ホンダ「スーパーカブ」世界生産累計1億台達成
ホンダの二輪車「スーパーカブ」の世界生産累計が2017年10月に1億台を達成した。ホンダは1958年8月に初代「スーパーカブC100」の量産を大和工場(旧埼玉製作所和光工場)で開始。その後、1961年に台湾でノックダウン生産を開始し、現在世界15カ国16拠点で生産している。
また現在、延べ160カ国以上で販売されるなど、世界中で愛用されているロングセラーモデル。
訪日外客7~9月消費額1人当たりはベトナムが最大
日本の観光庁が発表した2017年7~9月期の「訪日外国人消費動向調査」によると、訪日外国人のうち1人当たりの消費額が最も多かったのはベトナムだった。
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、1~9月に日本を訪れたベトナム人は23万1900人だった。2017年7~9月の訪日外国人による旅行消費額の総額は、前年同期比26.7%増の1兆2305億円。うち中国が23.5%増の5432億円で最大。これに次いで台湾が15.3%増の1490億円、韓国が49.9%増の1361億円と続く。
ベトナムは2.2倍の194億円となり、ASEANではタイの222億円に次ぐ規模となった。1人当たりの消費額ではベトナムが60.5%増の26万円で最大。中国の23万8000円やフランスの23万5000円、スペインの22万9000円を上回った。
平安京跡で貴族の収集品の保管場所見つかる
京都市内の平安京の遺構の発掘調査で、中国産とみられるガラス製の水差しの破片や陶磁器などが多数見つかり、平安時代に貴族が集めた品々の保管場所があったことを示す貴重な飼料として注目されている。
今回発掘が行われているのは、京都市南区東九条のホテル建設予定地で、平安京の南東部分にあたる。当時この周辺には官位の高い貴族たちの住まいが建ち並んでいたことから、名の知れた貴族が各地から収集した品々を保管する場所だったとみられている。
奈良市の元興寺文化財研究所の調査によると、平安時代末期にあたる12世紀後半ごろの遺構から「水滴」と呼ばれる水差しの注ぎ口部分の破片が見つかった。破片は長さ2㌢、幅1.5㌢ほどの青みがかったガラス製で中国産とみられる。平安京の遺構からこのような水滴が見つかったのは初めてという。また、周辺からは他にも近畿や東海など国内各地でつくられたとみられる陶磁器や土器が多数見つかった。
三菱電機 日本・中国に最新鋭設備導入しFA機器生産増強
三菱電機はFA(ファクトリーオートメーション)機器を生産する名古屋製作所および中国の三菱電機自動化機器製造(常熟有限公司(江蘇省常熟市)に最新鋭の設備を導入し、サーボモータ・アンプの月産48万台(従来比約170%)体制を構築する。
これに要する設備投資額は約44億円で、2018年4月の稼働開始を予定している。2018年度サーボモータ月産約26万台、サーボアンプ同22万台。
FA機器市場は2016年度上期以降、日本、韓国、中国を中心に有機EL・液晶・半導体・リチウムイオン電池・スマートフォン他の製造関連装置向けの需要が拡大し、今後も高い水準で推移すると見込まれている。
三菱自19年度130万台・売上高2.5兆円 ASEAN31万台、中国22万台
三菱自動車は2019年度の年間販売台数目標と年間売上高目標を、それぞれ2016年度比30%以上増の130万台、2.5兆円とする3カ年の中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」を発表した。
19年度の重点市場別の販売目標は、ASEANが年間31万台(16年度20万6000台)、米国が同13万台(16年度比30%増)を目指すほか、中国ではディーラー網を倍増し、2倍以上の22万台に引き上げる。ASEANでは今年操業開始したインドネシアの新工場および、新規投入した「エクスパンダー」が成長を主導する。
中期経営計画お骨格をみると、19年度の営業利益率は16年度の0.3%から6%以上を目指す。設備投資を60%増の年間1370億円、売上高比5.5%に引き上げる。研究開発費は50%増の1330億円とし、3年間で計6000億円以上を投資する。
セイノーHD インドネシアでコールドチェーン輸送開始
セイノーホールディングス(本社:岐阜県大垣市)は、インドネシアの現地法人PT.SEINO INDOMOBIL LOGISTICS(本社:ジャカルタ、以下SIL社)で、同国内における冷凍食品の輸送を10月下旬から開始する。
セイノーは同国のサリムグループと連携して、既存施設にも適合できる保冷車の開発と、セイノーグループでコールドチェーンの輸送を手掛ける関東運輸(群馬県前橋市)の持つ保冷輸送のノウハウを現地向けに見直し、SIL社が保冷車の運用を行うことで冷凍食品の輸送が実現した。
当面は6台でサリムグループの食品工場から同グループの冷凍食品を、大消費地のジャカルタおよびその周辺地区の冷凍保管施設まで片道約100㌔㍍の輸送を行い、年内に20台の運用体制に拡大する計画だ。
世界遺産 平泉 ・無量光院跡で堀の跡発見
岩手県平泉町教育委員会は10月17日、世界遺産「平泉の文化遺産」を構成する無量光院跡の発掘調査で、堀跡を発見したと発表した。隣接する柳之御所遺跡の堀跡と工法などが似ており、町教委は両遺跡の関連を示す手掛かりになるとみている。
堀跡は復元された無量光院跡の池から約50㍍離れた地点で見つかった。当初幅9㍍、深さ2.3㍍だった堀は、無量光院の造営時に深さ1.5㍍に改修。その後、幅2㍍、深さ60~70㌢に小規模化したと考えられる。堀跡からは土器や中国産磁器、扇の一部が出土。12世紀後半に藤原秀衡が無量光院を建立する以前から、この場所に宗教施設があったと推測されるという。
町教委は10月21日、午前11時から現地説明会を開く予定。