月別アーカイブ: 2019年5月

NTN インドネシアIGP社とFF車の等速ジョイント事業で合弁

NTN(本社:大阪市西区)は5月24日、アストラグループのPT.Inti Ganda Perdana(以下、IGP社)と合弁契約を締結し、ジャワ島西部・カラワン地区(KIM工業団地)に、前輪駆動車(FF車)の等速ジョイントを製造する合弁会社を設立すると発表した。合弁新会社「PT.Astra NTN Driveshaft Indonesia」の資本金は1200億ルピアで、出資比率はIGP社51%、NTN49%。敷地面積約1万8000㎡、延床面積約8500㎡。2020年8月量産開始を目指す。インドネシアの自動車市場で需要が拡大するFF車の等速ジョイントの供給能力を拡大する。

正社員不足50.3%、4月として過去最高更新

帝国データバンクの調べによると、日本企業の人手不足に歯止めがかからない。正社員が不足している企業は50.3%で、1年前(2018年4月)から1,1ポイント増加し、4月として過去最高を更新した。正社員、非正社員ともに上位10業種中8業種で前年を上回った。正社員不足を業種別にみると、「情報サービス」(74.4%)が最も高く、「農・林・水産」(71.1%)も7割を超えた。以下、「運輸・倉庫」「メンテナンス・警備・検査」「建設」なども6業種が6割台となった。非正社員不足は1年前よりわずか(0・3ポイント)に緩和した。業種別では「飲食店」の78.6%が不足と感じ、高水準で張り付いたままだ。以下、「飲食料品小売」「人材派遣・紹介」「娯楽サービス」「旅館・ホテルなど」で人手不足感が強い。正社員の不足を従業員数別にみると、従業員数が「1,000人超」の企業が63.1%でトップ。以下、「301~1,000人」(61.5%)、「5人以下」(34.5%)などが続く。

アルプス物流 中国子会社が上海の兆普電子を子会社化

電子部品の運送・保管・フォワーディングの総合物流事業のアルプス物流(本社:横浜市港北区)は5月24日、中国子会社の泰達アルプス物流(上海)有限公司(以下、泰達アルプス物流)が、兆普電子(上海)有限公司(以下、兆普電子)の株式を100%取得し、アルプス物流グループ子会社とすると発表した。取得価額は8,300万人民元(13億3,300万円)で、契約締結および払込日は5月27日の予定。

初公開「頼政一代記」など京都・平等院で840回忌記念展

京都府宇治市の平等院で5月25日、同院にゆかりの深い従三位・源頼政の840回忌を記念した特別展「源頼政-歴史と伝説の交叉(こうさ)」が始まった。9月27日まで。期間中、展示品を一部入れ替える。公家と武家姿の頼政像のほか、初公開の絵図「頼政一代記」はじめ、弓やかぶと16点が展示されている。総帥・平清盛のもと、平家の天下が続いていた中、頼政は本心を胸に秘め、平家とも交流し、強かに生き抜き、その機会を待っていた。そして、源氏再興を期して挙兵した。しかし機熟さず1180年、宇治橋での合戦で敗れ、5月26日、平等院の境内で自刃、無念の最期を遂げた。こんな頼政には御所での鵺(ぬえ)退治の伝説や、亡くなった後の魂が「源氏蛍」となり、「平家蛍」と入り乱れて宇治川を乱舞したとの伝承も残っている。

日通 中国・上海市に現地法人が新倉庫

日本通運は5月24日、中国の現地法人、日通国際供応鏈管理(上海)有限公司が、上海市青浦工業園区内に新倉庫の建設を開始したと発表した。新倉庫は鉄骨・鉄筋コンクリート造3階建て、敷地面積4万5,000㎡、倉庫面積2万4,000㎡。2020年3月開業予定。青浦工業園区は1995年に開設された上海市の重点支援市レベル工業園区で、電子、バイオ、ハイテク企業が集積していることに加え、上海市の中心部まで50分圏内という好立地にある。

生活満足度は45~59歳が最低 内閣府1万人調査

内閣府が全国の15~82歳のおよそ1万人の男女を対象に実施したインターネットによる生活満足度調査によると、45~59歳の人が他の年代と比べて最も満足度が低く、その一方で60歳以上の人が最も高かった。年代別にみると、59歳までは年齢が上がるにつれて平均の生活満足度が低下し、45歳から59歳までの年代は10点満点で5.41点と満足度が最も低くなった。これが60歳以上になると一転上昇し、6.36点と満足度が最も高くなった。全体の平均点は5.89点だった。このほか、「同居する親族以外に頼りになる人が何人いるか」尋ねたところ「5人以上」と答えた人は、世帯収入が100万円未満でも満足度は6.2点だった。これに対し、「親族以外に頼りになる人はいない、または1人」と回答した人で、世帯収入が1,000万円以上の人が5.89点となるなど、収入が低くても頼りなる人が多ければ、満足度が比較的高い傾向がうかがわれた。

JAL 6/3から4路線で厦門航空とのコードシェア開始

JALは5月24日、6月3日より中国福建省厦門(あもい)市を本拠地とした厦門航空が運航する成田-アモイ線、関西-厦門・福州・杭州線の計4路線でコードシェアを実施すると発表した。厦門航空は1984年に設立され、2019年4月現在、206機の航空機を保有。中国国内だけでなく、アジア、米州、欧州、豪州など400を超える路線ネットワークを有し、年間搭乗者数は2,600万人を上回る。

古野電気 中国・東莞市の来料加工廠を独資転換

舶用・産業用電子機器の製造・販売の古野電気(本社:兵庫県西宮市)は5月23日、子会社の古野香港有限公司が保有する中国広東省東莞市の来料加工廠(製造委託工場)を、外商投資企業法人(生産子会社)へ転換する形で新会社の設立許可を取得したと発表した。これにより新会社名は「東莞古野電子有限公司」(所在地:中国広東省東莞市)となり、資本金は174万米ドル(約1億9100万円)で、古野香港有限公司が全額出資する。7月に設立する予定。舶用電子機器の製造を手掛ける。