月別アーカイブ: 2019年3月

鴻池運輸 インドで自動車鉄道輸送事業に参入

鴻池運輸 インドで自動車鉄道輸送事業に参入

鴻池運輸(本社:大阪市中央区)は3月25日、インド国内で生産される自動車の鉄道輸送事業(AFTO)に参入、自社専用の自動車輸送車両を1編成投入し、デリー・バンガロール間の路線で近日中に運行を開始すると発表した。
現地企業との合弁会社JKTIで、4月からまず27両を連結した1編成(小型車約300台前後の完成車の搭載可能)の自社専用車両でサービスを開始する。すでに4編成分の発注は完了しており、残る3編成が納入されれば輸送可能台数は約4倍に拡大する見込み。さらに今後2年間で9編成にまで拡大し、その後も積極的に追加車両を投入する計画。

昨年度の高齢者への虐待1万7588件で過去最多

昨年度の高齢者への虐待1万7588件で過去最多

厚生労働省のまとめによると、高齢者が昨年度一緒に暮らす家族や介護施設の職員から虐待を受けた件数は、全国で1万7588件に上った。前年度比752件増え、2007年度に調査を始めて以来、過去最多を更新した。
このうち、家族などから虐待は1万7078件だった。内容について複数回答で聞いたところ、「身体的虐待」が全体の66%と最も多く、次いで暴言などの「心理的虐待」が39%、おむつを替えないなどの「介護放棄」が20%、要介護者の年金を使い込むなどの「経済的虐待」が18%などと続いている。虐待の結果、高齢者28人が死亡している。
虐待の要因についてみると、介護疲れ・ストレスが24%で最も多く、次いで介護の担い手の障害・病気が21%などとなっている。誰が虐待したか?では、息子が最も多く4割に達し、次いで夫が2割と続く。
介護施設における状況をみると、職員からの虐待件数は510件で、要因については介護する側の知識や技術の問題が60%を占め、ストレスや感情のコントロールの問題が26%などとなっている。

「羽柴」秀吉時代の姫路周辺の「検知帳」見つかる

「羽柴」秀吉時代の姫路周辺の「検知帳」見つかる

兵庫県立歴史博物館はこのほど、「羽柴」秀吉が織田信長の家臣として、現在の兵庫県姫路周辺を治めていたころに作らせた、新たな「検知帳」が見つかったと発表した。
後年、天下人となった豊臣秀吉が全国の田畑の測量と調査を命じた「太閤検地」を行うまでの過程を知るうえで、貴重な史料になるとみられる。
これは兵庫県内の古文書の収集家が2017年、姫路市の県立歴史博物館に持ち込んだもの。羽柴秀吉の検知帳と判明したのは、天正8年10月24日の日付が記された18枚綴りの帳面。
同博物館によると、帳面には①現在の姫路市四郷町明田を示す地名②耕作地の面積③課税できる石高④羽柴秀吉の家臣の名前-などが記されている。このほか、記された面積の単位や税率、身分の表記などから、この帳面は秀吉が作らせた 検知帳の写しだと判断した。
秀吉の天下統一後、1590年代に作成された「太閤検地」の検知帳は全国で数百点残っているが、それ以前の検知帳はこれまでにわずか6点しか見つかっていないという。

中国のBYD EVバスを日本市場へ 24年に1,000台目指す

中国のBYD EVバスを日本市場へ 24年に1,000台目指す

中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)の日本法人、ビーワイディージャパン(所在地:横浜市)は3月25日、新たな小型EVバスを日本市場に投入すると発表した。
新型車は全長7m、車幅2m、車高3m、1回の充電時間は3時間、航続距離は従来車の1.3倍の200kmと日本国内の小型EVバスとして最長になるとしている。価格は税抜き1,950万円。同日から予約を受け付け、中国で製造し、2020年春から納車する予定。2024年までに1,000台の販売を目指す。

ナガオカ ベトナム・ハノイ市の大型ケミレスを受注

ナガオカ ベトナム・ハノイ市の大型ケミレスを受注

ナガオカ(本社:大阪市中央区)はこのほど、ベトナムのステンレス製貯水タンク・配管の最大手Son Ha International Corporation(本社:ベトナム・ハノイ市)より、1万㎥/日の大型処理量の超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」を用いた「ハノイ市DN浄水場内水処理設備更新工事」を受注したと発表した。今回の受注は2018年10月、ハノイ市で受注した小型(200㎥/日)のケミレスに続いての受注となる。

