月別アーカイブ: 2018年11月

セコムとユカイ工学 ロボット活用し高齢者QOL維持で実証

セコムとユカイ工学 ロボット活用し高齢者QOL維持で実証

セコム(本社:東京都渋谷区)よユカイ工学(本社:東京都新宿区)は、東京・杉並の「セコム暮らしのパートナー久我山」のサービス提供エリアで、ユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO」を活用した高齢者のQOL(生活の質)の維持・向上を目的とする「コミュニケーションサービス」の実証実験を開始する。2019年度内の実現を目指す。
セコム暮らしのパートナー久我山は、地域の高齢者やその家族、住民が抱える暮らしの困りごとの相談窓口として24時間365日稼働のサービスを地域限定で提供している。

アスラテック リハビリ向けにロボット制御システム提供

アスラテック リハビリ向けにロボット制御システム提供

ソフトバンクグループでロボット・ソフトウェア事業を展開するアスラテック(本社:東京都千代田区)は、藤倉化成が開発したリハビリテーション向けの歩行練習デバイス「RoboChemia(R)(EAM Knee)(ロボケミア・イーエーエムニー)」にロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」を提供した。今回のV-Sidoの提供は、福祉分野における初の採用事例という。
藤倉化成のロボケミアは、長下肢装具の膝継手に装着するデバイスで、ブレーキ装置により膝関節の回転を制御する機能を備えている。これを使うことで長下肢装具の膝が固定された状態と膝が自由に屈伸できる状態を理学療法士が手元のハンドスイッチで切り替えることができるようになり、リハビリテーションにおいて代償動作が少ない歩行練習を実現できるという。

奈良・当麻寺で最古級の金銀銅の舎利容器見つかる

奈良・当麻寺で最古級の金銀銅の舎利容器見つかる

奈良県葛城市の当麻寺で飛鳥時代につくられたとみられる金、銀、銅の容器が三重の入れ子になった舎利容器が見つかった。
一番外側の銅製のものは高さおよそ9㌢、内側の銀製がおよそ3㌢、最も内側の金製がおよそ1㌢で、いずれもふたの付いたお椀のような形をしている。奈良国立博物館によると、形などの特徴から飛鳥時代後期につくられたとみられるが、この時期につくられた金、銀、銅の舎利容器で完全に残っているのは全国でも法隆寺など数例で、極めて貴重な発見だとしている。
この舎利容器は2019年2月から奈良国立博物館で公開される。

JR西日本が来春 新大阪-奈良を快速直通運転

JR西日本が来春 新大阪-奈良を快速直通運転

JR西日本は11月13日、2019年春「おおさか東線」が全線で開業することに伴い、新大阪駅と奈良駅を結ぶ快速列車の直通運転を始めると発表した。新大阪駅と奈良駅の間の直通運転の所要時間はおよそ1時間で、1日8本運行する。
おおさか東線は、新大阪駅と八尾市の久宝寺駅の間を結ぶ路線で、このうち南側の久宝寺駅から大阪・鶴見区の放出(はなてん)駅の間はすでに開業している。残りの放出駅から新大阪駅の間は現在建設中で、2019年春に全線開業が予定されている。

三栄コーポレーション マレーシアに家具インテリア工場

三栄コーポレーション マレーシアに家具インテリア工場

三栄コーポレーション(本社:東京都台東区)は11月12日、主要事業の一つ、家具事業強化のため、マレーシアに家具インテリアの製造工場を設立、2019年初めから稼働開始すると発表した。マレーシア・クアラルンプール近郊に開設予定の工場の建屋面積は約4000平方㍍で、このプロジェクトの投資額は5億円程度(数年の累計見込み額)を予定。
同社グループでは、中国・広東省に家電製品を製造する工場を30年にわたり運営している。この家電工場で積み重ねてきた工場運営のノウハウと経験も活かしながら、数年後には売上高20億円規模の工場を目指す。

スズキ 来春にもパキスタンで日本規格の「軽」生産

スズキ 来春にもパキスタンで日本規格の「軽」生産

スズキが日本独自の規格である軽自動車をパキスタン南部のカラチの工場で2019年春にも生産することが分かった。軽ベースの車両は海外でも生産しているが、規格ごと一括での生産は初めて。660ccのエンジンを搭載した車種を製造・販売する計画だ。
パキスタンでは年間通して多くの中古車が輸入されており、すでに軽自動車が走っているため、日本独自の規格が受け入れられると判断した。

EV普及しても石油需要は新興国で伸びる IEAが40年予測引き上げ

EV普及しても石油需要は新興国で伸びる IEAが40年予測引き上げ

国際エネルギー機関(IEA)は2018年版の世界エネルギー需給見通しで、電気自動車(EV)の普及などで需要が頭打ちになるとの指摘がある石油需要について、トラックや化学向けの新興国の需要が伸びることで、全体として増加するとの予測を発表した。
各国の省エネルギー政策などを前提とする中心シナリオでは2040年の世界の石油需要を日量1億630万バレルとし、前年予測と比べ日糧140万バレル引き上げた。2017年実績(日糧9480万バレル)から12%、年率0.5%のペースで積み上がる。2025年までは年平均で日量約100万バレル増え、その後は年平均の伸びが日糧約25万バレルに鈍化すると見込んでいる。

瀬戸内に最大級メガソーラー竣工 260㌶にパネル90万枚

瀬戸内に最大級メガソーラー竣工 260㌶にパネル90万枚

岡山県瀬戸内市の錦海塩田跡地に整備された国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の竣工式が、このほど現地で開かれた。式には事業関係者や地元住民ら約200人が出席した。同地には約260㌶に約90万枚の太陽光パネルを設置し、最大発電能力は235MW(メガワット)。10月からすでに本格操業しており、一般家庭約8万世帯分の電力を供給している。
総事業費は約1100億円。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のグループ会社や中電工(所在地:広島市)などが出資する特別目的会社「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」(所在地:岡山県瀬戸内市)が手掛け、発電した全量を中国電力(所在地:広島市)に販売している。

介護5年で最大6万人の外国人受け入れ 法務省が提出

介護5年で最大6万人の外国人受け入れ 法務省が提出

法務省は11月14日、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法改正案の審議にあたり、想定する外国人労働者の受け入れ規模を提出した。これによると、対象となる14業種で5年間で26万2700~34万5150人を見込む。このうち介護では2019年度から5年間で5万~6万人の受け入れを想定している。
14業種のうち5年後に最も多い人手不足を見込むのは介護だった。現時点で6万人、高齢化が加速し要介護者が増加する5年後で、5倍の30万人の人手不足を予測している。

ホンダ バングラデシュの二輪車新工場稼働開始

ホンダ バングラデシュの二輪車新工場稼働開始

ホンダのバングラデシュの二輪車生産・販売会社、バングラデシュホンダ(以下、BHL)は11月11日、ムンシゴンジ県に新設した二輪車工場の開所式を執り行った。式典にはバングラデシュ政府からアミール・ホセイン・アムー工業大臣、日本政府から泉裕康駐バングラデシュ日本国大使を招き、ホンダから山根庸史生産本部長ら幹部、BHLの石井祐一郎社長らが参列した。
BHLの新工場は完成車組立能力10万台の規模で稼働開始。今後順次生産能力を拡大し、2021年までに倍増の20万台にする予定。稼働開始時の同工場の従業員数は約390名で、事業拡大に伴い増員を見込んでいる。
今回ムンシゴンシ県アブドルモネム経済特区に広さ10万平方㍍の土地を購入。工場建設、土地購入などの投資額は約23億タカ(約32億円)。