月別アーカイブ: 2017年1月

さくらインターネット グローバル展開へ香港子会社

さくらインターネット グローバル展開へ香港子会社

インターネットのインフラサービスを提供するさくらインターネット(大阪市中央区)は、「さくらのIoTプラットフォーム」のグローバル展開のため、香港に子会社「櫻花移動電信有限公司」を設立した。さらに、同プラットフォームに海外でも接続可能な「さくらの通信モジュール」を2017年度中に提供する。
さくらのIoTプラットフォームは、データを送受信するための通信環境や、データの保存・処理に必要なシステムを一体型で利用できるサービス。新子会社の資本金は75万香港㌦。

静岡ガス シンガポール事務所を現地法人化

静岡ガス シンガポール事務所を現地法人化

静岡ガス(静岡市)は、1月3日付でシンガポール事務所を現地法人化し、100%子会社「SHIZUOKA GAS TRADING PTE.LTD.」として開業した。
同社はLNGトレーディングにおけるフロントオフィス業務を担い、LNG調達価格の更なる低減に向けて取り組んでいく。
また、グローバルな事業展開に対応できる人材育成の場としての機能を担うとともに、アジア太平洋地域における新規事業開拓拠点としての活動も一層強化していく。

世界遺産・下鴨神社で新春恒例の「蹴鞠初め」

世界遺産・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠初め」

世界遺産に登録されている京都市の下鴨神社(左京区)の境内で1月4日、新春恒例の「蹴鞠初(けまりはじ)め」が行われた。
烏帽子(えぼし)、袴(はかま)を身に着けた「蹴鞠(しゅうきく)保存会」の会員が、鹿の革でつくった直径約20㌢、重さ約150㌘の白い鞠を、地面につかないように、さながらサッカーのリフティングのように蹴り合う。
勝敗はなく、キックの精度を競い合う。相手が受けやすいように蹴るのが上手とされる。参加メンバーらは「ヤア」「オウ」などと声を掛け合いながら、妙技を披露していた。

敗戦後初の帝国議会の天皇勅語の起草過程明らかに

敗戦後初の帝国議会の天皇勅語の起草過程明らかに

国立公文書館に保存されている資料から、1945年9月4日、戦後初の帝国議会開院式で昭和天皇が述べた勅語の起草過程が明らかになった。この資料は「第八十八回帝国議会開院式勅語案」で、第1案から第4案まである。
当時の東久邇宮稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)首相らが検討を重ねた結果、第4案に初めて「平和国家ヲ確立」という表現が盛り込まれ、新たな国づくりの目標が掲げられることになった。これは、1945年8月15日の「終戦詔書」(玉音放送)に続く天皇による直接のメッセージで、「平和国家」という言葉はその後、日本社会に広く浸透していった。

住友倉庫 ベトナム子会社が国際規格ISO9001取得

住友倉庫 ベトナム子会社が国際規格ISO9001取得

住友倉庫(大阪市北区)の海外子会社Sumiso(Vietnam)Co.,Ltd.が品質保証の国際規格ISO9001の認証を取得した。
認定機関はANAB(ANSI=ASQ National Accreditation Board)、認定機関はBSI(British Standard Institution)、対象事業はフォワーディング事業、倉庫業。対象拠点はホーチミン本社。認証日は2016年12月5日。

中国空母「遼寧」が南シナ海で初の発着艦訓練実施

中国空母「遼寧」が南シナ海で初の発着艦訓練実施

中国海軍は1月2日、空母「遼寧」が南シナ海で戦闘機や艦載ヘリなど艦載機の発着艦訓練を行った。
遼寧はこれまで東シナ海などで艦載機の発着艦訓練を実施してきたが、南シナ海では今回が初めて。領有権を主張する南シナ海で軍事力を誇示することで、南シナ海問題などを巡り対中強硬発言が目立つドナルド・トランプ次期米大統領の就任式(1月20日)を控え、同氏をけん制する狙いがあるとみられる。

タイタニック号沈没に新説 原因は出航前火災の補修不備

タイタニック号沈没に新説 原因は出航前火災の補修不備

英紙インディペンデント(電子版)によると、1912年に大西洋で1500人が死亡した豪華客船タイタニック号の沈没事故の原因について、英国の研究者が本来の原因は氷山衝突ではなく、火災だった-との新説を唱え、話題になっている。
この説を主張しているのは、30年以上にわたり沈没の謎を追ってきたセナン・モロニー氏。タイタニック号が4月の出航前、ボイラー室で火災事故を起こした。このことは指摘されていたが、新たな資料から右舷が約9㍍以上にわたって黒く焦げていた点を突き止めた。もろくなった損傷部分に、氷山との衝突で穴が開き、大惨事につながった-と説明している。
すなわち火災事故後、火災の影響を軽視し、(万全の修理が行われないまま)出航させた過失が重なったことが、沈没を引き起こしたと結論付けている。

ダチョウの祖先は飛べた DNA解析で新説 北半球に生息

ダチョウの祖先は飛べた DNA解析で新説 北半球に生息

日本、中国、デンマークなどの国際研究チームは、ダチョウなど飛べない鳥のグループ「走鳥類」の祖先は、北半球に棲む飛べる鳥だった-という新説を発表した。マダガスカルで絶滅した巨大な鳥の骨のDNA解析から走鳥類の起源は南半球にあったという従来の通説を覆した。米科学誌カレント・バイオロジーに論文が掲載された。
同チームは、マダガスカルで数百年前に絶滅した体高3㍍以上、体重400㌔㌘以上あった走鳥類「エピオルニス」の骨から、細胞核とミトコンドリアのDNAの採取・解析に成功。走鳥類に近い仲間も含めて系統関係を分析すると、走鳥類の祖先は7000万年前ごろは体重が2~5㌔㌘程度と、小型だったという推定結果が出た。北半球で化石が見つかっている飛ぶ鳥の特徴を持つ鳥類「リトルニス」に近いことも分かった。
同チームではもともとはリトルニスのように北半球にいた祖先が南半球に渡り、どこかの時点で飛ぶ能力を失い、哺乳類との競合が少なかったことで、多くの大型の種に進化したのではないか-とみている。

インドネシア・ジャカルタ沖で船が炎上、23人死亡

インドネシア・ジャカルタ沖で船が炎上、23人死亡

インドネシアの首都ジャカルタ沖で1月1日、観光客ら約240人を乗せた船が炎上し、23人が死亡、17人が負傷した。さらに17人が行方不明になっており、救難当局が捜索にあたっている。
救難当局によると、船はジャカルタから北西へ約50㌔㍍のティドゥン島へ向けて出港した直後、エンジン付近で爆発が起き、出火した。

北斎の肉筆画「鶏竹図」海外で新発見 40代の作品

北斎の肉筆画「鶏竹図」海外で新発見 40代の作品

江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の肉筆画「鶏竹図(けいちくず)」が見つかった。東京の美術商が11月末、デンマークの競売で落札した。
鹿鳴館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)の旧蔵品とされ、日本では存在がほとんど知られていなかった。
鶏竹図は、竹を背景に石燈籠の上に止まる2羽の鶏を、縦110㌢、横51㌢の絹本に写実的に描いた掛け軸。作品の左下に「歩月老人 北斎」の落款と印があり、儒学者・大田錦城の讃(文章)も添えられている。専門家らは40代ごろの作品とみている。