日清食品HD 香港子会社が香港証券取引所へ上場申請
日清食品ホールディングスは5月12日、香港子会社(以下、香港日清)の香港証券取引所の上場申請書を提出したと発表した。
香港日清をより一層現地に根差した企業へ転換させ、上場を通じて巨大な中国市場でのブランド認知度の向上、販売ネットワークの拡大を図り、戦略的パートナーシップの獲得により、中国事業の買収および拡大を目指す。
横河電機 マレーシアからRAPID分析システム受注
横河電機(本社:東京都武蔵野市)は関係会社のヨコガワ・コントロール・マレーシアが、マレーシアの大型石油精製・石油化学統合プロジェクトRAPIDの石油貯蔵施設向けプロセス分析システムのシステムインテグレーター(SI)業務と高度ソリューションEPCC(設計・調達・工事・試運転担当会社)として受注したと発表した。
RAPIDプロジェクトはマレーシア国営ペトロナスが同国南部ジョホール州で進めている、同社最大のペンゲラン総合コンビナート(PIC)開発の一環であり、世界有数の大型プロジェクトだ。日産30万バレルの精製能力を持つ製油所と、エチレン、プロピレンおよび、C4~C6オレフィン製品合わせ年間約350万㌧を生産する石油化学プラント群で構成される。
このプロジェクトで今回YOKOGAWAは、アナライザハス1棟に加え、タンク内貯蔵製品の性状推定、製品のブレンド性状制御およびパイプラインの特定箇所における製品種類の履歴管理を行う高度ソリューションの設計、エンジニアリング、調達、据付工事、試運転を行う。2018年8月までに工事を完了し、同年9月から試運転を開始、2019年から操業開始する予定。
エジプト・地下墓地で初の民間人ミイラ17体見つかる
エジプト考古省によると、エジプト中部ミニア県の砂漠地帯で、地下墓地からミイラ17体が見つかった。これらのミイラは王家のものではないという。このほかに金板1枚、古代エジプトの民衆文字「デモティック」が書かれたパピルス2枚、石灰岩や粘土製の石棺が多数、動物や鳥のひつぎなども見つかっている。
ミイラの年代はまだ特定できていないが、考古省はアレクサンダー大王に征服される紀元前332年までのエジプト王朝末期の300年間に属するものとしている。
エジプト当局者らは同地で王家に属さない民間人のミイラが見つかったのは今回が初めてであり、発見は前代未聞だとしている。AFP時事が報じた。
中国「一帯一路」初の国際会議 29カ国首脳出席
中国が主導してアジア、中東、欧州に及ぶ経済圏の構築を目指す「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」の初の国際会議が5月14日、北京で始まった。
同会議には130カ国以上が参加し、うちイタリア、スペインなど29カ国は首脳が出席した。開幕式で演説した中国の習近平国家主席は、インフラ投資などの資金を賄う基金の規模をいまの400億㌦(約4兆5000億円)から1000億元(約1兆6000億円)増額すると表明した。豊富な資金で独自の経済圏づくりを加速するのが狙いだ。
また、一帯一路構想に参加する途上国と国際組織に今後3年間で600億元(約1兆円)の援助を提供することを明らかにした。
会議は15日に共同声明を採択して閉幕する。
日本工営 シンガポール水力発電事業投資会社に出資
日本工営(東京都千代田区)は、シンガポールの水力発電事業投資会社、アイロンモントハイドロ社との間で、同社への出資を通じてアジア地域の中小水力発電事業の創出と運営に参画することで合意した。日本工営は日本最大手の建設コンサルタント会社。
アイロンモントハイドロ社が実施する第三者割当増資を引き受ける形で1000万米㌦(約11億円)を出資する。事業進捗に応じて段階的に実施する。
これにより、日本工営は域内の有望案件を形成し、民間資金を投入する体制を整えて迅速な事業創出を推進するとともに、安定した発電施設運営並びに、将来に向けて事業の開発と経営を担う現地人材を育成し、アジア地域での再生可能エネルギーの普及拡大に取り組む。
ジーテクト 中国・上海市に市場調査の駐在員事務所
自動車部品製造のジーテクト(埼玉県さいたま市)は平成29年内に、中国における市場調査のための駐在員事務所を開設する。
中国市場の電動化に対応する先進的な軽量・高剛性ボディの開発ニーズを事業拡大の機会と捉え、ホットスタンプ技術、ウルトラハイテン材、マルチマテリアルボディなどの現地ニーズや、完成車メーカーの動向等の市場調査を主な任務とする。
同社は現在、すでに広州および武漢で3拠点4工場体制で自動車ボディ部品およびトランスミッション部品を現地生産している。今後はこの調査拠点の情報に基づいて、中国市場への新たな販売戦略を企画立案し現地生産における設備投資の拡大検討などを行っていく。