月別アーカイブ: 2019年4月

介護施設で働く人の半数は勤続5年未満

介護施設で働く人の半数は勤続5年未満

全国労働組合総連合(全労連)が介護施設で働く人を対象に実施した調査によると、介護施設で働く人の勤続年数は半数が5年未満にとどまり、人材が職場に定着していない実態が明らかになった。
介護施設で働く人の勤続年数は15年以上が10.1%、10年以上15年未満が16.4%、5年以上10年未満が23.9%、5年未満が49.5%だった。実にほぼ半数が5年未満と分かった。
また、介護施設で働いている人の年齢は平均で44.8歳と前回の5年前の調査と比べ2歳余り上がり、20代は全体のわずか1割にとどまっている。介護職を敬遠しがちで、しかも離職率の高い若い世代の人材確保・定着が引き続き課題となっている。
調査は2018年10月から2019年1月まで行われ、およそ4,000人から回答を得た。

7兆円の事業協力で合意 中国「一帯一路」国際会議閉幕

7兆円の事業協力で合意 中国「一帯一路」国際会議閉幕

中国の習近平国家主席は4月27日、同国が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」をテーマとした国際会議閉幕後の記者会見で、会議期間中に企業関係者らが総額640億ドル(約7兆1,000億円)余の事業協力に合意したと明らかにした。
一帯一路を巡っては、中国からの投資を受けた国が重い債務負担に苦しむ”債務のわな”に陥るとの批判が国際的に強まっている。今回の会議においても、そうした懸念の払拭に努め、投資対象国の返済能力に配慮する立場を明確にした共同声明を採択している。

全国の空き家 過去最多の846万戸 大阪府70万戸

全国の空き家 過去最多の846万戸 大阪府70万戸

総務省がまとめた「住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家は前回より26万戸増え、過去最多の846万戸に上った。また、住宅全体に占める割合も過去最多の13.6%を占めた。
都道府県別にみると、最も多い東京都が80万9,000戸、次いで大阪府が70万9,000戸、神奈川県が48万3,000戸などとなっている。空き家の割市では山梨県が21.3%と最も高く、次いで和歌山県が20.3%、長野県が19.5%などと続いている。

“新装”薬師寺東塔の修理現場を一般公開

“新装”薬師寺東塔の修理現場を一般公開

約110年ぶりに、約10年かけて大規模な修理が行われた奈良市の薬師寺の東塔の作業がほぼ終わったことから、4月27日から現場の様子が一般に公開されている。訪れた人たちは、普段は公開されていない現場にヘルメットをかぶって入り、美しい姿が蘇った国宝の東塔の細部を興味深げにカメラに収めていた。
今回の修理で約3万枚の屋根瓦が葺き替えられ、併せて創建当初からの屋根の上の銅製の飾り「水煙(すいえん)」も新調されている。
薬師寺の東塔は、寺が創建された1300年前から残る高さ34mの国宝の三重塔。東塔修理現場の一般公開は5月6日まで、午前10時から午後4時まで行われる。

関西空港 出国ラッシュピーク 10連休を海外で

関西空港 出国ラッシュピーク 10連休を海外で

「平成」から「令和」への元号移行を挟む初の大型10連休が4月27日から始まり、関西空港では海外で過ごす人たちの出国ラッシュで多くの家族連れやグループ、カップルなどで大混雑している。行き先は中国や韓国が多いが、10連休になったことで欧州などの長距離便の利用者が増えているという。
同空港を運営する関西エアポートによると、4月26日から5月6日までの11日間に関西空港の国際線を利用する人は80万5,300人で、1日あたりの利用者数は7万3,200人と過去最多となる見通し。帰国のピークは5月5日になる見込み。

タイ政府観光庁・ぐるなび 訪タイ日本人に現地情報を発信

タイ政府観光庁・ぐるなび 訪タイ日本人に現地情報を発信

ぐるなび(本社:東京都千代田区)は、タイ政府観光庁とタイの観光と食文化振興を目的に、4月25日から訪タイ日本人向けにタイの食の魅力と現地の飲食店情報を発信し、日本からタイへの旅行者のさらなる増加を促す。両者が2017年12月に締結した「観光と食に関する連携協定」の取り組みの一環。
2018年の訪タイ外国人数は、前年比7.5%増の約3,828万人(タイ王国観光・スポーツ省調べ)と大きく増加しており、そのうち日本人は前年比7.2%増の約165万人と過去最高を記録している。

ニッコンHD タイ現地法人がチョンブリ県で新倉庫を竣工

ニッコンHD タイ現地法人がチョンブリ県で新倉庫を竣工

ニッコンホールディングスのタイ現地法人、NIPPON KONPO(THAILAND)CO.,LTD.が同国チョンブリ県で建設を進めていた倉庫が4月25日竣工したと発表した。
新倉庫は鉄筋コンクリート造平屋建て。敷地面積5万6,880㎡。第一倉庫9385.45㎡、第二倉庫4534.15㎡の計1万3919.60㎡。バンコク中心部から南東へ約120km、海外との玄関口レムチャバン港から東へ約16kmに位置する。近在の工業団地には自動車関連をはじめ様々な製造業が進出している。

新日本コンサル インドネシアで水力発電・エンジ会社設立

新日本コンサル インドネシアで水力発電・エンジ会社設立

新日本コンサルタント(本社:富山市)は4月24日、新たにインドネシアに水力発電開発・エンジニアリング会社、PT.NiX Indonesia Consultingを設立したと発表した。
新会社の資本金は50億ルピアで、新日本コンサルタントおよびニックスニューエネルギーの両社が出資する。社員数7名(技術5名、管理2名)、うち水力発電の設計・土木施設の施工経験の豊富なインドネシア人技術者5名を現地採用している。

エグチHD 比カガヤン州アルカラ市の太陽光発電開始

エグチHD 比カガヤン州アルカラ市の太陽光発電開始

太陽光発電関連設備販売事業を手掛けるエグチホールディングス(本社:名古屋市守山区)は4月24日、フィリピン・カガヤン州アルカラ市役所に設置した太陽光発電設備が発電を開始したと発表した。
今回の1期工事では43.20KWを発電、今後の2期工事で39.96KWの計83.16KW規模の発電を予定している。これにより発電された電気はすべて同市役所で使用される。
エグチHDは今回の実績を活かしながら、同国並びにその他ASEAN諸国で太陽光発電システムやソーラー街路灯システムの導入を加速させ、グローバルなインフラ整備に貢献していくとしている。

四天王寺の亀形石槽は飛鳥時代につくられた

四天王寺の亀形石槽は飛鳥時代につくられた

大阪の四天王寺と奈良の元興寺(がんごうじ)文化財研究所のグループによると、大阪の四天王寺にある亀の形をした石造物が7世紀の飛鳥時代につくられたものであることが分かった。
四天王寺の亀井堂には亀をかたどった石の水槽と、そこから出た水を受ける同じく亀の形をした石の水槽があり、古くから儀式などで使われれきた。こうした構造は奈良県明日香村にある斉明天皇ゆかりとされる酒船石遺跡の亀形石造物と同じで、つくられたのも同じ7世紀ごろと考えられるという。
同グループはこれらを考えわせると、四天王寺が当時の国家にとって重要な場所だったことを示す重要な資料だとしている。