グンゼ ベトナムにプラスチックフィルム生産拠点を新設
グンゼ(本社:大阪市北区)は8月17日、プラスチックフィルムの成長著しいASEANエリアを中心とするグローバル需要に対応するため、ベトナムに新会社を設立したと発表した。
新会社の資本金は1200万米ドルで、グンゼが全額出資した。所在地は、ホーチミン市内から車で約1時間のVSIPIIExpansion工業団地内。2021年1月稼働開始の予定。2020年度売上高約15億円を見込む。
大阪府 万博誘致へ健康増進条例提出、姿勢アピール
大阪府は、府民の健康増進に向けた取り組みを強化するため、健康教育の促進やがん検診などの受診を促すことなどを盛り込んだ条例案を9月から始まる定例府議会に提出することになった。
大阪府は健康や長寿などをテーマに2025年の万博の誘致を目指しているが、大阪府民の平均寿命は47都道府県の中で男女ともに38位となっていて、平均を下回っている。こうした状況を受け、大阪府は府民の健康増進に向けた取り組みを強化するための条例案を取りまとめたもの。
条例案には①学校や職場、地域などで健康教育を促進する②栄養バランスの良い食事メニューの普及・啓発③特定健診、いわゆる”メタボ健診”や、がん検診などの受診を促す-などを盛り込んでいる。
大阪府は万博の開催地を決める11月のBIE(博覧会国際事務局)の総会の前には可決させて、万博のテーマ通り、健康づくりに取り組む大阪の姿勢を広くアピールしたい考え。
法隆寺 4市との交流協定締結1周年「食封で結ばれた文化交流展」
奈良・斑鳩町の法隆寺ゆかりの都市文化交流協定締結1周年記念「法隆寺食封(じきふ)で結ばれた文化交流展-法隆寺がつなぐ各地域の古代の様相」が、同町法隆寺西1丁目の斑鳩文化財センターで開かれている。入場無料、9月2日まで。
食封は、朝廷が皇族や寺社などに、一定地域の住民が納める税の一部(米や特産品)を支給した制度。斑鳩町は、奈良時代に法隆寺の運営を支えた食封の存在した兵庫県姫路市、、同朝来市、神奈川県小田原市、群馬県高崎市の4市と2017年7月、同協定を締結している。
同展では、同寺や同町、4市の歴史、文化がうかがえる飛鳥、奈良時代を中心とする考古資料約110点を公開。同寺の五重塔出土舎利容器(模造)や軒瓦、百萬塔をはじめ、各地の寺院から出土した木簡や土器、ユネスコの世界記憶遺産に登録された高崎市の巨大な石碑「上野三碑」(レプリカ)などが展示されている。
郵船ロジ 中国・広州向け航空緊急手配サービス開始
郵船ロジスティクス(本社:東京都港区)の中国法人Yusen Logistics(China)Co.,Ltd.は、7月から中国・広州着の航空貨物を対象とした緊急手配サービスの販売を開始した。現地空港到着後、最短6時間以内にターミナルから貨物を引き取り、より迅速なサービスを顧客へ提供する。
広州白雲国際空港は上海、北京に続き、中国3大空港の一つ。同空港では貨物取扱量が増加する中、通常、現地到着後、混載貨物を引き取るまでに最低1日を要する。しかし、同社中国法人は専用のチームを広州に新たに設けることで、現地空港到着後から最短6時間以内に、ターミナルから貨物を引き取る体制を実現した。
インドネシアの母子保健プログラムの質向上Pの討議議事録に署名
国際協力機構(JICA)は8月16日、インドネシアの首都ジャカルタで同国政府との間で、技術協力プロジェクト「地方分権下における母子健康手帳を活用した母子保健プログラムの質の向上プロジェクト」に関する討議議事録に署名した。
インドネシアでは1992年以降、母子健康手帳が導入され、現在では同国のすべての州で配布・活用されている。今回は同手帳の電子化や手帳の活用が希薄な民間病院との連携を推進し、母子健康手帳のさらなる活用を通じて、同国の母子保健サービスの向上を目指すもの。同時に、母子健康手帳にかかわる同国の経験・知見を他の国々とも共有し、同手帳をより良く活用した母子継続ケアの推進に貢献していく。
郵船ロジ ベトナム国立農業大で食品サプライチェーンの講義
郵船ロジスティクス(本社:東京都港区)はこのほど、日・ASEAN食産業人材育成官民共同プロジェクトの一環として、ベトナム国立農業大学で開催されたフードバリューチェーンセミナーの中で、「食品の鮮度保持輸送とサプライチェーン」に関する講義を行った。同社の同プロジェクトへの参加は、6月の王立カンボジア農業大学での講義に続き、今年2回目となる。
今回はベトナム国立農業大学で、200名を超える学生向けに鮮度保持輸送技術およびベトナムを取り巻く食品・農水産物のサプライチェーンについて、同社のベトナム法人が取り扱っている小売業物流事例を交えて講義を行った。
同社は2017年8月から10月にかけて、輸出が解禁された日本産梨をベトナム国内の量販店および百貨店向けに、航空輸送では保冷梱包を施し、海上輸送ではリーファーコンテナを活用し、鮮度を保持したまま輸送している。
お盆の夜空に5つの炎「京都五山送り火」
お盆に先祖の霊を送る、300年以上の歴史があるとされる伝統行事「京都五山送り火」が8月16日夜、例年通り行われた。
京都市は同日夕方、一時的に雨足が強まり、その挙行が危ぶまれたが、夜には上がり午後8時、左京区の大文字山の斜面に設けられた火床に火が一斉に灯され、暗い夜空に炎の「大」の文字が浮かび上がった。そして、「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に火が灯され、京都市を囲む5つの山々が炎で描かれた文字と形で彩られた。
地元の人や観光客らは、上京区や中京区のビルの屋上はじめ思い思いの様々な場所から、それぞれ少し異なる表情の、闇夜に浮かび上がる炎がつくりだす幻想的な風景に見入っていた。
「世界で最も住みやすい都市」で大阪3位に躍進 英誌調査
英誌エコノミストの調査部門がまとめた「世界で最も住みやすい都市」ランキングで大阪が3位に躍進した。前年はトップ10圏外だった。東京もカナダのトロント並んで7位に入った。
大阪躍進の理由について、同誌は「公共交通機関の利便性向上や犯罪発生率の減少」を挙げている。
首位はオーストリアの首都ウィーン。前年まで7年連続でトップの座を守ってきたオーストラリアのメルボルンを退けた。4位はカナダのカルガリー、5位はオーストラリアのシドニーだった。一方、最も住みにくい都市は前年に続き、内戦が続くシリアの首都ダマスカスだった。
同誌は世界の140都市を治安や医療、文化と環境、教育、インフラの各分野で採点、総合比較している。