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薬師寺東塔「心柱立柱式」基壇も補強 20年完成目指す

薬師寺東塔「心柱立柱式」基壇も補強 20年完成目指す

奈良・薬師寺は1月9日、約1世紀ぶりの解体修理が進む国宝・東塔(三重塔・高さ34㍍)の再組み立てを前に、塔の中心を貫く心柱(しんばしら)を立て直し、工事の安全を祈る「心柱立柱式」を営んだ。2020年6月の完成を目指す。
これまで基壇(土台)から外して修理してきた心柱(約4.3㌧)をクレーンで吊り、基壇の中心に戻した。根元を木づちで打ち、無事の完成を願った。
土を何層にも突き固めた「版築(はんちく)工法」が施された創建当初の基壇が、強度を失っていたことが判明したことから、巨大な杭を打ち込み地盤を固め、鉄筋鉄骨コンクリートの新たな基壇を設けるなど最先端の補強工事を行いながら、再組み立てを進める。
東塔は2011年から解体され、部材の調査や補強が行われてきた。また、奈良文化財研究所が年輪年代測定を実施し、奈良時代前半に新築されたことが確定した。

イオン カンボジア、ミャンマーの子供に安全な水を

イオン カンボジア、ミャンマーの子供に安全な水を

公益財団法人イオンワンパーセントクラブは1月12日に駐日ミャンマー連邦共和国大使館、13日に駐日カンボジア王国大使館で、「イオン・ユニセフセーフウォーターキャンペーン」で全国から寄せられた募金と、同財団の拠出金を合わせた2,553万6,584円を公益財団法人日本ユニセフ協会へ贈呈する。
これは全国イオングループの店舗約6,700カ所で受け付けた募金と同グループのプライベートブランドの企画開発企業トップバリュ(株)が期間中に販売したナチュラルミネラルウォーター(500ml)1本あたり5円の寄付を加えたもの。

東京ガス ベトナム・ホーチミンに駐在員事務所開設

東京ガス ベトナム・ホーチミンに駐在員事務所開設

東京ガス(東京都港区)は、LNGベトナム社との事業検討やベトナム南部における基盤構築・新規事業案件の調査等を強化するため、ベトナム・ホーチミンに駐在員事務所を開設した。同社がベトナムで駐在員事務所を設置するのは、ハノイ事務所に次いで2カ所目。
同社は2015年4月、東南アジア地域での事業・投資活動の拠点としてシンガポールに「東京ガスアジア社」を開設。さらに同月、ベトナム・ハノイとインドネシア・ジャカルタに、同年9月にタイ・バンコクにそれぞれ駐在員事務所を開設している。今後4月にフィリピン・マニラに開設する予定。

イオンマレーシアの植樹活動にボランティア最優秀賞

イオンマレーシアの植樹活動にボランティア最優秀賞

マレーシアで小売事業を展開するイオンマレーシアは、1991年より取り組んできた植樹活動「イオンふるさとの森づくり」が評価され、同国の非営利団体iM4Uが主催する「ボランティア マレーシア アワード2016」の民間部門の最優秀賞”Best Volunteer Initiative”を受賞した。
これはボランティアの活動を通じて、マレーシアの豊かな暮らしづくりに貢献した企業・団体を表彰する同国初のボランティア表彰制度。イオンふるさとの森づくりの植樹活動により、同国におけるイオンの累計植樹本数は現在までに51万本を超えている。

南方熊楠生誕150年 シンポ、展示会など多彩な催し

南方熊楠生誕150年 シンポ、展示会など多彩な催し

世界的な博物学者、南方熊楠(1867~1941年)の生誕150周年となる今年、和歌山県田辺市や地元顕彰会などでつくる「南方熊楠翁生誕150周年記念事業実行委員会」は、シンポジウムや展示会など、年間を通じた様々なイベントを計画している。熊楠の業績と人生に光を当てて遺徳をしのぶとともに、様々な分野の人々との交流を深め、地域経済の活性化につなげたい考え。
記念事業をPRするプレイベントとして、3月4日に明治大学駿河台キャンパスでシンポジウム「宇宙大の熊楠」が開かれる。記念事業としては7月1、2の両日、紀南文化会館で熊楠も親しんだ短歌・俳句の大会を開く。8月19~22日には田辺市文化交流センター「たなべる」で熊楠が専門とした変形菌(粘菌)の国際学会「第9回国際変形菌類分類学・生態学会議」が開催される。
10月22日には同文化会館で記念式典とフォーラムを開催。12月19日からは国立科学博物館で「現在の科学から見た南方熊楠」をテーマにした展示会を開く。

