月別アーカイブ: 2019年5月

東北大 高齢者の自動車運転技能向上トレーニング・アプリ

東北大学加齢医学研究所の研究グループは5月20日、自宅のTVで実施できる運転技能向上トレーニング・アプリを開発し、高齢者を対象に無作為比較対照試験を用いて効果検証を行った。その結果、1日20分の運転技能向上トレーニング・アプリを6週間実施したグループは、同じ期間他のゲームアプリを実施したグループよりも自動車運転技能と認知力(処理速度と抑制能力)とポジティブ気分(活力)が向上することが明らかになったと発表した。

「特定技能」試験 外食業の合格者347人、合格率75.4%

外国人人材受け入れ拡大に向けて創設された新たな在留資格「特定技能」の取得に必要な「外食業」の技能試験の合格者が5月21日発表され、347人が合格した。合格率は75.4%だった。外食業の技能試験は4月25~26日、東京と大阪で行われた。特定技能の受け入れ対象14業種で技能試験の合格発表は初めて。合格者は就職先探しや入管当局の審査を経て、早ければ6月中にも新資格を取得する見通し。特定技能の対象14業種のうち「宿泊業」の技能試験は国内7カ所で4月14日実施され、391人が受験した。「介護」は4月13~14日、フィリピンで試験が行われた。いずれも近く結果が発表される見通し。

ヒューマンHD 比人材サービス大手と3社合弁

ヒューマンホールディングス(本社:東京都新宿区)と、グループ事業子会社ヒューマンアカデミー(本社:東京都新宿区)は5月20日、Magsaysay People Resources Corporation(本社:フィリピン・マニラ市、以下、マグサイサイピープルリソース社)と合弁会社「Magsaysay Human Language Institute Co.,Ltd.」を設立することで合意したと発表した。新会社(所在地:マニラ市)の資本金は10万米ドルで、出資比率はマグサイサイピープルリソース社60%、ヒューマンアカデミー30%、ヒューマンホールディングス10%。2019年7月に設立する予定。新会社はフィリピンにおける日本語教育分野のさらなる事業拡大や、英語を中心とした語学事業全般に取り組む。2021年度までにフィリピン10大学への日本語教育の導入を計画、受講者数1500名を目指す。

日本遺産 今年度は全国で16件認定、近畿で西国巡礼など

文化庁が認定する「日本遺産」に今年度は全国で16件が認定された。このうち「1300年続く日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼」は、近畿2府4県と岐阜にある33カ所の観音信仰の霊場を巡礼で訪れた人々に、日本人の優しさや心遣いといった豊かな心を伝えるきっかけになるとして認定された。滋賀県内の大津市の三井寺や石山寺など3つの市にある6つの寺の観音像や建物が含まれる。このほか近畿では兵庫県赤穂市の塩づくりが選ばれた。赤穂の塩づくりは江戸時代、入浜塩田と呼ばれる干満の差を利用して海水を引き入れる製塩法を確立し、国内の著名ブランドとして名を馳せたことなどが評価された。日本遺産は2015年、文化庁が各地に点在する有形、無形の文化財を地域のつながりや特徴ごとにまとめ、観光資源としてその魅力を国内外に発信しようと設けたもの。

パナソニック インドに住宅部材の総合ショールーム新設

パナソニックライフソリューションズ社は5月20日、インド・バンガロールにキッチンなど住宅部材の総合ショールームを初めてオープンしたと発表した。2019年度中に南インド、西インド地区を中心に、キッチンのフランチャイズ販売店を増やし、インドにおける住宅部材事業を加速させる。展示スペースは2階建てで約400㎡。今後フランチャイズ販売店を2019年度中に11店舗まで増やすとともに、2025年度のインドにおける住宅部材の売上高100億円を目指す。

インドネシア大統領にジョコ氏再選、野党候補は異議申し立て?

インドネシア選挙管理委員会は5月21日、4月に行われた大統領選の集計結果を発表し、現職のジョコ・ウィドド大統領(57)の再選が決まった。ジョコ氏の得票率は55.5%、一騎打ちとなった対立候補、元陸軍幹部の野党党首プラボウォ氏(67)の44.5%を11ポイント上回った。ただ、この結果にプラボウォ氏は「選挙に不正があった」として、結果を受け入れない意向を示しているという。異議申し立てがあれば、憲法裁判所が判断する6月まで確定はずれ込むとみられる。

山田コンサルG ベトナム・ハノイに支店開設

山田コンサルティンググループ(本社:東京都千代田区)はこのほど、ベトナムの連結子会社YAMADA Consulting&Spire Vietnam Co.,Ltd.(本社:ホーチミン市)が、6月3日にハノイ支店を開設すると発表した。これを記念して、「ベトナム北部進出セミナー~成長著しいハノイを中心としたベトナム北部の投資環境~」のテーマのもと、大阪(5/22)、東京(5/23)、名古屋(5/24)でセミナーを開催する。希望者には個別相談にも応じる。

日東精工 中国現地法人NPS社が広州支店開設

日東精工(本社:京都府綾部市)はこのほど、中国の連結子会社、日東精密螺絲工業(浙江)有限公司(以下、NPS社)が、広東省広州市に支店を開設すると発表した。日東精工グループの成長戦略の一環として、中国市場での事業拡大を視野に入れたもの。工業用ファスナー、自動ねじ締め装置の販売を手掛ける。6月1日から営業開始する。

政府 70代の認知症割合を10年で1割減へ、初の数値目標

政府はこのほど開かれた有識者会議で、認知症の人を支える施策の強化に向けて策定する新たな「大綱」の素案を提示した。この中で大きな柱の一つとして位置付けているのが「予防」。70代の発症者を10年間で1歳遅らせるとしている。70代の認知症の割合を2025年までの6年間で6%、向こう10年間で1割引き下げることを目指す。こうした数値目標が設定されるのは今回が初めて。厚生労働省の推計では、認知症高齢者は全国におよそ500万人以上と報告されており、これが2025年までに約700万人へ増加するとみられている。

「一風堂」中国・南京市に5/15初出店

力の源ホールディングス(本社:福岡市中央区)は5月15日、とんこつラーメンチェーン「一風堂」を中国・南京市に初出店した。新店舗「南京Deji Plaza店」は南京地下鉄「新街口」駅直結で、南京市屈指の繁華エリア内にある複合施設「DEJI PLAZA」の地下1階に出店した。席数は66席。営業時間は11時~22時。「特製白丸」「特製赤丸」など一風堂定番のとんこつラーメンに加え、「特製スパイシー手羽先」、「博多一口餃子」「博多バンバンジーサラダ」「自家製プリン」などの一品料理やスイーツなども提供する。