月別アーカイブ: 2019年2月

パキスタンの難民受入れ地区へ総額12億円の無償資金供与

パキスタンの難民受入れ地区へ総額12億円の無償資金供与

日本政府はアフガン難民受入れ地区への栄養支援などで3案件合わせ総額12億1000万円を無償資金供与する。パキスタンの首都イスラマバードで2月19日、これらの案件に関する書簡の交換が行われた。
これは①「ハイバル・パフトゥンハー州のアフガン難民受入れ地区における栄養失調児および妊婦・授乳婦への栄養支援計画」(供与額3億9600万円)②「ハイバル・パフトゥンハー州部族地域における包摂的な生計手段を通じた安定化計画」(供与額4億300万円)③「パキスタン湾岸地域における津波および地震対策強化計画」(供与額4億1100万円)の3案件への支援・整備に無償資金協力するもの。
パキスタンには40年近く前から約190万人のアフガン難民が居住しており、そのうち約4割にあたる約80万人がアフガン国境と接しているハイバル・パフトゥンハー州に居住している。

ビエンチャンで日本支援のラオス民法典成立記念式典

ビエンチャンで日本支援のラオス民法典成立記念式典

ラオス政府と国際協力機構(JICA)は2月19日、首都ビエンチャンで民法典の成立を記念した式典を開いた。この民法典はJICAが起草を支援した法律で、2018年12月6日、ラオスの国会で承認され、成立している。個人の権利保護などを通じ、まだまだ未成熟の市場経済への移行に向けた下地ができることが期待されている。

「空飛ぶ車」30年めどに2000万円台で販売目指す

「空飛ぶ車」30年めどに2000万円台で販売目指す

愛知県豊田市を主な拠点に活動する技術者団体、カーティベータ―の福沢和浩共同代表は、人を乗せて空を移動する「空飛ぶ車」を2030年をめどに2000万円台で販売する目標を明らかにした。超高級車並みの価格にして普及を図る。
大学や研究機関、富裕層など限られた顧客に2023年から販売する機体は5000万円台を目指す。生産設備などを整え、2026年に20~30kmを飛行できる機体の量産を始める方針。

川崎重工 中国でセメント粉砕用CKミル2基を引き渡し

川崎重工 中国でセメント粉砕用CKミル2基を引き渡し

川崎重工は2月19日、中国CONCHグループとの合弁会社、安徽海螺川崎節能設備製造有限公司(本店所在地:安徽省蕪湖市、以下、CKM)が、中国で同グループの建徳海螺セメント向けに、電力消費の節減と環境へ配慮したセメント粉砕用CKミル2基を引き渡したと発表した。
今回引き渡したCKミルは、仕上粉砕工程までセメント最終製品を竪型ミルのみで粉砕するもので、同社最大の生産量となる1時間当たり220㌧の大型機となる。川崎重工が設計および運転技術指導の協力を行い、CKMが製造・納入を担当することで高品質・高性能を実現する。

大塚製薬工場 3/5から嚥下困難者食品を新発売

大塚製薬工場 3/5から嚥下困難者食品を新発売

大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市)は3月5日から、嚥下(えんげ)困難者食品エンゲリード(R)グループゼリー(78g)を新発売する。
エンゲリージグレープゼリー、エンゲリージアップルゼリーは、嚥下困難者が口から食べることをサポートする、飲み込みやすく口の中で溶けにくいゼリー食品で、消費者庁許可特別用途食品嚥下困難者食品の表示許可を取得している。
今回の発売で、エンゲリードグレープゼリーも、先に発売したアップルゼリーと同様、既存の29gと78gの2容量が揃った。

アイデンティティー ベトナムIT人材会社と資本・業務提携

アイデンティティー ベトナムIT人材会社と資本・業務提携

IT人材向けの人材サービスを手掛けるアイデンティティー(本社:東京都渋谷区)は2月15日、ベトナム国籍のIT人材紹介を手掛けるV-Job(所在地:横浜市)と資本・業務提携したと発表した。
今後拡大が予想される日本における外国籍IT人材の需要に応えるため、3年前の約2.5倍に増加したといわれるベトナム人材を取り込む。

高齢者を自動運転車で送迎 兵庫で実証実験

高齢者を自動運転車で送迎 兵庫で実証実験

大和ハウス工業、日本工営などは兵庫県三木市などと共同で、高齢者の多い同市の住宅団地「緑が丘ネオポリス」および隣接する「松が丘ネオポリス」の一部エリアで、自動運転車による送迎サービスの実証実験を2月16日から22日まで実施する。市街地公道で自動運転によるコミュニティ内移動サービスを行うもの。
緑が丘ネオポリスは高齢化率約40%で、徒歩での移動や車の運転が困難な高齢者の外出を支援するサービスとして実用化を目指す。外出の手段を持たず、自宅に籠りがちの高齢者の健康増進も促す。

竹中工務店 東京・江東区でFCVによるV2B実証に成功

竹中工務店 東京・江東区でFCVによるV2B実証に成功

竹中工務店(本社:大阪市中央区)は2月18日、同社が進めている「竹中脱炭素モデルタウン」の構築に向け、東京都江東区新砂エリアでクラウド上のエネルギーマネジメントシステムを活用し、水素を充填した燃料電池車(FCV、2台使用)から建物に電力を送るV2Bの実証実験を行い、複数のFCVの電力供給を最適化することに成功したと発表した。竹中脱炭素モデルタウンの実証実験の第3弾。
この結果、次世代自動車として普及が期待されるEV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド)に加えて、今回のFCVを合わせて、建物の電源として活用するマネジメント技術を確立したほか、非常時の電源としてFCVを含む次世代自動車を活用するシステムを確立したとしている。

ミャンマー・ヤンゴン市の廃棄物処理に6億円の無償資金協力

ミャンマー・ヤンゴン市の廃棄物処理に6億円の無償資金協力

ミャンマーの最大都市ヤンゴンで2月18日、日本の丸山市郎駐ミャンマー大使とビジェイ・カマチャリャ国連人間居住計画ミャンマー事務所長との間で、供与総額6億2400万円の無償資金協力「ヤンゴン市における廃棄物処理緊急改善計画」に関する交換公文の署名が行われた。
計画では、日本のごみ埋立技術を導入するため、約150エーカーのヤンゴン市内最大のティンビン廃棄物処分場に、既存埋立場の改善に必要な機材(ガス・水質等測定器、管材等)を供与するもの。これにより、1日約1000㌧の廃棄物が適切に処理されるとともに、火災の再発生を防ぎ安全かつ持続可能な廃棄物管理システムが確立される見込み。

川崎重工 インドで建設機械用油圧機器の新工場完成

川崎重工 インドで建設機械用油圧機器の新工場完成

川崎重工は2月18日、インドの建設機械用油圧機器の製造・販売・サービス拠点、Wipro Kawasaki Precision Machinery Private Limited新工場を完成させ、2月16日に開所式を執り行ったと発表した。
新工場は、インド市場で油圧ショベルの需要が高まっていることから、既存工場と同じベンガルール市内に建設。この結果、建屋面積は2倍の約6000㎡となり、油圧機器の生産能力を2018年度比で2倍の年間4万台に増強する。