藤原定家の直筆 古今和歌集の注釈書見つかる 冷泉家

公益財団法人、冷泉家時雨亭文庫(所在地:京都市)は4月18日、鎌倉時代初頭の歌人、藤原定家(1162〜1241年)の直筆の古今和歌集の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」が見つかったと発表した。
顕注密勘は平安時代末期の僧、顕昭による古今和歌集の注釈書だが、今回見つかったのは定家が自説の注釈を加えた書。これまで写本は確認されていたが、直筆本の発見は初めて。この直筆本は古今和歌集の解釈を伝える「古今伝授」で、冷泉家が使う文書を入れた木箱の中にあった。
冷泉家は定家の孫を祖とし、国宝や重要文化財を含む数万点の文書を所蔵している。

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