全国一の梅の産地、和歌山県の梅が昨年、気候変動による開花時期の変化や雹(ひょう)被害で凶作。収穫量が半減し、梅干し業界では原料不足のため商品の一部が販売休止や値上げとなる影響が出ている。事業者によって商品全体の8割を10〜20%値上げしている。
農林水産省近畿農政局によると昨年、和歌山県で収穫された梅は2万9,700トン。全国の58%を占め、都道府県別で60年連続でトップを維持したが、平年並みだった前年の6万1,000トンの半分以下。記録的な暖冬で不作となった2020年の4万1,300トンをも下回った。
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富岡製糸場 世界遺産登録10年 入場者ピークの1/4 継承課題
群馬県の富岡製糸場は2014年6月の世界遺産登録から昨年、10年が経過した。大挙して列をなした来場者は大きく減少。昨年度は、ピークの登録時(2014年度)の133万人余りから、4分の1ほど(28%)の36万8,919人にとどまっている。これでもコロナ禍の後、少しずつ回復、4年連続で増えた結果の数値だ。
富岡製糸場では、施設の維持管理や整備の予算を確保するためには年間45万人以上の入場者が必要だとしている。明治時代、生糸・絹織物で日本経済を牽引した生産現場の再現、歴史遺産を次世代へ継承するためにも新たな安定的誘客策が求められる。
全国各地でオーバーツーリズムが指摘されているが、富岡製糸場の昨年度、外国人観光客はわずか2,785人にとどまり、全体の1%にも満たなかった。海外への魅力発信も課題となっている。
熱中症, スマホ充電不安など「テストラン」で課題浮き彫り
大阪・関西万博のリハーサル「テストラン」は4月6日、3日間の日程を終えた。初日約1万人、2日目約3万人、最終日は約5万人の計9万人が訪れた。来場者からは①熱中症への懸念②入場などあらゆる場面で必要になるスマートフォンの充電が不安ーーなど課題が浮き彫りになった。
会場では、日陰を求めて大屋根リングの下で休憩する人も多く、暑さをしのげる場所が極めて少なく熱中症対策が必要だ。万博協会は、熱中症対策でミストやパラソルなどを設置しているが、圧倒的に少ない。当初掲げた「並ばない万博」のはずが、あちこちで行列がみられ、これでは様々な場所で並び、暑さで疲れ、あげくに熱中症のリスクも高まる。
入場、キャッシュレス決済、パビリオン内で音楽案内などを受ける際にスマホやタブレット端末を使う必要がある。パビリオンを効率的に巡るには、スマホで当日の空き枠を見つけて予約することも求められる。スマホがないと何もできないのに、充電スポットが見当たらない。SNSでは「予備のモバイルバッテリーが必須」といった投稿が相次いだ。
テストランで課題を見つけ、改善し本番に生かすことが本来の目的とはいえ、これらの課題は残された僅かな日数で全面的に解消できるとは思われない。タイプAの海外パビリオンの工事の遅れはじめ、開幕までどこまで改善できるのか。いや会期序盤での安全面(メタンガス対策含む)を含めた体制整備まで多難な状況は続きそうだ。
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ドバイG1日本馬2勝 フォーエバーヤングは3着に敗れる
競馬のドバイ国際競争が4月5日、アラブ首長国連邦(UAE)のメイダン競馬場行われ、日本馬のダノンデサイル(牡4歳)、ソウルラッシュ(牡7歳)がそれぞれG1を制覇したが、メインのワールドカップ(G1、ダート2000m)で先に行われた世界最高賞金G1、サウジカップとの連勝を狙ったフォーエバーヤング(牡4歳)は無念の3着に敗れた。
ダノンデサイル(戸崎圭太騎乗)はシーマクラシック(G1、芝2410m)を勝ち、日本ダービー以来のG12勝目を挙げた。ソウルラッシュ(クリスチャン・デムーロ騎乗)はターフ(G1、芝1800m)を、香港のG110勝馬ロマンチックウォリアー(騙7歳)との接戦を制し昨年のマイルチャンピオンシップに続くG12勝目をマークした。