月別アーカイブ: 2019年7月

今年度の介護福祉士国家試験 筆記は20年1/26、実技3/1

厚生労働省はこのほど、今年度の第32回介護福祉士国家試験の日程を発表した。筆記試験は2020年1月26日(日)、東京都と大阪府で行われる実技試験は3月1日(日)。手数料は1万5,300円。受験書類の受付期間は2019年8月7日~9月6日まで(当日消印のあるものに限り有効)。提出先は公益財団法人 社会福祉振興・試験センター。      昨年度の介護福祉士国家試験の受験者は9万4,610人で、6万9,736人が合格。合格率は過去最高の73.7%だった。

住友商事 ベトナムの港湾・ロジスティクス大手へ出資、事業参画

住友商事(本社:東京都千代田区)は7月9日、海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)および鈴与とともに、ベトナムの港湾ターミナル運営事業への参画を目的に、現地に設立した合弁企業を通じて、港湾事業およびロジスティクス事業におけるリーディングカンパニー、GEMADEPT CORPORATION(ジョマデプト コーポレーション、以下、GMD社)に10%出資参画したと発表した。これにより住友商事は、GMD社と業務提携契約の締結および取締役を派遣し関係強化を図り、港湾の後背地事業などとの連携を進める。また、JOINおよび鈴与とともに、さらなる物流効率化を実現し、工業団地入居企業を含むベトナム国内事業者および地域の利便性・競争力の向上を促す。

丸木舟で台湾~与那国島へ200kmの航海に成功、日本人のルーツ求めて

日本列島へ最初にたどり着いた日本人は、どのように黒潮を乗り越え、海を渡ってきたのか?日本人の祖先による3万年以上前の航海を実現する、国立科学博物館などのプロジェクトがつくった5人乗りの丸木舟が7月9日午前11時半すぎ沖縄・与那国島に到着した。7月7日午後2時半すぎ(日本時間)の台湾南部・台東県の海岸を出発してからおよそ45時間の航海だった。かいを漕いで、大きなカベだった速い潮流、黒潮を乗り越え、直線で約200kmの航海に成功した。3万年以上前を再現するため、時計や地図、コンパスを持たず、地形や星、月、太陽を手掛かりに進むのは容易なことではない。同プロジェクトでは、丈夫な草(植物)を束ねた舟や竹の筏(いかだ)での実験航海失敗の経験を踏まえ、今回、石斧を使い杉の大木からつくった丸木舟で、遂に黒潮を越えた。約3万年前には台湾は大陸と地続きだった。沖縄の島々への航海は祖先が日本に渡った主要なルートの一つとみられるが、遺跡から当時の舟は見つかっていない。

パナソニック 環境配慮型のセルロースファイバーのリユースカップ開発

パナソニック(本社:大阪府門真市)は7月9日、高濃度セルロースファイバー成形材料を活用した、環境配慮型のリユースカップを開発したと発表した。屋外におけるイベントや店頭での持ち帰り用のビール類の提供を想定し、8月9日からテスト展開を始める。    この高濃度セルロースファイバー成形材料は、パナソニックが開発した金型・成形技術により、木質感を表現し高いデザイン性を提供することが可能で、自然由来の木の風合いを楽しめる。また、パルプを主原料としているため、廃棄する際にも紙製品(可燃物)として分類することができ、プラスチックごみの低減にも貢献する、環境にも優しい素材だ。

ダイハツ 高齢者の介護予防に照準、負担低減し移動の自由広げる新装備

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は7月9日、介護予防の観点から高齢者の身体的負担を低減し、移動の自由を広げる新装備を産学共同研究を通じて新開発し、同日より全国一斉に発売すると発表した。今回発売する新装備は、新型「タント」にオプションとして取り付けることができる「ラクスマグリップ(助手席・運転席/助手席シートバック)」と「ミラクルオートステップ」、福祉車両「タントウェルカム ターンシート」に採用した「助手席ターンシート」。同社は様々な身体状態の高齢者に、それぞれ最適な商品を提供し、高齢者の移動をサポートすることが介護予防につながると考え、協力関係にある理学療法士や大学教授との産学共同研究を2017年から実施。フレイル高齢者や要支援など軽介護度の方をサポートできる商品開発に取り組んできた。

