月別アーカイブ: 2018年4月

英国で2億500万年前の史上最大級の魚竜の化石発見

英国で2億500万年前の史上最大級の魚竜の化石発見

英国などの研究チームによると、約2億500万年前の海を泳ぎまわっていた史上最大級の魚竜、イクチオサウルスの化石が英国で発見された。
骨の一部から推定すると、全長は約26㍍に達し、現在の哺乳動物でシロナガスクジラに匹敵する巨体だったという。同研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。
この化石が発見されたのは英サマセット州の海岸で、2016年に見つかった。骨片を組み合わせると約1㍍の魚竜の下あごの骨と分かった。
これまで最大の魚竜は、カナダで見つかったショニサウルス(全長約21㍍)だと考えられてきた。だが、今回はそれを上回り、史上最大級の魚竜の一つとみられるという。

蝶理 雲錫(香港)資源有限公司と日本総代理店契約

蝶理 雲錫(香港)資源有限公司と日本総代理店契約

蝶理は4月10日、雲錫(香港)資源有限公司(以下、雲錫香港)と日本向け錫地金の総代理店契約を締結したと発表した。今回の契約相手先、雲錫香港は世界最大の錫精錬メーカー、雲南錫業股份有限公司の100%出資子会社。
2018年4月から販売開始する。まずは関西に在庫拠点を構え、一般的グレードに加え高純度品の販売も視野に入れることで全国展開を目指していく。
錫地金は主にはんだに用いられるが、はんだは自動車やスマートフォンなどの電子部品に向けに需要が増加しており、錫地金の市場拡大が見込まれる。

大阪市 教員初任給を全国最高水準に 教育水準向上には必要

大阪市 教員初任給を全国最高水準に 教育水準向上には必要

大阪市の吉村市長は4月12日、来年度から教員の初任給を全国で最も高い水準に引き上げる方針を示した。これにより、これまでは月額23万2714円だったが、およそ2万9000円引き上げ、26万1668円にする。
教員の給与について、吉村市長は「新任の教員でもクラスの担任を受け持つなど、経験のある教員と同じ内容の仕事をしている。給与を引き上げることで優秀な教員に来てほしい」と述べ、教育水準を向上させるためには優秀な教員を確保する必要があるとの判断を示した。
大阪市教育委員会によると、引き上げに伴い全国で最も高い水準になるという。また、これによっておよそ1億5000万円の財源が必要になるとしている。

待機児童 全国で5万5433人 3年連続増 半年で倍増

待機児童 全国で5万5433人 3年連続増 半年で倍増

厚生労働省によると、2017年10月時点で認可保育施設に入れない待機児童が、全国に5万5433人に上ることが分かった。前年同期より7695人多く、3年連続の増加で、2017年4月(2万6081人)から半年で2倍以上に増えた形となった。
7695人の9割近くにあたる6798人は0歳児。政府は2017年、待機児童の定義を見直し、育児休業中でも復職の意思がある場合は数に含めたことも増加の背景にある。
都道府県別では、東京の1万2469人が最多で、全体の約22%を占めた。以下、神奈川4411人、埼玉4263人、沖縄3960人、大阪3922人、千葉3664人、兵庫3300人などと続いた。

インドネシア初の地下鉄に導入の日本製車両を公開

インドネシア初の地下鉄に導入の日本製車両を公開

ジャカルタ中心部と南部を結ぶインドネシア初の地下鉄に導入される日本の車両が4月12日、報道陣に公開された。
車両は全長20㍍、高さ4㍍、幅3㍍で、合わせて96両を、大手鉄道車両メーカーの日本車両と、住友商事が受注し、これまでに12両が納入され、今後試運転が行われる予定。
全長15㌔㍍余りのこの地下鉄は、およそ1200億円の円借款を活用して、日本と地元の建設会社による共同企業体が2019年3月の完成を目標に建設を進めている。

