月別アーカイブ: 2018年3月

中国の成長目標「6.5%前後」据え置く 全人代開幕

中国の18年の成長目標「6.5%前後」据え置く 全人代開幕

中国・北京市の人民大会堂で3月5日、第13期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕した。李克強首相は所信表明演説の中で、2018年の経済成長率目標を2017年と同じ「6.5%前後」に据え置いた。
また、18年の予算案では国防費を前年比8.1%増の1兆1069元(約18兆4500億円)とした。2年連続で1兆元の大台を超える。
全人代の会期は例年10日間程度だが、今年は17年秋に行われた党大会を踏まえた国家人事や、国家主席の現行の2期10年という任期撤廃を柱とした憲法改正案も採決するため、16日間の長期日程となる。

近畿の1月の有効求人倍率44年ぶりの高水準

近畿の1月の有効求人倍率44年ぶりの高水準

大阪労働局のまとめによると、近畿2府4県の1月の有効求人倍率は1.54倍で、12月を0.02㌽上回り、1974年5月に次ぐ、およそ44年ぶりの高水準となった。1月の近畿地区の求職者は30万1071人で、企業からの求人は46万4702人だった。
府県別の有効求人倍率は、大阪府が1.70倍、京都府が1.56倍、奈良県が1.40倍、滋賀県と兵庫県が1.36倍、和歌山県が1.34倍だった。
大阪労働局は、人手不足が続く中、ロボットやAI(人工知能)を使って省力化に取り組む企業が増えているのに合わせ、システムエンジニアの求人が出ていることや、4月に障害者の法定雇用率が引き上げられるのを前に、障害者の求人が増えているとしている。

年金の過少支給は130万人以上に 所得税控除されず

年金の過少支給は130万人以上に 所得税控除されず

日本年金機構によると、年金の2月支給分で所得税の控除がされずに支給額が本来より少なかった人が約130万人に上ることが分かった。
年金に所得税がかかる人で、気付かずに申告をしなかった人や、記入ミスをしたりするケースが続出したためだ。今回、同機構が対象者に送る申告書の様式や記入方法が大幅に変更されたことがその要因。
過少支給の実状は明らかにされていないが、年金額(2カ月分)が本来より3万円近く少なかった人もいた。同機構は少なかった分を、次回4月支給分に上乗せして支払う方針だ。ただ、申告書の提出が3月以降なら支払いは遅れ、申告書を出さないままだと今後も本来より少ない、過少支給状態が続くという。

SBI 仮想通貨事業の台湾CoolBitX社へ出資

SBI 仮想通貨事業の台湾CoolBitX社へ出資

SBIホールディングス(本社:東京都港区)はこのほど、台湾で仮想通貨のコールドウォレット事業を展開するCoolBitX(クールビットエックス)社へ出資した。
今回の出資により、SBIグループのCoolBitX社への出資比率は40%となった。CoolBitX社のコールドウォレット「CoolWallet」は薄くて軽い特長を持ち、またブルートゥース機能によるiOSおよびAndroidへの接続が可能なデバイスだ。

T&K TOKA 中国浙江省嘉興市に子会社 中国事業強化

T&K TOKA 中国浙江省嘉興市に子会社 中国事業強化

T&K TOKA(本社:埼玉県入間郡三芳町)は、中国浙江省嘉興市に全額出資による子会社を設立する。子会社名は「浙江迪克東華精細化工有限公司」で、資本金は2000万米㌦。3月中に設立する予定。
今後も中国市場で需要拡大が見込まれる微分散化学品の開発、製造、販売、技術開発並びに技術サービスを担うとともに、中国事業の強化を図る。

三菱UFJリサーチ タイで現地法人 ミャンマーなどカバー

三菱UFJリサーチ タイで現地法人 ミャンマーなどカバー

三菱UFJリサーチ&コンサルティング(本社:東京都港区)は、東南アジア市場におけるコンサルティングビジネスの伸長を主目的として、タイに現地法人を設立する。資本金は2000万タイバーツ(約6900万円)。ミャンマー、カンボジア、ラオスなどもカバーエリアとする。
より迅速に地域に根差したサービスを提供できる体制の確立を目指す。また、2018年内をめどにベトナム駐在員事務所の設置も計画している。

愛知製鋼 中国浙江省の磁石加工会社を合弁会社化

愛知製鋼 中国浙江省の磁石加工会社を合弁会社化

愛知製鋼(本社:愛知県東海市)はこのほど、中国浙江省平湖市の磁石加工会社に出資し、合弁会社化すると発表した。同社の磁石製品「マグファイン」の中国顧客企業の安定供給体制の強化を図るのが狙い。将来的には電気自動車(EV)用モーターメーカーへの供給も目指す。
今回、愛知製鋼が出資するのは、磁粉の成形加工を委託している浙江愛智機電有限公司(本社:浙江省平湖経済開発区、以下、浙江愛智)。
浙江愛智は、愛知製鋼の関工場(岐阜県関市)から磁粉の供給を受け、樹脂を混ぜ合わせたコンパウンドを成形加工し、ボンド磁石を中国国内の自動車用シートモーターや電動工具、電動ベッド向けに提供していく。

NEC シンガポールのOCBC銀行に顔認証システム提供

NEC シンガポールOCBC銀行に顔認証システム提供

NECのアジア太平洋地域の統括会社、NEC Asia Pacific社は、シンガポールの大手銀行、オーバーシー・チャイニーズ銀行(以下、OCBC銀行)のホランド・ビレッジ支店に顔認証システムを提供した。
このシステムは世界No.1の認証精度を持つNECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用し、支店内のラウンジに来場したVIP顧客をリアルタイムに特定する。デジタルを活用したサービス向上の取り組みの一環として、顔認証システムを採用するのは、シンガポールの銀行でOCBC銀行が初めて。

周防鋳銭司跡 磁気測定で作業場跡を特定へ 岡山理科大など

周防鋳銭司跡 磁気測定で作業場跡を特定へ 岡山理科大など

岡山理科大の調査チームは、平安時代に銅銭が製造された国指定史跡「周防鋳銭司跡(すおうのじゅぜんじあと)」(山口市鋳銭司)で、地中に埋まっている作業場の跡を特定するため、磁気測定器を使って探査した。
鋳銭司跡は史跡指定部分だけで約3.8㌶。すべてを発掘するのは困難だが、作業場跡を絞り込めれば調査効率が一気に向上すると期待されている。
同チームによると、地表から磁気を測定すると通常は一定の値を検知する。しかし、高温にさらされた地面は土中の鉄分が磁気を帯びるため、地中に窯跡などがあると、磁気に強弱の変化が現れる。チームはこれまで岡山県内の古代窯跡の発見などに協力しており、今回初めて同じ方法を使い、銅銭づくりの作業場跡を山口大や山口市教育委員会と探す取り組みに乗り出したもの。

住吉大社で土俵入り奉納 春場所の成功祈願

住吉大社で土俵入り奉納 春場所の成功祈願

大阪で3月11日に初日を迎える大相撲春場所を前に3日、住吉大社(大阪市住吉区)で、白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱の土俵入りが奉納された。横綱による住吉大社での奉納土俵入りは、春場所の成功と安全を祈願して5年前から毎年行われているもので、境内にはおよそ3000人のファンが詰めかけた。
3横綱は本殿に参拝した後、白鵬は「不知火型」、稀勢の里、鶴竜は「雲竜型」のそれぞれ土俵入りを披露した。白鵬は春場所で横綱在位が史上1位の64場所に達している。