日立造船 中国・上海市向けごみ焼却発電プラント受注

日立造船(本社:大阪市住之江区)は7月8日、中国・上海市の上海浦発熱電能源有限公司より、ごみ焼却発電プラント向け焼却炉設備工事を受注したと発表した。同社は焼却炉などの設計および火格子など主要機器供給に加え、機器据付・プラント試運転時の技術指導サービス業務を担う。施設規模はストーカ式焼却炉3,000㌧/日(750㌧/日×4炉)、発電出力130MW。2022年の完工を予定。

双日 フィリピンで「吉利」ブランドの自動車輸入販売店

双日は7月8日、フィリピンにおける吉利汽車の「吉利(GEELY)」ブランド車の販売代理店権を取得し、同ブランド自動車を輸入販売する双日ジーオートフィリピン(以下、SGAP)を双日100%出資で設立したと発表した。同社は新会社を通じて、モータリゼーションが進行するフィリピン市場で「吉利」ブランドの浸透を図る。                                    吉利汽車は中国最大の民間自動車メーカーで、親会社の浙江吉利控股集団(以下、吉利集団)は近年、欧州や東南アジアでM&Aをはじめとする積極的な投資および傘下拡大に向けた活動を展開している。スウェーデンの「ボルボ」、英国のロンドンタクシー、「ロータス」を買収、マレーシア最大の自動車メーカー、「プロトン」の株式を取得、2018年に「メルセデス・ベンツ」を傘下に持つダイムラーの筆頭株主となっている。また、ボルボ・カーズとのJVで「Lynk&Co」という新ブランドを立ち上げている。

囲碁の仲邑初段が最年少で初勝利、10歳4カ月

史上最年少の10歳で囲碁のプロ棋士になった、大阪市の小学5年生、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段が7月8日、大阪で行われた公式戦の対局で、67歳のベテラン、田中智恵子四段と対局し初めて勝ち、、藤沢里菜女流三冠が持つ11歳8カ月の最年少記録を1年4カ月更新した。仲邑初段は今年4月、史上最年少の10歳0カ月でプロ棋士になり、デビュー戦で16歳の大森らん初段に敗れていた。

三菱自 三菱商事とインドネシアのゴジェックに出資

三菱自動車(本社:東京都港区)は7月8日、三菱商事(本社:東京都千代田区)とともに、東南アジア地域におけるバリューチェーンの革新に取り組むべく、インドネシア発モビリティサービスの大手GOJEK社(本社:インドネシア・ジャカルタ、以下、ゴジェック)に出資し、今後3社で共同プロジェクトを協議するパートナーシップに関する覚書を締結したと発表した。ゴジェックは輸送やフードデリバリー、買い物代行など日々の暮らしのニーズに応える様々なサービスをアプリを通じて提供している。今後3社でゴジェックのプラットフォームを活用し、新たなモビリティサービスを検討していく。

2019年上半期の人手不足倒産最多の191件 東京商工リサーチ

東京商工リサーチのまとめによると、2019年上半期(1~6月)の「人手不足」関連倒産は前年同期比3.2%増の191件で、集計を始めた2013年以降、上半期では2018年の185件を上回った。要因別で最多は「後継者難」型が109件(前年同期比25.3%減)で、全体の6割弱を占めた。ただ、人手確保が難しく経営難に陥った「求人難」型が47件(同147.3%増)および「従業員退職」型も20件(同100.0%増)と、いずれも2倍増と急増しているのが目を引く。このペースで推移すると、2019年(1~12月)の人手不足関連倒産は、過去最多を塗り替える可能性が出てきた。