東芝 インドネシアから石炭火力発電プロジェクト受注

東芝 インドネシアから石炭火力発電プロジェクト受注

東芝プラントシステム(本店:横浜市鶴見区)はこのほど、インドネシアに新設される石炭火力発電所の建設プロジェクトを受注した。このプロジェクトはPT.PLN(国営電力会社)がスラウェシ島南スラウェシ州バル県に新たに建設する出力100MWの石炭火力発電設備。
このプロジェクトは、三菱商事および現地企業のPT.Wijaya Karya(Persero)Tbk.(WIKA)のコンソーシアムが、同社をパートナー企業としてフルターンキー契約で受注したもの。
東芝プラントシステムはプロジェクト管理、エンジニアリング、機器供給、据付工事および試運転等EPC(設計・調達・施工・試運転の一括請負)の取りまとめを担当し、2021年3月の完工を目指す。

荏原 ベトナム・ホーチミン市に大型の水中ポンプ出荷

荏原 ベトナム・ホーチミン市に大型の水中モータポンプ出荷

荏原製作所(本社:東京都大田区)はこのほど、ベトナム・ホーチミン市のポンプ場向けに大型の水中モータポンプを出荷した。
一般的な水中モータポンプは口径500mm以下が多いが、今回出荷した水中モータポンプは口径が2倍の1000mmと最大級の大きさのもの。この大口径ポンプにより、ポンプ場の総排水量は約3倍になり、下水道網から幹線に集まった下水を大水量で送水することができる。
近年、発展が著しいベトナムでは、人口増加や都市化に伴う洪水対策などに対応するため、ポンプ場は従来を大幅に超える処理水量が求められている。

スズキ 印グジャラート工場で生産の新型スイフト輸出開始

スズキ 印グジャラート工場で生産の新型スイフト輸出開始

スズキは4月10日、インドの四輪車生産の100%子会社「スズキ・モーター・グジャラート(SMG)社」で生産した新型スイフトの輸出を開始した。今回輸出したモデルは2018年1月からSMG社で生産開始している新型スイフトで、マルチ・スズキ社を通じてムンバイ港から南アフリカへ向けて出荷した。
インドからの輸出は欧州、日本、アジア、アフリカ、中南米など100を超える国や地域に広がっており、2017年度の輸出台数実績は12万6000台(前年比102%)となっている。SMG社の生産車を輸出するのは初めて。
SMG社はスズキ100%出資により設立した生産子会社で、第一工場は2017年2がつから稼働開始し、生産能力は年間25万台。2019年初の稼働開始を目指して第二工場の建設を進めているほか、第三工場も計画しており、3工場合わせた生産能力は年間75万台となる予定。

長瀬産業 インド大手自動車部品メーカーとの合弁へ追加出資

長瀬産業 インド大手自動車部品メーカーとの合弁へ追加出資

長瀬産業(東京都中央区)はインドの大手自動車部品メーカー、UNO MINDAグループとの合弁会社MINDA KYORAKU LTD.(ミンダキョーラクリミテッド)の増資を引き受け株式を追加取得し、出資比率を20%に引き上げた。
この追加出資は、インド北西部グジャラート州での新工場設立に合わせたもので、新工場は2018年内の完成を目指す。今回の新工場設立によりMINDA KYORAKUの業容拡大を見込み、現在の年間約20億円の売上高を、2024年に2倍強の約43億円を想定している。

技能実習後も5年就労可能に 外国人人材の活用拡大へ

技能実習後も5年就労可能に 外国人人材活用拡大へ

政府は2019年4月にも外国人労働者向けに、新たな在留資格制度を設ける考えだ。最長5年間の技能実習を終了した外国人に、さらに最長で5年間就労できる資格を与えるもの。試験に合格すれば家族を招いたり、より長く日本国内で働いたりできる資格に移行できる。
現行制度では5年間が過ぎれば、自国へ帰国してしまう外国人人材を、就労資格で在留できるようにし、様々な産業界の人手不足に対処する。