月別アーカイブ: 2017年5月

弥生時代後期淡路「五斗長垣内」の鉄器復元

弥生時代後期の淡路「五斗長垣内」の鉄器復元

兵庫県淡路市黒谷にある弥生時代後期の鍛冶公房跡「五斗長垣内(ごっさかいと)」遺跡」(国史跡)にこのほど、発掘された鉄器の復元品を集めた展示室が設けられた。
切り出しナイフのような小型工具や矢じり、長さ17.9㌢の鉄斧のほか、同時期の鉄器加工法を実験した道具類を含む18点が並びパネル10枚で遺跡の全容を解説している。遺跡からは120点を超す鉄器が見つかったが、空気に触れると腐食が進むため、実物の展示が難しい。
同市教育委員会は実物から採った型で樹脂製の復元品をつくり、本物と寸分違わないよう着色。加工実験に用いた道具類では、ハスの茎製の送風管、焼いた鉄を叩いて加工するため遺跡周辺や瀬戸内海沿岸で拾い集めた石材が並ぶ。同市教委では、島で栄えた鉄器文化に理解を深めてほしい。今後展示室で実物を見てもらう機会を設けたい-としている。

ペットメディアのシロップ 25HDと業務提携

ペットメディアのシロップ  25HDと業務提携

認定医の資格を持つ獣医師など専門医が情報発信するペットメディア「ペトこと」を展開するシロップ(東京都渋谷区)はシンガポールのペット関連メディアを展開する25ホールディングスとメディア事業で業務提携した。
25ホールディングスは「ペトこと」の記事コンテンツを英語に翻訳して同社メディアで公開。シロップはそれを足掛かりに東南アジア圏における「ペトこと」ブランドの認知拡大を図る。
両社は今後、ペットサプリメント事業でも協業を進める。

物流施設の賃貸・管理のCRE タイに現地法人設立

物流施設の賃貸・管理のCRE タイに現地法人設立

物流施設の賃貸・管理・開発・仲介などを手掛けるシーアールイー(東京都港区)は、タイ・バンコクに現地法人「CRE(Thailand)Co.,Ltd.」を設立し、5月1日から日本人スタッフを常駐させ、現地での活動を開始した。
日系企業向けに物流施設のリーシングや物流施設の開発等を行い、ASEANでの事業展開を加速する。同社が海外に進出するのは、シンガポールに次いで2カ国目。

ADB年次総会開幕 JICAと保健分野で包括提携

ADB年次総会開幕 JICAと保健分野で包括提携

日米が主導する国際金融機関、アジア開発銀行(ADB)の年次総会が5月4日横浜市で開幕した。
ADBは国際協力機構(JICA)と感染症の防止策や医療・介護などの公的保険の推進など、保健分野で包括的に提携すると表明した。
ADB総会は50回目の節目で、日本での開催は10年ぶり。5月7日まで4日間の日程で質の高いインフラ開発や貧困削減などを通じてアジア経済をどう発展させていくか議論する。

新日鉄住金エンジ 環境省公募の比ごみ焼却発電採択

新日鉄住金エンジ 環境省公募の比ごみ焼却発電採択

新日鉄住金エンジニアリングは北九州市と連携して、環境省が公募したフィリピンにおけるごみ焼却発電事業を採択した。
今回採択したのは、フィリピン・ダバオ市におけるストーカ式ごみ焼却発電技術を活用した、海外でのCO2削減支援偉業。これにより、ダバオ市の廃棄物の大幅な減量化とエネルギー利用拡大を同時に図る。

世界最高齢146歳のインドネシア男性死亡

世界最高齢146歳のインドネシア男性死亡

地元メディアによると、インドネシアで世界最高齢の146歳とされる男性が病死した。この男性はジャワ島中部スラゲン在住の無職ソディメジョジョさん。
政府発行の身分証には誕生日が「1870年12月31日」と記されている。ただ、当時はオランダの植民地で、その治政下にあり、出生記録が正確でない可能性がある。ソディメジョさんは晩年、歩行が困難だったが、ヘビースモーカーで死亡の1カ月前まで病気知らず。
しかし、長生きし過ぎたためか、10人の子供と4人の妻に先立たれ、24年前から墓を用意して「死ぬことが願い」と話していたという。

京都・下鴨神社の勇壮「流鏑馬神事」に2万人

京都・下鴨神社の勇壮「流鏑馬神事」に2万人

8月の祇園祭、10月の時代祭とともに、京都三大祭の一つとして知られる葵祭(5月15日)の平穏無事を祈る「流鏑馬(やぶさめ)神事」が5月3日、世界遺産、下鴨神社(京都市左京区)で行われた。
約2万人の参拝者、観光客らが見守る中、公家や武家の装束に身を包んだ弓馬術礼法、小笠原流の射手が次々と登場。馬を駆り、約400㍍の馬場を砂を巻き上げながら疾走。途中、3カ所ある約50㌢四方の杉板の的に、馬上から放った矢が命中すると、その都度「カーン」という乾いた音が境内に響き渡った。
この人馬一体の勇壮な伝統技、流鏑馬神事は5世紀ごろから行われていたとされるが、たびたび中断。昭和48年に約100年ぶりに復活してからは、新緑の季節の恒例行事となっている。

栗田工業 シンガポールに研究開発拠点 協業強化

栗田工業 シンガポールに研究開発拠点 協業強化

栗田工業(東京都中野区)は、グローバルな研究開発体制の強化を目的として、シンガポールに新会社「Krita R&D Asia Pte.Ltd.」を設立した。
新会社は、水・環境技術に関わる大学・研究機関や企業の研究開発部門が集積するシンガポール西部の「Clean Tech Park」内に開設する。シンガポールの研究機関等との協業を強化することで、最先端の技術情報をタイムリーに入手するとともに、現地における実証試験を通じて市場競争力の高い技術の開発に取り組んでいく。

日立 韓国初の重粒子線がん治療装置の納入で交渉権

日立 韓国初の重粒子線がん治療装置の納入で交渉権

日立製作所はこのほど、韓国の延世大学大学校医療院から、韓国で初となる重粒子線がん治療装置一式の納入に関する独占交渉権を獲得した。今後、同社は正式な受注契約に向けた交渉を行っていく。
粒子線治療は、がん治療による副作用が少ないことや、治療後の社会復帰も比較的早く、高齢者にも適用できるメリットなどから、世界中で導入が検討、実施されている。またアジア地域でも、多くの医療機関で粒子線がん治療装置の新設が計画されている。

センコー シンガポールのスカイリフト社を子会社化

センコー シンガポールのスカイリフト社を子会社化

センコー(大阪市北区)はシンガポールを拠点に航空・海上輸送事業などを営むスカイリフト社の株式を取得し、4月27日付で子会社化した。これにより、同社は国際航空輸送事業に進出することになる。
スカイリフト社は35年以上にわたり、国際航空輸送事業と国際海上輸送事業などを行っており、世界50カ国以上、130都市にわたるグローバルネットワークを展開している。
センコーはスカイリフト社をグループ傘下にすることで、ASEANを中心に物流ネットワークの拡充と営業基盤の強化を図る。さらに日本、ASEAN、欧州・北米などにも国際航空輸送事業の拠点を設置し、事業拡大する。