月別アーカイブ: 2015年8月

茨城・白菊酒造がベトナムへ日本酒輸出 現地仕様で攻勢

茨城・白菊酒造がベトナムへ日本酒輸出 現地仕様で攻勢

茨城県石岡市の酒蔵「白菊酒造」が、8月末からベトナムへ日本酒の輸出を開始する。2014年10月、茨城県と同県内企業などでつくる訪問団が、ベトナムで県産品をPRしたことが実を結んだ。白菊酒造は金箔入りでラベルに浮世絵を描くなど、現地好みの特別仕様で攻勢をかける。

15年産米値上げ広がる 千葉産4~7%高

15年産新米値上げ広がる 千葉産4~7%高

2015年産の新米の値上げが広がっている。関東で最も早く収穫が始まった千葉産の卸向け販売価格は前年比4~7%高で決まった。全国的に飼料用米への転作が進み、供給過剰が一服する見込みとなった。
卸各社によると、全国農業協同組合連合会(全農)の定価は、千葉産コシヒカリが60㌔1万3000円(税抜き価格)で前年比500円(4%)高い。ふさおとめは同800円(7%)高の1万2000円だ。

すり身7年ぶり高値 今春比6%高 北米産冷凍品

すり身7年ぶり高値  今春比6%高  北米産冷凍品

ちくわなど水産練り製品の原料となる北米産冷凍すり身の価格交渉が、ほぼ決着した。日本の水産会社などの輸入価格は、今春に比べ6%程度引き上げられた。値上がりは2年ほど前から続いており、7年ぶりの高値水準だ。為替の円安が進んだほか、アジアなど世界各国で需要が拡大し品薄感が強まっている。
北米産すり身はスケソウタラが原料。今秋シーズンの輸入価格は、取引の多い中級品が春に比べ1㌔当たり20~25円引き上げられ、1㌔400~425円(船賃込み)となった。主に贈答用に使用する高級品も20円上がり440~460円となった。北米側は今回20~30円の値上げを日本側に要求し、全額近く受け入れられた。
すり身需要は日本では減っているが、世界的には増えている。日本の需要は10年で2割減ったが、欧米では3割、韓国では2割、東南アジアでは2倍にそれぞれ増えている。

セブン 関西で攻勢 3年で店舗5割増 地域密着戦略

セブン 関西で攻勢 3年で店舗5割増  地域密着戦略

セブン-イレブン・ジャパンが関西市場で攻勢をかけている。総菜や弁当で関西仕様の商品を増やし、大阪、京都など地域ごとに味付けを変えている。パン工場などを新設し、地産地消も進めている。店舗の集客力を高め、2018年2月期までの3年間で関西の店舗数3000店と5割増やす計画だ。

「謝罪」次代に背負わせぬ 安倍首相が戦後70年談話

「謝罪」次代に背負わせぬ 安倍首相が戦後70年談話

日本政府は8月14日の緊急閣議で、戦後70年の安倍晋三首相談話を決定した。談話では先の大戦に関し「お詫び」や「侵略」といった過去の首相談話のキーワードについて対象を名指しせずに触れる一方、「あの戦争には何ら関わりのない世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べ、謝罪の繰り返しに歯止めをかける考えを示した。
また、「事実を率直に反省し、これからも法の支配を尊重し、不戦の誓いを堅持していくことが、今回の最も重要なメッセージだ」と語った。

9/1からたんぱく質抑えた野菜大福 ファンデリー

9/1からたんぱく質抑えた野菜大福  ファンデリー

健康食宅配サービスのファンデリー(東京都北区)は9月1日、野菜スイーツ専門店と組んだ野菜大福を自社の通販カタログ上で発売する。弁当宅配の通販カタログ「ミールタイム」で野菜を使った大福を発売する。野菜スイーツ専門店「パティスリーポタジエ」を運営するイヌイ(東京都目黒区)と共同開発した。たんぱく質調整した酒類など2品を用意した。
通常の「彩り野菜のもっちり大福」(12個入り2980円)は、ニンジンや小松菜、ごぼうを使い、砂糖の代わりに自然派甘味料を使うなどしてカロリーを抑えた。たんぱく質を調整した商品は、具材にかぼちゃや大葉、紫芋を使う。たんぱく質を抑えて食事制限の必要がある顧客も食べられるスイーツにする。

関西の「食」と「味」海外へ売り込め 訪日客へ訴求

関西の「食」と「味」海外へ売り込め  訪日客へ訴求

新関西国際空港会社などが食料品の輸出推進を目指して設立した「関西フードエキスポート&ブランディング協議会」は8月14日、関西の「食」「味」を集めた訪日外国人向けのアンテナショップを、2016年夏にも大阪・難波にオープンさせる構想を明らかにした。
ショップは、外国人の集客と周遊が見込める難波の商業施設内に設置する意向だ。具体的な出展内容は未定だが、物販やイートインのスペースを設け、地元野菜などの農産品を販売するほか、たこ焼きなど粉ものに代表される関西ならではの味を、目いっぱい楽しんでもらえるものにしたいとしている。

7~9月「アイスの実」猛暑で3割増産 江崎グリコ

7~9月「アイスの実」猛暑で3割増産 江崎グリコ
江崎グリコは冷菓の主力ブランド「アイスの実」の7~9月の生産を前年同期比3割増やす。生産工場はグリコ兵庫アイスクリーム(兵庫県三木市)で、稼働時間を延ばす。猛暑や、炭酸飲料に入れる食べ方などが話題となって、販売が伸びており夏場の需要増に備える。
アイスの実は3月出荷分から希望小売価格を税別120円から同130円に引き上げたが、4~5月の販売は前年同期より4割増えた。セブン-イレブン・ジャパンで限定販売している完熟バナナ味は、一部店舗で売り切れになったという。

缶チューハイ増産 猛暑で需要増 キリン、サントリー

缶チューハイ増産 猛暑で需要増 キリン、サントリー

大手ビール系メーカーは、全国的な記録的猛暑で需要が伸びる缶チューハイの生産を増やす。キリンビールは8月に「氷結」などを前年比2割、サントリースピリッツも「マイナス196°C」を中心に8~9月に1割増産する。高めのアルコール度数や果汁を多く使った商品の販売が好調に推移している。

神戸らんぷ亭 全牛丼店閉店しラーメン店などに

神戸らんぷ亭 全牛丼店を閉店しラーメン店などに

牛丼チェーンの神戸らんぷ亭(東京)が7月末までに牛丼店を全店閉鎖したことが8月13日、分かった。大手牛丼チェーンの競争激化や、牛肉など原材料価格の高騰などがその背景にあるとみられる。閉鎖した店舗は順次、ラーメン店などに改装しているという。10年ほど前までは40店程度展開していたが、今年7月には数店まで減っていた。
1993年、大手スーパー・ダイエーの全額出資で設立され、94年に牛丼チェーン展開し始めた、その後、IT企業に譲渡され、さらにカラオケの運営会社の傘下に入っていた。