大阪・関西万博に合わせて復元された”朝鮮通信使船”が大阪にやってきた。江戸時代に朝鮮王朝の外交使節団として日本を訪れた朝鮮通信使。実に261年ぶりのことだ。日本と韓国の関係者たちの熱意で実現したこの航海で新たな歴史が刻まれた。
朝鮮通信使は、徳川家康が江戸に徳川幕府を開いて間もない1607年から1811年までの間に12回来日。このうち1764年までの11回は総勢で最大500人が、当時の「大坂」を経由して江戸へ向かった。通信使は楽隊を中心に文化人や武芸に優れた人たちで構成。これに通訳も同行、”文化交流”の役割も担い、両国の平和構築に大きく貢献した。