月別アーカイブ: 2019年3月

エーザイなどアルツハイマー病治療薬の臨床試験を中止

エーザイなどアルツハイマー病治療薬の臨床試験を中止

バイオジェンとエーザイはこのほど、アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度アルツハイマー病患者を対象にしたアデュカヌマブの有効性、安全性を評価する臨床第Ⅲ相國際共同試験(ENGAGE試験、EMERGE試験)を中止すると発表した。
これは独立データモニタリングコミッティにより行われた無益性(Futility)解析の結果、主要評価項目が達成される可能性が低いと判断されたことに基づくもの。

新菱冷熱 ミャンマーの大規模再開発の空調設備工事を受注

新菱冷熱 ミャンマーの大規模再開発の空調設備工事を受注

新菱冷熱(本社:東京都新宿区)は3月25日、ミャンマーの最大都市ヤンゴン中心部における大規模再開発事業「ヨマ・セントラルプロジェクト」の空調・自動制御設備工事を受注したと発表した。
発注窓口は、大成建設とフランスの大手建設会社ブイグ社のグループ会社バイマ社が、2018年8月設立したSPC(特別目的会社)。
このプロジェクトは事務所2棟、コンドミニアム1棟、ホテル・サービスアパートメント1棟などで構成する複合施設。
今回の受注は、2014年に新菱冷熱がミャンマー営業所を開設して以来、空調・自動制御設備工事としては初の大型案件となる。

バンダイ 中国ベビー玩具市場に参入 まず100店舗で販売開始

バンダイ 中国ベビー玩具市場に参入 まず100店舗で販売開始

バンダイ(本社:東京都台東区)は3月25日、同日より中国華南地区のイオン23店舗デ開始されるベビーフェスで、世界の6つの国・地域で展開される絵本シリーズ「くまのがっこう」のキャラクターを起用したベビー玩具ブランド「the bear’s school baby(ザベアーズ スクール ベイビー)」の特設売場を立ち上げ、中国のベビー玩具市場に向けた商品展開を開始すると発表した。
イオンのほか、中国主要都市を中心としたベビー用品チェーンをなど約100店舗で、初回ラインアップ全9種を販売する。このブランドは、中国での展開を目的に立ち上げた新しいベビー玩具ブランドで、ターゲットは生後0か月~3歳の乳幼児用。
2019年秋にはシリーズ第2弾として、9種類の新商品の発売を予定しており、取扱店舗数も立ち上げ時の約2倍に拡大する見込み。2020年3月までに、同ブランドのシリーズ累計売上高15億円を目指し、以降もラインアップを拡大していく計画。

竹久夢二、上村松園など近代美人画90点集め特別展

竹久夢二、上村松園など近代美人画90点集め特別展

奈良県明日香村で竹久夢二、上村松園などの美人画の作品を集めた特別展が開かれている。5月6日まで。
明日香村の奈良県立万葉文化館で開かれている特別展には明治から平成にかけて描かれた美人画およそ90点が展示されている。
今回関西で初めて公開される竹久夢二の「投扇興」は大正6年ごろに描かれた作品で、2人の女性が扇を投げて的当てに興じる姿が描かれ、しなやかな体のラインなど夢二独特の美人画の特徴がよく表われている。上村松園の「桜狩の図」は昭和10年の作品で、桜の花びらの柄の艶やかな着物姿の女性が、花見に向かう様子が描かれている。

テクノホライゾンHD エルモタイ工場閉鎖 中国に集約

テクノホライゾンHD エルモタイ工場閉鎖 中国に集約

テクノホライゾン・ホールディングス(本社:名古屋市南区)はこのほど、連結子会社の海外現地法人ELMO Industry(Thailand)Co.,Ltd.(以下、エルモタイ工場)を閉鎖すると発表した。
人件費の上昇、輸出入コストの高騰により、長期的に採算の改善が難しいと判断。同社グループの全体最適となる生産体制を確立するため、エルモタイ工場の製造工程を、同社連結子会社の中日諏訪オプト電子の子会社、東莞旭進光電有限公司(所在地:中国広東省)に集約する。
これによりグループ全体の工場稼働率の平準化と資産の効率活用を推進し、高品質な製品を安定的に低コストで供給する、競争力のある生産体制の構築を目指す。

