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インドネシア次期政権への政策提言チーム新設 JJC

インドネシア次期政権への政策提言チーム新設   JJC

ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)は9月25日、定例の9月度理事会を開き、インドネシア次期政権に対して政策提言チームを新設し、対話の場を設けることなどを決めた。また産業用電力の料金の値上げ問題については、5商工会議所が連携して経済担当調整大臣府に提言書を提出した。

新設した政策提言チームは金融、インフラ、人材育成などに絞り提言する予定。提言先は次期政権発足後、臨機応変に対応していく、とりわけ注目されるのは金融面への技術強力で、日本政府機関とともにインドネシアの金融市場の発展に貢献するとしている点だ。財源不足で頓挫することが多かった、インフラを整備するうえで原資となる金融面からも全面的にバックアップしていく-としている。

産業用電力の値上げについては米国、欧州、カナダ、韓国と計5商工会議所が連携し、9月16日に経済担当調整大臣府のモンティ副大臣に提言書を提出した。この中で電力料金の値上げする期間を延ばすことや、電力品質の向上を求めたほか、省電力活動を実施することで租税回避できる刺激策などの提案も盛り込んだ。

なお、9月のJJC法人部会への入会は19社、2社退会して合計578社、個人部会は前月比33人プラスで3391人となった。

快慶作・執金剛神立像内部から僧重源の依頼裏付ける古文書

快慶作・執金剛神立像内部から僧重源の依頼裏付ける古文書

高野山文化財保存会は9月26日、高野山・金剛峯寺(和歌山県高野町)が所蔵する仏師・快慶作の「執金剛神立像」(国重要文化財)の内部から「建久8(1197)年」や、鎌倉時代に、焼失した東大寺を再興した僧・重源を示す「南無阿弥陀仏」とした古文書が見つかったと発表した。

重源が自らの活動を記した記録「南無阿弥陀仏作善集」に、高野山の寺に納めた仏像として「執金剛身深蛇大将像」などの記述があり、今回の古文書も仏像が重源の依頼で造られたことを改めて裏付けるという。像は木造で高さ1.5㍍。2011年には内部から仏師が快慶であることを示す墨書も見つかっていた。この仏像と一対で造られた深沙大将立像も快慶の作とされる。

クールジャパン投資第1弾 民間合わせ600億円規模

クールジャパン投資第1弾 民間合わせ600億円規模

官民ファンドのクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)は9月25日、第1弾となる投資案件を発表した。同機構は4件で140億円強を投じ、民間資金と合わせると最大約600億円規模となる。日本のアニメやファッションなど海外で人気がある若者文化を産業として後押しする。

海外に漫画やフィギュアなどを売り込むベンチャー企業に出資。インターネットで通信販売するトーキョーオタクモード(米デラウェア州)に同機構が今後3年間で最大15億円を投資する。民間のベンチャーキャピタルからも追加出資を募り、米国や東南アジアでの物流拠点の整備や、マーケティングの強化費用に充てる。また、和食を東南アジアに売り込むため物流網も整える。川崎汽船と日本ロジテムと組み、ベトナム・ホーチミン郊外で官民合計で15億円出資する。冷凍・冷蔵できる大型の倉庫を2016年までに建設する。

マレーシアのクアラルンプールでは三越伊勢丹ホールディングスが展開する百貨店を全面改装。テナントを入れ替え、ほぼ日本の商品を扱う店にする。中国・寧波市ではエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと組み、日系で最大級の百貨店を建設する。

ハノイ工業大と提携しベトナムに人材養成校 南富士

ハノイ工業大と提携しベトナムに人材養成校  南富士

南富士(静岡県三島市)は、ベトナムのハノイ工業大学と提携して7月に、建築現場や工場などで働く人材の養成校「マイスタースクール」をハノイに開校した。また年内にも、中国やインドネシアでも実績がある経営幹部候補の養成機関「グローカル・マネジメント・カレッジ(GMC)」をベトナムで開く予定。人手不足の日本企業やアジアに進出した日系企業に有能な人材を供給する。GMCは中国やインドネシアでも開設しており、ベトナムは3か国目。

マイスタースクールには、ハノイ工業大の新卒者のうち希望者に知能指数検査を実施。面接を経て12人が受講した。南富士の本社から社員を派遣し、まず「建築・屋根工事コース」で、10月まで日本語と工事などの専門知識を教える。受講後、南富士は日本で社員として雇用する。

10月から電気・電子、自動車、機械の3コース(定員は各10人)を設ける。受講後は日本企業に就職先を紹介する。卒業生は就労ビザを得る予定で、長期雇用が可能という。 南富士の2014年3月期の売上高は55億円で、主幹事業は屋根や外壁工事。日本経済新聞などが報じた。

若き日の横山大観 香川の実業家に外遊資金求める手紙発見

若き日の横山大観  香川の実業家に外遊資金求める手紙発見

日本画の巨匠・横山大観(1868~1958年)が明治期、外遊資金の提供を香川県の実業家に求めた手紙が、香川県坂出市の鎌田共済会郷土博物館で見つかった。当時まだ画壇で評価されていなかった時期で、海外で見聞を広め、新しい画風を確立しようとした大観の姿が浮かび上がる。