京都・妙傳寺の仏像 実は7世紀の貴重な仏像と判明

京都・妙傳寺の仏像 実は7世紀の貴重な仏像と判明

大阪大学などの最新の成分分析調査などによると、京都・妙傳寺(京都市左京区)の、これまで江戸時代のものと思われていた青銅製の「半跏思惟像(はんかしいぞう)」(高さ約50㌢)が、実は仏教が伝来して間もないころに朝鮮半島でつくられた、極めて貴重な仏像の可能性が高いことが分かった。
大阪大学や東京国立博物館の研究者による鑑定の結果、額に刻まれた模様や装飾品の龍のデザインなどが6世紀から7世紀ごろに朝鮮半島でつくられた仏像や出土品の特徴と一致した。さらに「蛍光X線分析」による、仏像に使われている金属の成分分析で、銅がおよそ90%、スズがおよそ10%で、鉛はほとんど含まれていなかった。こうした割合の仏像は日本や中国にはなく、7世紀ごろ朝鮮半島でつくられた仏像である可能性が極めて高いことが分かったという。
蛍光X線分析は、金属にX線を当て、含まれる成分によって跳ね返ってくるX線の波長が異なることを利用した手法。今回の仏像の由来を解き明かす決め手の一つとなった。

中国の日本車販売 16年は過去最高の初の400万台超え

中国の日本車販売 16年は過去最高の初の400万台超え

日系大手自動車メーカー各社の発表、集計によると、2016年の中国での販売台数はおよそ430万台に達し、初めて年間400万台を超え過去最高となったことが分かった。
同国では大気汚染対策から、減税対象になる排気量が1600CC以下の小型車や、SUV(多目的スポーツ車)が人気で、ホンダが前年比で24%増、トヨタ自動車が同8.2%増でいずれも過去最高だった。
2016年の中国市場全体の新車販売台数は前年を10%程度上回る世界最高の2700万台を超える見通し。

アウンコンサルティング 比プライマー社と業務提携

アウンコンサルティング 比プライマー社と業務提携

アウンコンサルティング(本社:東京都文京区)はこのほど、プライマー・メディア(本社:フィリピン・マカティ市)が運営するフィリピン・メトロマニラにおける飲食店情報サイト「Foozap」の運営に関して業務提携した。
フィリピンの飲食店情報に精通するプライマー社と、インターネットマーケティングに強みを持つアウンコンサルティングとの業務提携により、同サイトのフィリピンにおけるさらなるプレゼンスの向上を目指す。
アウンコンサルティングはアジア8拠点でマーケティング、アセットなどのグローバルコンサルティングを展開している。

中国に自制求める 日仏が共同声明 ACSA締結交渉

中国に自制求める 日仏が共同声明 ACSA締結交渉

日仏両政府は1月6日(日本時間7日)、外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)をフランス・パリで開いた。自衛隊とフランス軍が燃料や弾薬などを融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」の締結交渉入りで一致した。
2プラス2では、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を念頭に、緊張を高める一方的な行動に反対し、自制を求めることを確認。共同声明では「アジアと中東・アフリカの間の自由で開かれた安全な交通の維持が必要」と指摘し、「南シナ海の埋め立て、拠点構築、その軍事目的での利用といった緊張を高める一方的行動への強い反対」を表明している。
日仏2プラス2は今回が3回目。ACSAは防衛協力の基礎となる協定で、日本は米国やオーストラリアと締結しているほか、英国やカナダと交渉入りしている。

国宝の銅造仏頭80年ぶり里帰り 奈良・興福寺

国宝の銅造仏頭80年ぶり里帰り 奈良・興福寺

奈良市の興福寺で1月7日、国宝「銅造仏頭(どうぞうぶっとう)」が80年ぶりに同寺東金堂(とうこんどう)に戻され、還座開眼法要が営まれた。収蔵・展示していた国宝館が今月から耐震改修工事で1年間休館するためで、12月まで東金堂で拝観できる。
興福寺によると、仏頭は高さ98.3㌢の銅製で、685年の造立。白鳳仏の代表作とされる。元は山田寺(奈良県桜井市)の本尊像で、鎌倉時代初期の1187年に東金堂本尊として移されたが、室町時代の火災で焼失、頭部だけが残った。その後再建された東金堂の新しい本尊台座に納められ、約500年後の1937年に発見された。