ジャカルタにインドネシア初の地下鉄完成 日本支援

ジャカルタにインドネシア初の地下鉄完成 日本支援

日本が官民一体で支援し、インドネシアの首都ジャカルタで建設が進められていた大量高速鉄道(MRT)が完成し3月24日、ジョコ大統領をはじめ同国政府関係者および日本政府関係者らが出席し開業式典が開かれた。
これは車両・設備から運行システムなどハード・ソフト含めすべてを日本企業が受注した事業で、ジャカルタ中心部と南部とを結ぶ15.7km、13駅の鉄道工事だった。このうち中心部の約6kmは幹線道路の地下を、残りは高架上を走行する。この区間は通常、車で1時間以上かかるが、MRTなら30分間で移動できる。これにより、世界最悪ともいわれるジャカルタ中心部の交通渋滞が緩和される。
国際協力機構(JICA)によると、今回のような”オールジャパン”のインフラ輸出で地下鉄が開通するのは、東南アジアで初めて。

新元号の考案3/14正式に委嘱 菅官房長官が公表

新元号の考案3/14正式に委嘱 菅官房長官が公表

新元号の発表時期が迫ってきた。菅義偉官房長官は3月24日、4月1日に決定する新元号の考案を3月14日、正式に委嘱したことを明らかにした。新元号は、政府から委嘱を受けた専門家が、2つから5つの候補を提出し、有識者会議などを経て、4月1日に選定される。

大阪市長選に柳本・松井両氏が立候補

大阪市長選に柳本・松井両氏が立候補

4月7日に投開票される大阪市長選が3月24日、元大阪市議会議員の柳本顕氏と、大阪府知事を辞職した松井一郎氏の2人が立候補し、大阪の春の政治決戦が本格的に始まった。
マスメディアは今回の市長選について「大阪都構想」の是非を巡る戦いと表現する。だが4年前、その都構想は橋下徹市長時代に住民投票で市民の”審判”を受け、否決され、もう過去のこと。それより、いまは子どもや教育はじめ、中小・零細企業が多い大阪ならではの、ものづくり事業者を抜本的に元気にする成長戦略を、府市一体となって推進していくことを最優先すべきではないのか。
ここ数年の論議の深化とそれに伴う施策遂行により、過去に指摘された大阪府と大阪市の二重行政の”ムダ”などほとんど無くなったといわれる今、都構想などに有権者の関心がないことは明らかだ。関係者はもっともっと住民目線・有権者目線で考えてもらいたいものだ。

理研・日立 iPS由来の網膜自動培養装置を開発

理研・日立 iPS由来の網膜自動培養装置を開発

神戸市に研究拠点がある理化学研究所と日立製作所は共同で、iPS細胞が由来の網膜の組織を培養する新たな装置を開発したと発表した。
高さや幅が2mほどの装置は、病原体や微生物の侵入を防ぐため、内部が完全に外気と遮断されている。さらに培養に最適な温度や湿度、培養液の量などが設定されており、高品質の網膜組織が作製できるという。
今回の自動培養装置の開発により、組織培養の熟練者がいなくても、iPS細胞由来の網膜組織が安定的に供給できるようになり、再生医療の普及につながると期待されている。

NEC マレーシアKL大学とSD-WANの実証実験

NEC マレーシアKL大学とSD-WANの実証実験

NECは3月22日、同社のマレーシア現地法人NEC Corporation of Malaysiaが、マレーシアのクアラルンプール大学と共同でSoftyware-Defined Wide Area Network(SD-WAN)の実証実験を実施したと発表した。
この実証実験は、クアラルンプール大学が実際に運用中のWANと同じ機器構成の実証用環境を構築。そこにNECのSD-WANセキュリティ共通基盤を導入することで、既存のネットワーク機器を活用しながらSD-WANを容易に構築できることを実証した。
また、技術実証の一環としてSD-WANの特長である通信トラフィックの可視化や、アプリケーションに合わせた通信経路の最適化、多拠点に分散する機器のセキュリティ設定の一斉変更などが実現できることも確認した。
この案件は、総務省からの請負事業として2018年9月から実施してきたもの。