川崎重工(本社:神戸市中央区)は4月24日、2025年1月から神戸工場海域で進めていたトラウトサーモン育成試験の水揚げを同日行い、およそ850尾(1尾あたり平均2kgサイズ)の飼育に成功したと発表した。これは同社が開発した、食料安全保障への貢献を目指した持続可能な水産養殖システムに基づく「MINATOMAE」プロジェクトの事業化に向けたステップとなるもの。
30㎥の生簀(いけす)で、従来の海面養殖に比べて約4倍にあたる60kg/㎥という、海面養殖としては国内最高レベルの飼育密度を達成するとともに、高品質なトラウトサーモンの飼育を実現したとしている。
今回開発したシステムには、同社がプラント開発と、船舶および舶用機器、鉄道車両開発などで培ってきた水処理技術や流体制御のノウハウなどを活用した閉鎖式海面養殖技術を採用。外部からの寄生虫やウイルスの侵入を防ぐとともに、海水の水質や飼育環境を常時モニタリングし、栄養や酸素供給の最適化と生簀内の水量をコントロールしている結果、可能になったとしている。
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ダイフク インドでイントラロジスティクス事業新工場を稼働
ダイフク(本社:大阪市西淀川区)は4月22日、インドのグループ会社、Daifuku Intralogistics India Private Limited(本社:インドテランガナ州ハイデラバード)が、インドテランガナ州ハイデラバードに一般製造業、流通業向けシステムを手掛けるイントラロジスティクス事業の新工場を建設し、4月から本格稼働を開始したと発表した。
今回の新工場の稼働により、生産スペースは従来の約4倍に拡大する。また屋上には太陽光発電システムを設置する。新工場の敷地面積は13万3,020㎡、総建築面積は3万3,987㎡。投資金額は約40億円(土地、生産設備含む)。
新工場を建設することで食品、化学、機械、ゴム製品などの製造業向け、小売、運輸・倉庫などの流通業向けに、自動倉庫や高速搬送台車、コンベアなどの製造を行い、生産品目の拡充を進める。また、調達部品の内製化を進めるとともに、効率的な生産体制を確立し、コスト競争力を強化する。
日本製紙 木質由来のCNF使い蓄電部材を開発 脱炭素で
「焼肉きんぐ」運営会社 フィリピン進出 ハンバーグ店開業
「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーション(本社:愛知県豊橋市)は4月24日、フィリピン・マニラ市に進出すると発表した。顧客の目の前で焼き上げるハンバーグの専門店「肉肉大米」を開業する。店舗名は「NIKU NIKU OH!! KOME Mall of Asia店」で25日に開業。席数は41席。
現地企業が現地企業がフランチャイズチェーン(FC)に加盟して運営する。主な品目の価格は「ハンバーグ2個セット」599ペソ(約1,490円)、「チーズハンバーグ2個セット」799ペソなど。商業施設内での出店で、20〜30代の女性客を取り込む。今回の出店を軸に、同社のほかの業態での出店も検討し、東南アジアで店舗網を広げる。
ハンバーグ専門店「肉肉大米」は2022年、中国に1号店を出店し、これまでに同国内で30店舗を運営している。