月別アーカイブ: 2015年7月

エーザイ・NTT東日本提携 認知症ケア全国展開

エーザイ・NTT東日本提携 認知症ケア全国展開

エーザイはNTT東日本と提携し、認知症患者の在宅ケアを効率化する仕組みの全国展開に乗り出す。エーザイの医薬情報担当者(MR)が、医師やヘルパーといった関係者の連携を取り持ち、その際にNTT東日本が開発した情報共有システムの活用を促す。2015年度は首都圏など約10の地域で活動し、16年度にも全国へ広げる。
認知症の症状は、服装状況や介護環境により変わると考えられている。エーザイは在宅ケアの成功事例を集め、その知見を中長期の医療品開発や販売に生かす。エーザイは16年度に国内地域医療を分担する35の部署すべてでこれを手掛ける。情報システム販売や保守はNTT東日本が担う。

パナソニックと富士通が高齢者見守りで共同実証

パナソニックと富士通が高齢者見守りで共同実証

パナソニックと富士通は、高齢者向け見守りサービスの共同実証実験に乗り出す。パナソニックグループが運営するサービス付き高齢者向け住宅「エイジフリーハウス豊中庄内栄町」で2015年6月から1年間実施する。
今回の実証実験では、居室に設置したパナソニックのクラウドサービス対応型エアコンと富士通研究所が開発した非接触型生体センサーで、住空間情報や入居者の生活情報を検知する。

香川の7世紀古墳からササン朝ペルシャ産ガラス玉出土

香川の7世紀古墳からササン朝ペルシャ産ガラス玉出土

香川県まんのう町教育委員会は6月30日、町内の古墳から出土したモザイク模様のガラス玉(直径1.45㌢)が、奈良文化財研究所の調査で西アジアのササン朝ペルシャ(226~651年)産と判明したと発表した。当時、盛んに交易が行われていたことを示す史料とみている。
同町教委によると、ガラス玉は同町羽間の「安造田(あそだ)東三号墳」(7世紀初頭)から1990年に出土した。古墳は直径約12㍍、高さ約3.5㍍の円墳で、香川県内では中規模クラス。被埋葬者は当時、この地域を支配していた上層階級の人物とされる。西アジア産のガラス玉は、国内では他に宮城県で出土例があるのみで珍しいという。

2025年までに食品廃棄半減目指す CGFが決議採択

2025年までに食品廃棄半減目指す CGFが決議採択

世界の食品・消費財メーカーや流通企業約400社が加盟するザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)は、製造や販売の過程で生じる食品の廃棄を2025年までに半減する方針を決めた。食品の廃棄が環境・社会問題として注目されているのに対応する。加盟企業のコスト削減に役立てる狙いもある。このほどニューヨークで開かれたCGFのサミットで、食品世界大手のネスレ(スイス)や米コカ・コーラ、イオン、キリンホールディングス、味の素など日本企業を含む理事約50社の代表が決議を採択した。
16年に加盟企業による食品廃棄の規模を測定し、同年の実績を基に25年の目標を設定する。国連食糧農業機関(FAO)によると、世界で生産される食料のうち3分の1は消費されないまま、腐ったり捨てられたりしている。重量では年間13億㌧になり、水資源のムダ使いや地球温暖化を加速する要因として問題視されている。

「ハリポタ」集客の起爆剤 14年度USJ最高益

「ハリポタ」集客の起爆剤 14年度USJ最高益

テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)を運営するユー・エス・ジェイの2015年3月期の決算は、売上高が前期比44%増の1385億円、営業利益が61%増の390億円でともに過去最高だった。
2014年7月にオープンした映画「ハリー・ポッター」エリアが集客の起爆剤となり、大幅な増収増益となった。最終利益は前期の約3.5倍の222億円。14年度の入場者は過去最高の1270万人を記録した。1月に入場料を値上げしたほか、ハリポタエリアの名物飲料「バタービール」をはじめとするグッズ販売が好調なことも業績を押し上げた。
7月からは人気のアニメ「妖怪ウォッチ」や漫画「ワンピース」のイベントを開催し、夏休みの家族連れの取り込みを狙う。

好運の”愛染パラパラ” 天王寺で「愛染まつり」

好運の”愛染パラパラ” 天王寺で「愛染まつり」

大阪三大夏祭りの一つ「愛染(あいぜん)まつり」が6月30日、大阪市天王寺区の四天王寺支院・愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)で始まった。IR天王寺駅近くから愛染堂まで約1.5㌔を、浴衣姿の12人の愛染娘らによる「宝恵(ほえ)かごパレード」があり、あいにくの小雨の中だったが、約100人が威勢よく練り歩いた。祭りは2日まで。
愛染まつりは1400年の歴史があり、祭りで降る雨は「愛染パラパラ」と呼ばれ、雨に降られた男女は結ばれるという。

府内中小企業の6割超がボーナス「支給」7年ぶり

府内中小企業の6割超がボーナス「支給」7年ぶり

大阪シティ信用金庫(大阪市)が6月29日発表した大阪府の中小企業を対象とした調査によると、今夏のボーナスを「支給する」と答えた企業の割合は62.9%で、昨夏と比べ3.5㌽伸びた。増加は3年連続で、2008年以来7年ぶりに6割を超えた。
業種別では、サービス業が16.2㌽増の74.0%、運輸業が16.1㌽増の61.6%と上昇幅が大きかった。支給すると回答した企業の1人当たり平均支給額は、1377円増の25万7355円。調査は6月上旬に大阪府の取引先1150社を対象に実施し、1062社から有効回答を得た。

キュウリ、ナス割安に 夏野菜の一部に好天で高値一服

キュウリ、ナス割安に 夏野菜の一部が好天で高値一服

夏野菜の一部で高値が一服してきた。キュウリやナスは関東の産地などの天候回復で出荷が増え、昨年に比べて割安になっている。トマトは病害の余波などで、なお割高だ。キュウリは東京・大田市場で埼玉産の卸価格(相対価格・中値)が、5㌔約1000円だ。前年の同じ時期に比べ4割安い。埼玉、栃木の関東の産地に加え、福島や宮城など東北の産地の出荷量が増えている。
東京都中央卸売市場では6月中旬のキュウリ入荷量が前年比33%増加。中でも埼玉産と福島産は、6割以上も増えている。ナスも東京・大田市場での高知産の卸価格は5㌔1900円と前年並みだ。高知など西日本産の出荷がひとまず回復し、群馬や栃木の関東産の入荷量も前年を上回っている。
ピーマンは大田市場の平均卸価格が6月中旬までは前年比で3割以上高かったが、最近は茨城産が前年並みの0.15㌔約50円となるなど一段と値下がりしてきた。東京都中央卸売市場への6月中旬の入荷量も前年同時期に比べ20%増となっている。トマトは5月中旬に前年並みまで下がったが、再び値上がりしている。栃木産の大田市場での卸価格は4㌔約1100円で前年同時期比1割以上高い。
都内の店頭価格はキュウリが1本35円、ピーマン1袋(5個入り)100円、ナスが1袋(4個入り)180円が中心。トマトは1パック(5個入り)500円と前年同時期比2割高となっている。