インドネシア 石炭輸出を一時停止 国内火力発電向けを優先

インドネシアのエネルギー・鉱物資源省は2022年1月1日、石炭の輸出を同日から31日まで1カ月間、禁止すると発表した。国内の石炭需給がひっ迫している火力発電所への供給を優先させる。
インドネシアは発電の6割を石炭火力に依存している。一方でインドネシアは一般炭の世界最大の輸出国。世界的な電力用の一般炭の需要拡大を受けて、輸出が伸び、国内への供給が追い付かなくなっている。
同省は石炭輸出の一時停止について、その理由を「国内石炭火力発電所への優先供給が実施されない場合、1万850MW(メガワット)の電力を供給する20の発電所が危機に陥り、国家経済の安定を乱す」としている。