「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

江戸期 大坂ー京都・伏見結ぶ三十石船10/13一日限定で復活

江戸時代、淀川を通って大坂ー京都・伏見(約40km)を往来した三十石船が10月13日、一日限定で復活する。開幕まで半年となる2025年大阪・関西万博周知、PRおよび観光振興のクルーズイベント「淀川クルーズFESTIVAL」の一環。枚方から上流で水深が浅い場所が複数あったが、国土交通省近畿地方整備局が川底を掘り下げ、上流を安全に航行することが可能となった。
13日に使用する一本松海運(所在地:大阪市北区)の観光船「辨天(べんてん)」(定員60人)は全長約16mで、三十石船を模した構造・大阪・八軒家浜船着場から、途中の枚方、八幡で乗客を入れ替えながら伏見まで航行する。
江戸時代、かやぶき屋根を備えた三十石船は上り約12時間、下り約6時間かけて往来。往時には1日320便を運航し、9,000人を運んだとされる・

”おとそ”のもと「屠蘇散」つくる神事 奈良・大神神社

奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社で10月5日、数種類の生薬を調合し、無病息災を願って正月に飲む”おとそ”のもとになる「屠蘇散(とそさん)」をつくり、神前に供える神事が行われた。
神職が祝詞を奏上した後、京都薬科大学の学長で薬学博士の赤路健一氏がさじを使ってサンショウやケイ皮など8種類の生薬を混ぜ合わせて屠蘇散をつくり、その後、厳かに神前に供えた。屠蘇散は神社を訪れた参拝客に12月1日から有料で授けられる。

24年度上半期人手不足倒産80.4%増の148件, 初の100件超

東京商工リサーチのまとめによると、2024年度上半期(4〜9月)の「人手不足」関連倒産は前年同期比80.4%増の148件に上った。集計を開始した2013年度以降で初めて100件を超えた。内訳は「求人難」が前年同期比67.6%増の57件、「人件費高騰」が同86.6%増の56件、「従業員退職」が同94.4%増の35件で、すべての要因が年度上半期で最多だった。政府を挙げての賃上げが声高に叫ばれる中、従業員引き止めのため経営実態に見合わない背伸びした賃上げが資金繰りを圧迫した「人件費高騰」が深刻さを増している。
産業別では建設業が前年同期比147,3%増の47件で最多、次いでサービス業ほかが同72.0%増の43件、運輸業が同47.3%増の28件と続いている。資本金別では1,000万円未満が同80.0%増の90件と全体の60.8%を占めている。

EU 中国EVに追加関税決定 最大35.3%を5年間上乗せ

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は10月4日、中国の電気自動車(EV)の輸入に追加関税を課すことを加盟国の投票で決めたと発表した。中国製EVは不当な補助金を受けて急速にシェアが高まっているとして、現行の10%に加え、10月末から最大35.3%の関税を5年間上乗せする。
ただ、加盟国27カ国の中で賛成、反対、棄権に分かれ、意見の応酬があったとみられ、欧州委員会は公式には加盟国別の投票行動については明らかにしていない。

第42回大阪科学賞「宇宙線」「培養肉」研究の2人が受賞

科学技術の発展に貢献した関西の50歳以下の研究者を表彰する大阪科学賞。42回目となる今年は、大阪公立大学の藤井俊博准教授と大阪大学の松崎典弥教授の受賞が決まった。表彰式は11月9日に行われる予定。
藤井准教授は国際研究グループのメンバーとして、宇宙から降り注ぐ小さな粒子「宇宙線」のうち、計算上わずか1グラムで地球が破壊されるほどの巨大なエネルギーを持つものを発見し、この宇宙線を「アマテラス粒子」と名付けた。
また、松崎教授らの研究グループは細胞を立体的に成長させる独自の技術を応用し、霜降り和牛のような味と食感を再現する「培養肉」の開発を進めており、2025年大阪・関西万博で展示する予定という。

腎臓病の胎児にブタの腎臓を移植 国内初の手術実施へ

東京慈恵会医科大学と国立成育医療研究センターのグループは、重い腎臓病の胎児にブタの腎臓を移植する国内初の手術の計画書を学内の審査に提出することになった。グループは、生まれる前から腎臓が働かず、尿がつくれない「ポッター症候群」の胎児2人に、ブタの胎児の腎臓を移植する臨床研究の計画を進めている。
動物の臓器を人に移植する「異種移植」手術が、国内で行われたことはこれまでない。審査が順調に進めば、来年度中に国に手術の実施を申請したいとしている。

地方創生へ交付金倍増, 防災庁設置視野 石破首相所信表明

石破首相は10月4日、衆参両院本会議で内閣発足後、初めてとなる所信表明演説を行った。主な要点は①地方創生で交付金の予算を倍増する②「防災立国」を目指し、防災庁の設置の準備を進める③経済対策の策定を約束し、2020年代に最低賃金を全国平均1,500円に引き上げを目標とする④外交・安保では現実的な国益を踏まえた外交を通じ、日米同盟を基軸に友好国・同志国を増やして国際秩序維持を図るーなど。
「再起動」を宣言した地方創生を巡っては、全国各地の取り組みを支援する交付金を当初予算ベースで倍増させ、「新しい地方経済・生活環境創生本部」を創設して、今後10年間で集中的に取り組む基本構想をまとめる方針。また、現在の内閣府防災担当を予算・人事両面で抜本的に強化したうえで、専任の閣僚を置く防災庁設置の準備を進めると強調した。

東京都で「カスハラ禁止」条例成立 全国初 25年4/1施行

東京都議会本会議で10月4日、顧客・取引先暴言や理不尽な要求から従業員らを守るカスタマーハラスメント防止条例が全会一致で可決され、成立した。カスハラ防止を目的とした条例の制定は全国初。2025年4月1日に施行される。
条例は、カスハラを「顧客等から就業者に対する著しい迷惑行為であって、就業環境を害するもの」と定義。「何人も、あらゆる場において行ってはならない」と禁じている。カスハラ防止を巡っては北海道や群馬県、長野県松本市などでも条例化の動きがある。

26年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」池松壮亮さんら発表

2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主人公・豊臣秀長の人生に深く関わる、新たな出演者が10月2日発表された。仲野太賀さん演じる主人公・豊臣秀長の兄、秀吉役に池松壮亮さん、妻・慶役に吉岡里帆さん、秀長の兄、秀吉役に池松壮亮さん、、秀長の幼馴染みで初恋の相手、直役に永野芽郁さん、秀吉の妻、寧々役に浜辺美波さんが決まった。
「豊臣兄弟!」は兄の秀吉を支えた秀長が主人公で、戦国時代を舞台に兄弟の強い絆で天下統一を成し遂げたサクセスストーリーを描く。