「アジア」カテゴリーアーカイブ

25年万博警備費総額255億円に 伊東万博相55億円増額表明

伊東万博相は12月3日、2025年大阪・関西万博の警備費を約55億円増額すると表明した。海外の要人の来場が当初の想定から増えたためで、総額は約255億円となる。国内外で要人の襲撃事件や雑踏事故が起こっていることを踏まえたもの。また、今ひとつ盛り上がりを欠く万博の機運醸成の費用も約29億円増額し、総額約69億円人することも明らかにした。前売り入場券の販売が低調なため、国内外へのPRを強化する。増額分はいずれも補正予算案に計上する。

大阪港湾局の契約に不適切事例29件 市の監視委が調査

大阪港湾局は12月3日、大阪市の入札等監視委員会が2022年から2024年7月までに、契約や発注に関わった402人の職員を対象に実施した調査の結果、契約先との間で不適切事例が29件確認されたと発表した。
この内容は、職員が契約先の関係者と会食するなど市のマニュアルに違反する行為や違反の可能性がある行為が28件、職員が契約先の業者に物を贈るなど市民に疑惑を与えかねない行為が1件確認された。
調査結果を受けて、横山市長は「市民に疑義を持たれるような行為はあってはならない。再発防止に努めていきたい」としている。

ギリシャが不参加に 国内財政事情 25年大阪・関西万博

外務省は11月29日、2025年大阪・関西万博にギリシャが不参加になったと発表した。国内の財政事情が理由という。当初参加予定を表明していた国で、不参加を表明したのは8カ国目。ギリシャは「タイプB」での出展を目指していた。
一方、ウクライナが正式に参加を表明。各国・地域が共同利用する「タイプC」での出展になる見通し。この結果、参加国・地域数は11月29日現在161。

万博予備費62億円支出へ パビリオン, 安全対策に 万博協会

2025年大阪・関西万博の会場建設を巡り、運営主体の万博協会が予備費として用意した130億円のうち62億円を支出する方向で調整していることが分かった。パビリオン関連の追加費用やメタンガスの爆発事故を受けた安全対策に充てる。
この予備費は災害時の緊急補修対応や想定以上の物価上昇への対応に備える費用として確保し、当初は極力、使用を回避する方針だった。

大阪万博 参加国で「共同宣言」を 吉村知事が国に提案

大阪府の吉村洋文知事は11月28日、2025年大阪・関西万博に参加する160超の国・地域が共同で「大阪・関西万博宣言(仮称)」を会期中にまとめるべきだとの考え方を示した。共同宣言の取りまとめは、博覧会国際事務局(BIE、本部:パリ)のケルケンツェス事務局長からの提案で、「社会課題を解決するための万博で、共同の宣言を未来につないでゆきたい」と述べた。今後、日本政府や経済界にも意向を確認する。

”経営の神様”松下幸之助をAIで再現 理念伝承へ

パナソニックホールディングス(HD)は、”経営の神様”と呼ばれた創業者、松下幸之助の理念を次の世代に伝えようと、AIで再現した。これはパナソニックとPHP研究所などが共同で開発したもの。松下幸之助の孫で、パナソニックHDの元副会長、松下正幸特別顧問は、AI版について「実写かなと思うほどで懐かしく思い出しました。幸之助の理念の継承に役立つように使ってもらいたい」と話している。
200以上に上る生前の音声や著作物、講演での発言など大量のデータをAIに学習させることで幸之助氏の考え方や話し方などを再現したとしている。この”AI版松下幸之助”、グループ内の研修などで活用されるという。

神戸空港 新ターミナル25年4/18オープン 事業費283億円

神戸市は11月25日、神戸空港(所在地:神戸市中央区)の国際化に向け整備中の新ターミナルビルが大阪・関西万博開幕直後の2025年4月18日にオープンすると発表した。現在のターミナルビルの西側に新設する。2階建てで、延床面積は1万8,700㎡。概算事業費は計約283億円。
韓国・仁川(インチョン)国際空港間を1日2往復する国際チャーター便のほか、4、5月の大型連休期間中にはベトナムとのチャーター便が運航される。

関西財界 12年ぶり訪中団11/24〜万博PR 政府関係者と会談

関西経済連合、大阪商工会議所など関西の主要な経済団体は11月24日から、12年ぶりとなる中国訪問団を北京市に派遣する。日中関係の悪化やコロナ禍の影響で2012年を最後に途絶えていた。今回、2025年4月に開幕する大阪・関西万博をアピールする狙いもあって再開が決まった。
「関西財界訪中代表団」の派遣は8回目。関西経済連合会の松本正義会長と大阪商工会議所の鳥井信吾会頭が共同団長を務め、7団体の幹部ら80人超が参加する。28日までの期間中、中国の政府関係者らと会談し、経済交流の強化に向けた環境整備を目指す。27日に北京市内のホテルに現地の旅行会社のトップらを招き、万博の見どころや関西の観光名所を紹介するイベントも計画している。

大阪万博会場に「光りの輪」大屋根リング全周ライトアップ

2025年大阪・関西万博の運営主体、博覧会協会は11月21日、会場のシンボルとなる世界最大級の木造建築物、大屋根リングの全周ライトアップ試験を実施し、報道陣に公開した。1周約2kmの「輪」がLED(発光ダイオード)照明でくっきりと浮かび上がった。
万博開幕後は日没から閉場する午後10時まで点灯し、暮れ、宵、夜の3つの時間帯や季節などで照度や色合いを変えるという。

大阪府立学校 老朽化で改修必要2万4,000件余, 要緊急3,500件

大阪府が行った建築基準法に基づく府立学校の点検結果、老朽化などで改修が必要な項目が2万4,000件に上ったことが分かった。このうち防火シャッターが閉まらないなど緊急に対応が必要なものは3,500余りで、およそ2,000件は学校側が改修などを進めているという。また、床材が剥がれているなどの中程度のものが2,800件余り、階段の滑り止めが取れているなど軽微のものが1万8,000件余りだった。
府によると、府立高校は7割以上が築40年を超えていて、府教育庁は令和4年度から5年度にかけて府立の高校と支援学校合わせて189校を対象に行った調査結果を初めてまとめた。