府県別の有効求人倍率は、大阪府1.20倍、京都府1.12倍、滋賀県1.07倍、和歌山県1.06倍、奈良県0.98倍、兵庫県0.97倍だった。

岩手で旧制中学の「ミライの賢治」描いた直筆ノート

岩手で旧制中学の「ミライの賢治」描いた直筆ノート

岩手県出身の童話作家、宮沢賢治(1896~1933年)と交流のあった旧制中学時代の先輩の実家から見つかったノートが、筆跡の鑑定の結果、賢治の直筆のものだったことが分かった。地元研究グループの「矢巾町 宮沢賢治を語る会」が発表した。
ノートは2001年、賢治の1学年先輩で、同県矢巾町にある藤原健次郎さんの実家の蔵で発見された。計算式や英文のほか、「ミライの賢治」と書かれた落書きがあり、オルガンを弾いたり、勲章を付けた軍人姿の賢治が描かれている。また、「南無妙法」との書き記しもあり、賢治がこの時期から仏教思想を意識していたことをうかがわせる。藤原さんと賢治は学校の宿舎が同室で、一緒に山に登るなど、親交が深かったという。

USJがギフト用チケット「ギフト・パス」販売

USJがギフト用チケット「ギフト・パス」販売

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)は6月24日、有効期間中の好きな日に利用できる贈答用のチケット「ギフト・パス」を販売すると発表した。29日から公式ウェブサイトで購入できる。誕生日や入学・卒業祝いなどの需要を見込んでいる。
価格は大人7500円で、4~11歳の子供(小学生は12歳でも子供料金)5280円。それぞれ通常の1日券より300円高い。配送手数料として600円が別に必要となる。有効期限は1年間で、メッセージカードを添えて配送してもらえる。

グリコ 外国人狙い13空港で地域限定ポッキー販売へ

グリコ 外国人狙い13空港で地域限定ポッキー販売へ

江崎グリコは6月24日、外国人観光客をターゲットにチョコレート菓子「ポッキー」の3種類の地域限定バージョンを、国際線が就航する13空港で30日から順次販売することを明らかにした。パッケージをアルファベット表記に改め、急増する訪日客に売り込むと同時に、海外での知名度向上につなげるのが狙い。グリコが外国人観光客に特化した商品を扱うのは初めて。
販売するのは、土産用の「ジャイアントポッキー」で、宇治茶と信州巨峰、夕張メロンの3種類。箱に「MADE IN JYAPAN」のロゴやアルファベット表記を入れた。いずれも18本入りで1000円(税抜き)。3種類のポッキーはそれぞれ近畿2府4県、長野県、北海道のエリア内でしか原則として手に入らない。今回は外国人向けに特別に空港の免税店に集め「オールジャパン」で訪日客に購入を促す。

5月大阪ホテルの稼働率87.2%で最高 GW,外国人客増

5月大阪ホテル稼働率87.2%で最高  GW,外国人客増

大阪市内の主要13ホテルの5月の平均客室稼働率は、前年同月比1.2㌽高い87.2%だった。9カ月連続で前年実績を上回り、比較可能な2008年以降で5月として最高となった。ゴールデンウイーク(GW)の日並びが良く、国内旅行客の利用が好調だった。アジアを中心とした訪日外国人客も増え続けている。
稼働率は13ホテルのうち9カ所で前年を上回った。宿泊客を地域別にみると、中国が2.4倍に伸び、米国も3.7倍になった。客室単価も9%上がった。この結果、稼働率と売上高はともに5月の最高を記録した。日本経済新聞が報じた。

バター29年ぶり高値 業務用品薄に警戒感

バター29年ぶり高値   業務用品薄に警戒感

パンや菓子などに使う業務用バターの価格が29年ぶりの高値を付けた。バターの需要は通常、夏場にかけて落ちるが、今年は異例で、品薄への警戒感が強い。酪農家が減って、原料の生乳を大幅に増やすことは難しく、国産バターの増産には限界がある。また、政府主導の輸入増となると、構造的に割高となりやすい。
一般消費者がスーパーなどで買うバターも最高値圏で、コーヒーミルクなどに使う脱脂粉乳も高い。菓子メーカーなどが購入するバター(東京地区)は、6月に入って450㌘(約1㍀)当たり570円前後と、1986年3月以来の高値となった。消費者向けの小売価格(東京)も1箱200㌘で430円前後と最高値圏で推移している。
国内バター在庫は前年度末に約1万8000㌧と適正量といわれる2万㌧を下回っていた。いまは需要のピークを過ぎた時期だが、それでも冬に向けて必要量を確保しておこうと買いに出る業者もあり、需給が逼迫している。

NEDO 工場廃液から金属回収 マレーシアで共同研究

NEDO 工場廃液から金属回収 マレーシアで共同研究

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はマレーシアの大学と、日本企業が開発した工場廃液や汚泥から有用金属を回収する技術を低コスト化する共同研究に乗り出す。
マレーシアでは経済成長とともに排水処理が課題となっている。排水に含まれる銅やニッケルなど有用な金属の回収率80%以上を目標に、2016年度までに技術を確立する。マレーシアの国立パハン大学と排水処理の技術開発について基本合意した。基礎技術を開発したアクアチックとパハン大学が現地企業の協力を得て実施する。総事業費は1億9000万円。日経産業新聞が報じた。

加賀・前田家の屋敷跡か 伏見城下で巨大礎石穴

加賀・前田家の屋敷跡か 伏見城下で巨大礎石穴

京都市文化財保護課は6月23日、豊臣秀吉が建てた伏見城(京都市伏見区)の大名屋敷があったとされる区域から、礎石を据えるための巨大な穴が7カ所見つかったと発表した。穴の大きさは直径約1.7~2㍍で、深さ2.3㍍以上のものもあり、城下で最大級だった。
江戸時代の絵図から加賀百万石を築いた前田家の屋敷跡とみられ、豊臣政権で要職に就いた前田家の権威を物語る遺構という。同課によると、穴の中は直径2~3㌢の小石の層と粘土層を交互に積み上げながら、細い棒で突き固めて礎石や建物が沈み込まないように地盤改良していた。

キャベツ,トマト値下がり続く 天候回復で生育順調

キャベツ,トマト値下がり続く 天候回復で生育順調

農林水産省が6月23日発表した野菜小売価格緊急調査(6月15~19日、全国平均)によると、4品目のうちキャベツとトマトが値下がりした。
4~5月の天候不順の影響から回復したためだ。キャベツは前週に比べ10%安い1㌔164円だった。5週連続の値下がりで、4月以降で最も安い。主力の茨城や千葉が5月の雨不足から回復し、生育も順調だ。トマトは前週に比べ4%安い。1㌔605円だった。栃木産の出荷が順調で、7週連続で下がった。
キュウリとレタスは小幅値上がりしたが、4~5月に比べ安めだ。キュウリは前週まで6週連続で値下がりしていた。

キューピー「ハラル認証」のマヨネーズ国内発売

キューピー「ハラル認証」のマヨネーズ国内発売

キューピーは、イスラム教の戒律に沿って「ハラル認証」を取得した「マヨネーズ ジャパニーズスタイル(ハラル認証)」を国内発売した。インターネット販売が主体となる。マレーシアの子会社で生産したものを輸入。日本在住のイスラム教徒や、ホテルなどの需要を見込む。300㌘入りで719円。