34歳だった1902年(明治35年)9月と11月、日本美術院でともに研讃を積んだ同県出身の画家・尾崎仲七(雅号・秀南)に宛てた2通。秀南は坂出市の醤油会社社長の鎌田勝太郎宅に居候しており、資金調達のため、作品の頒布会への加入を鎌田に持ち掛けた内容となっている。大観は1903~05年、インドや米英を歴訪、各国で評価を得た。

経産省が職員2人派遣 インド政府の投資誘致窓口に

経産省が職員2人派遣 インド政府の投資誘致窓口に

インド政府は、日本からの投資誘致や日系企業の支援に特化したモディ首相直属の特別組織を10月初旬につくる。日印両政府が参加し、日本は経済産業省から2人を派遣する。日本の省庁職員が他国の首相直属の組織に加わるのは異例。日本とインドの経済連携が一段と緊密になりそうだ。日本経済新聞が報じた。

首相府傘下に新設する「日本特命チーム」は日本側が経産省から2人、インド側は商工省や外部専門家など計3~4人で構成する。メンバーはいずれも専任とする。9月初めに行われた日印首脳会談で、日本政府はインドに対して今後5年間で官民合わせて約3兆5000億円の投融資を行うと表明している。

大阪市 ミャンマー・ヤンゴン市と技術協力促進で覚書

大阪市 ミャンマー・ヤンゴン市と技術協力促進で覚書

大阪市は9月25日、ミャンマーの最大都市ヤンゴン市と技術協力を促進する覚書(MOU)を交わす。上下水道、廃棄物処理、都市計画、都市開発などの分野で協力する。大阪市の田中清剛副市長がヤンゴン市を訪問し署名式を行う。大阪市は2013年9月以降、ヤンゴン市職員を対象に、下水道に関する研修を大阪市内で行う技術交流を行ってきた。大阪市はベトナム・ホーチミン市とも水道や環境などの分野で技術協力の覚書を交わしている。

宮沢賢治が級友に宛てたはがきなど新資料11点見つかる

宮沢賢治が級友に宛てたはがきなど新資料11点見つかる

秀明大(千葉県八千代市)は9月24日、詩人で作家の宮沢賢治(1896~1963年)が学生時代の級友に宛てたはがき8枚など資料11点が新たに見つかったと発表した。真面目で堅いイメージに偏りがちな賢治の、明るくユーモラスな一面が分かる貴重な資料だ。生前、唯一出版された詩集「春と修羅」(1924年)の背表紙をブロンズに塗りつぶした珍しい本も含まれている。

いずれも同大の川島幸希学長が昨年、東京都内の古書店で入手した。書簡は盛岡高等農林学校(現・岩手大農学部)時代の同級生だった成瀬金太郎(1896~1994年)宛て。成瀬が卒業後に働いていたポナペ島(現ミクロネシア連邦ポンペイ)に送った18年4月18日付の手紙では、同封した絵はがきについて<ヌスムモノガアッタラ  ヒドイメニアワセテヤリマショウ>と冗談めかして書いている。

また、「春と修羅」の背表紙に、歌人で国文学者の尾山篤二郎が「詩集」と入れたことが賢治には心外で、知人宛てに「ほんの粗硬な心象スケッチ」「ブロンヅの粉で、その二字をごまかして消したのが沢山ある」などと書いたことが知られていた。

92年ぶり与謝蕪村 幻の名作「蜀桟道図」発見

92年ぶり与謝蕪村 幻の名作「蜀桟道図」発見

江戸時代中期の俳人で画家の与謝蕪村(1716~83年)が描いた水墨画「蜀桟道図(しょくさんどうず)」が92年ぶりに見つかった。鑑定した美術館「MIHO MUSEUM」(滋賀県甲賀市)が9月24日発表した。1992年に発刊された「蕪村画集」にモノクロ写真が掲載されて以降、所在が分からなくなり、「幻の名作」と言われていた。作品は長さ167.5㌢、幅98.9㌢。中国四川省北部に通じる険しい山や渓谷に造られた「蜀桟道」を旅人が行き交う様子や墨や岩絵の具で絹地に描かれ、蕪村が晩年に用いた雅号「謝寅(しゃいん)」という署名もある。

 

最古級平仮名は古今和歌集の「幾世しも…」新説発表

最古級平仮名は古今和歌集の「幾世しも…」新説発表

仏教大学の南條佳代講師は9月22日までに、日本の最古級平仮名は最初の勅撰和歌集『古今和歌集』にある「幾世しも」の歌とする新説を、同大学の紀要に発表した。最古級平仮名は、平安京にあった貴族、藤原良相邸宅跡(京都市中京区)で2011年に出土した土器片(9世紀後半)に記されていた文字という。この土器片には約40字書かれているが、意味がよく分かっていなかった。当時、文字の練習に和歌を書いたとみられ、初期平仮名の姿を知る有力な史料になりそうだ。

南條講師が分析したのは、土師器(はじき)に記された平仮名。これまでの京都市埋蔵文化財研究所の記者会見資料などでは、中心部の文字は「いくよしみすらキれ