産業技術総合研究所は、松の樹木から分泌される松ヤニから黒鉛の原料を作成することに成功した。黒鉛はリチウムイオン電池の電極などに使われる。脱石油に貢献する技術として実用化が期待される。研究成果は、英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。
研究グループは天然樹脂の松ヤニに多く含まれる樹脂酸から黒鉛の前段階の材料の「ピッチ」を合成する手法を開発した。今回試作したピッチは工業的に利用されているピッチと同じように加熱によって溶融する性質を持つ。加工しやすいことから実用化しやすいとみている。