住友重機械 ベトナムに減速機部品生産の第4工場開設

住友重機械 ベトナムに減速機部品生産の第4工場開設

住友重機械工業(本社:東京都品川区)はこのほど、100%子会社でギヤモータおよびモータの製造を手掛けるSumitomo Heavy Industries(Vietnam)Co.,Ltd.(以下、SHIV)が、ベトナム・ハノイに第4工場を開設し、開所式を執り行ったと発表した。同工場の敷地面積は2万6,000㎡、建物面積は1万5,000㎡。
SHIVはベトナム・ハノイのタンロン第一工業団地内にあり、今回開設された第4工場では産業用ロボットの関節に使用される精密制御用減速機の主要部品の加工・生産を行い、日本・中国・ドイツなど世界中の組立拠点へ供給する。
現在、産業用ロボットは世界中でその需要が高まっており、今回の第4工場の稼働により生産能力を全世界で約2倍に引き上げる。

「特定技能」でカンボジア、ネパールと協力覚書

「特定技能」でカンボジア、ネパールと協力覚書

4月からの新たな在留資格「特定技能」制度の発足を控え3月25日、日本政府と対象国、カンボジアおよびネパールとの基本的枠組みで協力の覚書が交わされた。
日本の警察庁、法務省、外務省および厚生労働省は東京で、カンボジア労働職業訓練省との間で、在留資格「特定技能」を有する外国人材に関する制度の適正な実施のための情報連携の基本的な枠組みに関する協力覚書の署名が行われた。
また、ネパールの首都カトマンズで日本の西郷正道駐ネパール大使と、ネパールのラム・プラサド・ギミレ労働・雇用・社会保障省次官代理との間で、同種の協力覚書の署名が行われた。
この協力覚書はそれぞれ対象国との間で、両国が特定技能外国人の円滑かつ適正な送出し・受入れの確保(とくに悪質な仲介事業者の排除)および特定技能外国人の日本での就労における問題の解決等のための情報連携および協議の基本的枠組みを定めている。

島根県津和野町で25億年前の日本最古の岩石発見

島根県津和野町で25億年前の日本最古の岩石発見

広島大学大学院理学研究科の早坂康隆准教授のグループは3月25日、島根県津和野町で約25億年前に形成された日本最古の岩石を発見したと発表した。これまでは同県隠岐の島町で見つかった18億5,000万年前の岩が最古とされていた。
今回発見されたのは津和野町の部栄地区。林道わきの露出した岩体の一部を分析。岩石中の鉱物・ジルコンに含まれるウランと鉛の成分比率から年代を測定した。その結果、約25億年前にマグマが固まってできた花崗(こう)片麻岩で、国内の岩体の年代では最も古いことが判明した。
早坂准教授は「ユーラシア大陸に分布する地質と照らし合わせることで列島が大陸のどこから分離したかを知る手がかりになる」としている。

農林中金 ベトナム投資開発銀・比BDOと業務提携

農林中金 ベトナム投資開発銀・比BDOと業務提携

農林中央金庫(本店:東京都千代田区)は3月22日、ベトナム投資開発銀行(本社:ベトナム、以下、BIDV)およびBDOユニバンク(本社:フィリピン、以下、BDO)と、主に東南アジアでの金融業務いかかる相互補完と機能強化を目的とした業務提携の覚書(MOU)を締結したと発表した。
両行との業務提携によって、同金庫は日本国内の農林水産業・関連産業の顧客のアジア地域への進出の支援体制を強化していく。
アジア地域は日本からの農林水産物・食品の輸出先として全体の7割以上を占め、近年巨大な富裕層、中間層の誕生により、今後も高い経済成長が見込まれる。

大東建託Gケアパートナーがグループホーム事業に参入

大東建託Gケアパートナーがグループホーム事業に参入

大東建託(本社:東京都港区)のグループ会社ケアパートナー(本社:東京都港区)は3月25日、新たにグループホーム事業に参入。4月1日に横浜市磯子区で認知症対応型グループホーム「ケアパートナー磯子杉田」および、認知症対応型デイサービス「アスウェル磯子杉田」を開設すると発表した。2024年度までに5施設の新規グループホーム開設を目指す。
2018年度で20周年を迎えたケアパートナーは現在、全国28都道府県の100施設を超える事業所で、介護・保育サービスを提供している。主力のデイサービス事業だけでなく、介護全般の事業展開が必要と考え、今回グループホーム事業に参入することになった。