月別アーカイブ: 2019年10月

トヨタ「レベル4」の自動運転20年夏に東京・お台場で試乗実施

米国でAIや自動運転・ロボティクスなどの研究開発を行うToyota Research Institute,Inc.は10月24日、2020年7~9月、東京・お台場の公道で一般の方向けに「レベル4」の自動運転車「TRI-P4」を使用した同乗・試乗を実施すると発表した。今回の実験で使用される車両は、最新のレクサスLSをベースとする自動運転実験車。人の操作が一切不要になる自動運転のレベル4相当の技術を盛り込んだ自動運転車を活用する。自動運転は、レベル1(運転支援)からレベル5(完全自動運転)の5段階に分かれており、レベル4は特定条件下における完全自動にあたる。

中部電とメトロ電気 鋳造工場向けの赤外線ヒータ式金型加熱器開発

中部電力(所在地:名古屋市東区)とメトロ電気工業(所在地:愛知県安城市)は10月24日、鋳造工場向けの赤外線ヒータ式金型加熱器「HIGH POWER 金型加熱器TOUGH」を共同開発し、同日から受注を開始すると発表した。                                    自動車工場などの鋳造工程では、製品の品質安定化と金型保護を目的として、鋳造前の金型を一度加熱して、高温にしてから製品をつくっている。アルミニウム合金など鋳造の原料である高温の溶解金属は溶解保持炉から下金型を通過して金型内部に流入する。                                                                                                                                 今回の開発品は、赤外線反射塗料を赤外線ヒータの上部に塗ることで、下金型に対してより多くの赤外線を照射することが可能となり、効率的に金型を加熱できるため、従来と比べて加熱時間を約20%短縮できる。また、フレーム材料として耐熱温度が約1000℃の耐熱ステンレス鋼を採用することで、赤外線ヒータからの熱による酸化や変形を防ぐことができる。

平安京の「西寺」の五重塔跡? 見つかる 京都市の発掘調査で

京都市の発掘調査によると、794年の平安京への遷都で、桓武天皇の命で「東寺」と対になるように造られた官営の寺「西寺」の五重塔の基礎部分の可能性が高い跡が見つかった。調査ではこれまでに、最も大きな建物とみられる講堂の土台部分の「基壇」が確認された。今回さらに五重塔があったと推定される場所を発掘したところ、碁盤の目状に12カ所で地盤を突き固めた跡が見つかり、これまでの調査と合わせると五重塔の基礎部分である可能性が高いという。                                                                            西寺は、鎌倉時代に火災に遭い焼失、それ以降は再建されず、京都市南区の跡地が国の史跡に指定されている。

関空 冬期の国際線便数ピーク週1553便で開港以来最多に

関西国際空港を運営する関西エアポートは10月24日、2019年10月27日~2020年3月28日の冬期、関西空港を発着する国際線の運航スケジュールを発表した。これによると、定期便は12月のピーク時に1週間あたり旅客便が1409便、貨物便が144便の合わせて1553便と見込まれる。これを前年同期と比べるとおよそ70便多く、冬期としては開港以来最多となる見通し。韓国便が100便以上減るものの、中国からの便数が大幅に増えるためだ。中国の地方都市とを結ぶ新規就航便などで、中国便が前年と比べおよそ70便増え、週583便になるのが最大の要因。

HPE 26週間の有給育児休職制度を導入し子育て家族を支援

ヒューレット・パッカードエンタープライズ(HPE)(本社:東京都江東区)は10月24日、Work That Fits Your Life(人生の各ステージに合った働き方支援)プログラムの一環として、子育て家族を支援する「有給育児休職制度」を導入すると発表した。社員が新しく子どもを迎え、父母になる場合、親子のきずなを深めるための支援制度に加え、有給で26週間の休職を取得できる制度を新たに導入するもの。                                   国からの給付を活用する形で導入するこの制度では、母親は産後休職8週間および育児休職期間のうち18週間、父親は育児休職期間のうち26週間100%有給相当での休職が可能となる。

 

認知症・障がい者の早期発見支援サービス,1都7県で販売へ

昭文社(本社:東京都千代田区)は10月24日、認知症者・障がい者や道迷いの方、遺失物等の早期発見支援サービス「おかえりQR」を、日本郵便関東支社(所在地:さいたま市)および明治学院大(所在地:東京都港区)社会学部の岡本教授の協力を得て、10月25日より埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県の郵便局2,349局で店頭販売を開始すると発表した。これにより、おかえりQRを販売する郵便局数は、7月24日から先行している東京都、神奈川県、山梨県と合わせ、1都7県の計4,810局となる。

ラオックス 子会社のシャディと上海楽弘益がギフト事業で合弁

ラオックス(本社:東京都港区)は10月23日、同社のいずれも子会社のシャディと楽弘益(上海)企業管理有限公司(以下、上海楽弘益)が、中国で共同出資による合弁会社を設立したと発表した。各種ギフト商品の企画販売を手掛ける。新会社「上海榭迪文化創意有限公司」(所在地:上海市)の資本金は1,500万人民元(2億2,950万円)で、出資比率はシャディ70%、上海楽弘益30%。

メイコー 中国の龍旗社と業務提携しベトナムで電子機器組立で合弁設立

電子機器のプリント基板メーカー、メイコー(本社:神奈川県綾瀬市)は10月23日、中国の上海龍旗科技股份有限公司(本社:中国・上海市、以下、龍旗社)との間で、電子機器組立事業で業務提携し、ベトナム・ハノイで合弁会社を設立すると発表した。合弁会社は龍旗社の電子機器組立事業の受託業務を担う。                                                        合弁新会社「Meiko Longcheer Electronics Vietnam(仮称)」の資本金は100万米ドル(1億700万円)で、出資比率は名幸電子香港有限公司(メイコー100%連結子会社)51%、Guolong Telecommunication(H.K.)Limited(龍旗社100%連結子会社)49%。2020年1月設立する予定。

JENESYS2019で中国社会科学院青年代表団第2陣25名が訪日

対日理解促進交流プログラム、JENESYS2019の一環および日中青少年交流推進年認定行事として、10月27日から11月3日まで中国社会科学院青年研究者代表団第2陣25名が訪日する。一行は滞在中、日本の研究者との専門交流や日本の青年や市民との親睦を図るほか、医療・社会福祉関連施設の視察や、地方都市の参観を通じて、高齢化社会対策に関する意見交換を行い、対日理解を深める機会を持つ。また、歴史・文化施設訪問、日本文化体験などを通じ、日本の魅力を体験する。

住友商事 インドネシア・ブカシ県に第二倉庫竣工、賃貸事業拡大

住友商事(本社:東京都千代田区)は10月23日、インドネシア西ジャワ州ブカシ県で第二倉庫が竣工したと発表した。同社が同国の事業会社、PT.SUMMITMAS PROPERTYを通じ展開している倉庫賃貸事業を強化、拡大していく。第二倉庫の敷地面積は約3万㎡、延床面積は約2万1,000㎡。2016年7月に竣工した第一倉庫に続く大型賃貸倉庫案件で、第一倉庫と同様、花王の現地法人に賃貸し、同社のさらなる事業拡大需要に応えていく。                                                                                                   PT.SUMMITMAS PROPERTY(所在地:インドネシア・ジャカルタ)の株主構成はロダマス50%、住友商事40%、その他10%。