月別アーカイブ: 2017年12月

生活保護世帯の大学進学者に一時金支給 政府が方針

生活保護世帯の大学進学者に一時金支給 政府が方針

政府は2018年4月から、生活保護を受ける世帯の子供の大学や専門学校への進学を支援するため、入学時に一時金を支給する方針を固めた。
親元を離れる場合は30万円、同居を続ける場合は10万円をそれぞれ支給する。さらに生活保護費の住宅費の減額ルールをやめる。2018年の通常国会に提出する生活保護法の改正案に盛り込む。

信長居館跡・庭園にカラフルな石敷き詰めた池の痕跡

信長居館跡・庭園にカラフルな石敷き詰めた池の痕跡

岐阜市教育委員会はこのほど、岐阜公園内にある織田信長居館跡の発掘調査で、庭園に赤、青、黄などカラフルな石を敷き詰めた池の痕跡が見つかったと発表した。
識者らは、平安時代の公家文化を取り入れたと推測。同市教委は、信長が招いた客人をもてなすため設けたものとみている。池に水がたまっていた跡は東西4㍍、南北1.8㍍。長径2~3㌢の河原石およそ1万個が敷き詰められていたとみられる。
石を敷き詰めた池は、平安時代中期、栄華を極めた貴族、藤原頼通が造った平等院鳳凰堂(京都府宇治市)の池などにもみられる。
調査は2007年に始まり、本年度が最後。庭園はこれまで7カ所が確認され、今回見つかった池は、居館南側の「庭園3」。

福岡・仲島遺跡で後漢の銅鏡、完全な形で出土

福岡・仲島遺跡で後漢の銅鏡、完全形で出土

福岡市によると、同市博多区の仲島遺跡で、2世紀前半(弥生時代後期)に中国・後漢で製作されたとみられる銅鏡が完全な形で見つかった。
弥生後期の銅鏡が欠けたり割れたりしていない状態で発掘されるのは極めて珍しく、福岡平野では初めてという。
今回見つかった銅鏡は直径11.3㌢で、「内行花文鏡」と呼ばれるタイプ。こうもりのような紋様に、子孫繁栄を意味する「長宜子孫」4文字が刻印されていた。さびもなく、ものがかすかに映り込むほど鏡面の状態が良かった。

20年度から3~5歳の認可保育所無料に 政府閣議決定

20年度から3~5歳の認可保育所無料に 政府閣議決定

政府は12月8日、臨時閣議を開き少子高齢化に対応するため2兆円規模の政策パッケージを決定した。幼児教育・保育や高等教育の無償化を2020年度4月から実施することなどを明記。財源には2019年10月の消費税率10%への引き上げによる増収分と企業からの拠出金を充てる。
これにより、3~5歳の子供が通う認可保育所は完全に無償化する。0~2歳や大学生は低所得世帯に限って無償化する。認可外保育所および、詳しい制度設計は2018年度春に先送りされた。

荏原 ベトナム・水道公社に高効率省エネ型ポンプ9台納入

荏原 ベトナム・水道公社に高効率省エネ型ポンプ9台納入

荏原製作所(本社:東京都大田区、以下、荏原)のベトナムのグループ会社Ebara Vietnam Pump Company Limited(以下、EVPC)は、ベトナム・ダナン市水道公社の浄水場に高効率省エネ型ポンプ9台(取水ポンプ3台、排水ポンプ6台)を納入した。
これは浄水場内の既存ポンプを高効率ポンプに更新する事業で、横浜市Y-PORT事業におけるダナン市との都市間協力の第1号事業。また、日本の環境省が実施する「平成29年度二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」に認定されている。今回のポンプ納入により、年間で従来比約200万KWhの電力消費削減が見込まれる。
荏原はこれまでにベトナムにおける農業・灌漑事業はじめ、上下水道・洪水対策向けなどに1000台以上のポンプを納入している。今回納入したポンプは、2016年5月に開業したEVPC新工場で製作した。新工場では大型のポンプや多様なスペックのポンプの生産に加え、鋳物生産からポンプの組み立て試験まで一貫して行う生産体制を構築している。

ホンダ 香港センスタイム社と自動運転のAI技術で共同研究

ホンダ 香港センスタイム社と自動運転のAI技術で共同研究

ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所(本社:埼玉県和光市)は、交通事故ゼロ社会の実現に向けた自動運転技術の確立を目指しており、このほど人工知能(AI)技術に強みを持つ香港のSenseTime Group Limited(センスタイム社)と5年間にわたる共同研究開発契約を締結した。
共同研究ではセンスタイム社が持つ「移動体認識技術」と、ホンダが持つ「シーン理解」「リスク予測」「行動計画」といったAIアルゴリズムを融合することで、複雑な交通状況の市街地でも走行を可能にする、より高度な自動運転技術を開発する。

丸一鋼管と豊田通商G 比に二輪・自動車鋼管の製造子会社

丸一鋼管と豊田通商G 比に二輪・自動車鋼管の製造子会社

丸一鋼管(大阪市西区)と豊田通商(名古屋市中村区)グループは、フィリピンのマニラ郊外で共同出資の二輪・自動車鋼管の製造子会社を設立する。
新会社「Maruichi Philippines Steel Tube Inc.(MPST)」の所在地は、フィリピンパタンガス州リパ市LIMA工業団地内。出資比率は丸一鋼管70%、豊田通商グループ30%。投資規模は1400万米㌦相当。工場敷地は約2.9万平方㍍、工場建屋は約8000平方㍍。2019年春稼働予定。
両社は国内および世界4カ国(中国、ベトナム、インド、メキシコ)で二輪・自動車用鋼管の製造販売を共同展開している。この豊富な経験と、現地で様々な事業を展開している豊田通商グループの知見を活かし、ユーザーの原材料現地調達ニーズに応えていく。

ミャンマー大統領12/13初訪日 首脳会談、UHCフォーラム参加

ミャンマー大統領12/13初訪日 首脳会談、UHCフォーラム参加

ミャンマーのティン・チョウ大統領が12月13~17日、訪日する。滞在中、安倍晋三首相と首脳会談を行うほか、国際会議「UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)フォーラム2017」に参加する。ティン・チョウ氏は大統領として初の訪日で、安倍首相との間でも初の会談となる。
UHCとは、すべての人が、健康増進・予防・治療・機能回復に係る基礎的な保健サービスと、必要な時に負担可能な費用で受けられること」を示す概念。

JICA ラオスの持続的な保健人材開発討議議事録に署名

JICA ラオスの持続的な保健人材開発討議議事録に署名

国際協力機構(JICA)は12月7日、ラオスの首都ビエンチャンで同国政府との間で、技術協力プロジェクト「持続的な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト」に関する討議議事録に署名した。
この事業はラオスでより良い保健サービスを提供するため、医師・助産師・看護師といった医療従事者の免許制度を整備し、とくに看護師免許の国家試験の導入を支援するとともに、研修実施体制を改善することにより、保健人材の質の向上を目指すもの。
同事業の実施予定期間は2018年5月~2023年4月「。実施期間はラオス保健省。対象地域はラオス全土。