若草山の山焼き 古都の夜空朱色に染める
古都・奈良の冬の伝統行事、若草山の山焼きが1月26日夜、行われた。午後6時すぎから大勢の観光客らがふもとで見守る中、約700発お花火が打ち上げられた後、ほら貝とラッパの合図で、聖火が灯るたいまつを手にした地元の消防団員ら約300人が山の斜面に、一斉に火を放った。火は瞬く間に燃え広がり、次第に大きな炎となって古都の夜空を朱色い染めていった。
大阪大G 腸内細菌が免疫高める仕組み解明
大阪大学大学院医学系研究科免疫学フロンティア研究センターの竹田潔教授らの研究グループは、腸内の乳酸菌などが免疫を活性化させるメカニズムを明らかにした。
今回グループは、腸の免疫細胞を詳しく調べたところ、乳酸菌がつくりだす「乳酸」と「ピルビン酸」という2つの物質が免疫細胞と反応していることが分かったという。この結果、乳酸やピルビン酸を摂取することで、ノロウイルスなどの感染症の予防につながる可能性があり、免疫を高める新たな薬の開発などに役立つと期待される。
ヒトの腸内には多くの免疫細胞があり、腸内細菌によって免疫が活性化することが知られているが、その詳しいメカニズムは分かっていなかった。今回の成果は、英国の科学雑誌「ネイチャー」の1月24日付電子版に掲載されている。
トラスト・テック ベトナム大手人材派遣企業へ出資
技術系人材サービス業のトラスト・テック(本社:東京都港区)は、ベトナムの大手人材派遣企業Le&Associates(以下、L&A)を傘下に持つL&A INVESTMENT CORPORATION(以下、LAI)の株式44.42%を1月23日取得したと発表した。これによりベトナムは、トラスト・テックにとって日本、英国、中国(香港含む)、インドネシアに続き5カ国目の展開市場となる。
トラスト・テックは日本国内でベトナム人エンジニアを積極的に採用しているが、日本での就労後にベトナムへ帰国するエンジニアは、日本で培ったスキルを活かしL&Aから在ベトナム日系企業へ派遣されることも可能になる。
外国人労働者146万人余 6年連続で最多更新
厚生労働省のまとめによると、2018年10月末時点で日本で働く外国人労働省は146万463人と前年比18万人余(14%)増え、6年連続で過去最多を更新した。
国籍別では中国が最も多く約38万9,000人、次いでベトナムが31万7,000人、フィリピンが16万4,000人だった。中でもベトナムは前年比30%余増となり、増加率が際立った。
就業地を都道府県別にみると、東京都が43万9,000人と全体の3割を占めたほか、愛知県が15万2,000人、大阪府が9万人となっている。
人手不足が深刻化する産業界の強い要請に応えて、4月から施行される改正出入国管理法のもとで技能実習および留学生アルバイトなどが、介護、外食業、建設、飲食料品製造業、宿泊業、農業などでさらに増え続けるとみられる。