「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

エーザイ認知症薬 厚労相が正式承認 年内にも医療現場へ

武見敬三厚生労働相は9月25日、エーザイと米国バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を正式承認した。アルツハイマー病の進行を遅らせる効果を証明した国内初の薬となる。これまでの治療薬が「対症療法」だったのとは異なり、レカネマブは患者の脳内に蓄積する「アミロイドベータ」というたんぱく質を除去するように設計された、病気の原因に働きかけることで病状の進行を抑える。
薬の公定価格である薬価の決定を経て、年内にも医療現場で使えるようになる見込み。すでに7月に正式承認された米国では年2万6,500ドル(約390万円)の高額で提供されており、国内での薬価に注目が集まっている。

ヤマト運輸 約3万人の配達業務委託の個人事業主と契約終了へ

ヤマト運輸は、ダイレクトメールはじめ軽量荷物の配達を委託している個人事業主およそ3万人との契約を2025年3月末までに終了することを決めた。2024年4月からドライバーの労働時間の上限が規制されることを見据えたもので、同社は今後、トラックによる宅配事業に経営資源を振り向けるとしている。
同社は6月に今回撤退を決めた配送小物の配達業務を日本郵便に任せることを発表している。なお、ヤマト運輸は契約終了に合わせて謝礼金を支払うほか、新たな仕事探しの支援もしていくとしている。

エア・ウォーター インド国営製鉄SAILからオンサイトガス供給受注

エア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は9月22日、100%子会社のエア・ウォーター・インディアが、インド国営製鉄会社、SAIL社との間で、西ベンガル州のドゥルガプル製鉄所向けオンサイトガスを供給することで契約したと発表した。SAIL社ドゥルガプル製鉄所工場隣接地に、約135億円を投じオンサイト工場を建設する。製造品目は酸素、窒素、アルゴン。2023年9月に着工し、2025年10月に稼働開始の計画。

三井物産 台湾で洋上風力発電に参画 2,600億円を拠出

三井物産(本社:東京都千代田区)は9月22日、カナダの大手電力事業者ノースランド・パワーとともに、台湾の海龍(ハイロン)洋上風力発電事業に参画すると発表した。これは、台湾彰化県沖45〜70kmの洋上に大型風力タービン73基を建設するプロジェクトで、発電設備容量は1,022メガワットと、三井物産の洋上風力発電案件では過去最大となる。
このプロジェクトの総事業費は9,600億円。このうち三井物産が2,600億円を拠出する。この合弁事業会社はノースランドが6割、三井物産が4割を取得する。同プロジェクトは2025年から2026年末にかけて順次稼働する。

北陸新幹線 24年3/16延伸開業へ 金沢ー敦賀間で試験初走行

JR西日本と鉄道建設・運輸施設整備支援機構は9月22日、2024年3月16日に延伸開業する北陸新幹線の金沢ー敦賀(所在地:福井県敦賀市)間で、初の試験列車の走行を実施した。新幹線検測車「イーストアイ」でレールや架線などを点検。26日から営業用車両による走行試験も開始する。この走行試験は12月9日まで40日程度行われる予定。同日は芦原温泉駅(所在地:福井県あわら市)ホームで、杉本達治・福井県知事はじめ沿線自治体の首長らが出席し、式典を開催した。

ニトリHD 中国・山東省, 北京市に9/25店舗開業 中国本土77店に

ニトリホールディングス(HD)(本社:札幌市北区)は9月21日、中国本土に25日、2店舗をオープンすると発表した。山東省烟台市の「烟台万象●店(えんたいまんしょうわいてん)」と北京市の「北京尤湖大●天街店(ぺきんりゅうこだいこうてんがいてん)」で、店舗面積は烟台万象店が約300坪、北京天街店は約400坪。中国本土それぞれ76店舗目、77店舗目となる。この結果、ニトリグループの国内外合わせた店舗は総計939店舗となる。

ソフトバンクと東大 量子コンピューターの社会実装で共同研究

ソフトバンク(本社:東京都港区)と東京大学(所在地:東京都文京区)は9月20日、量子コンピューターの社会実装に向けた共同研究を開始したと発表した。これに伴いソフトバンクは東京大学が運営する「量子イノベーションイニシアティブ協議会」(以下、QII協議会)に加盟した。
今回の産学連携により、密に情報交換を行うことで量子ビット数増加の効果と、それによって解決可能になる課題の検証など、ソフトバンクが進めている量子コンピューターの社会実装に向けた研究をより一層加速することを目指す。

メディカロイド 手術支援ロボS シンガポールで販売承認取得

メディカロイド(本社:神戸市中央区)は9月20日、シンガポール現地法人Medicaroid Asia Pacific Pte.Ltd.が、手術支援ロボットシステム「hinotori(TM)サージカルロボットシステム」(以下、hinotori(TM))について、9月13日付でシンガポールの健康科学庁より販売承認を取得したと発表した。
hinotoriは国産の手術支援ロボットシステムとして2020年8月に厚生労働省より製造販売承認を取得」。以来、国内の臨床現場での実施症例は2,000例以上に上っている。

米マリオット インドネシア新首都ヌサンタラに3ホテル開業へ

ホテル大手の米マリオット・インターナショナルは、現在のジャカルタに変わる、土地開発をはじめインフラから整備・建設中のインドネシアの新首都「ヌサンタラ」に3つのホテルを開業すると発表した。現地の不動産大手パクウォン・シャティとホテルのマネジメント契約を締結したと発表した。発表によると、マリオットは「フォーポイントバイシェラトン」「ウェスティン・ホテル&リゾーツ」「トリビュートポートフォリオ」の」3ブランドを展開する。