「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

政治改革法案 自民・立民合意 政活費全廃 今国会で成立へ

自民、立憲民主両党は12月16日、世紀資金規制法再改正を含む政治改革の関連法案について大枠で合意した。また、自民党は政策活動費(政活費)を全廃する立憲民主など野党7党の法案を受け入れ、同党が主張してきた「公開方法工夫支出」の創設を撤回した。これにより、法案は17日に衆院を通過し、今国会で成立する公算は大きくなった。

災害時ドローンの迅速派遣へ 事前登録 民間防災組織設立

ドローンの普及に取り組む一般社団法人「日本UAS産業振興協議会(JUIDA)」(所在地:東京都)は、災害時にドローンを迅速に運用するための調整役を担う民間防災組織を近く設立する。1月の能登半島地震で、地震後4日後とドローンによる初動が遅れたのを教訓に、災害時に派遣可能な全国各地の機体をあらかじめ登録し、速やかに被災地に送り出せるようにする。

厚労省 東南アジアの外国介護人材確保へ採用費補助

厚生労働省は来年度、介護人材の恒常的に深刻な人手不足の状況を受け、東南アジアで人手確保を支援強化する。この主な内容は①採用活動の経費の一部補助②介護の教育プログラムの創設ーーだ。高齢化の進展により、政府予測を上回るテンポで介護が必要な高齢者が増える一方、外国人材の確保が思うに任せず、国際的な福祉人材の獲得競争が起きているためで、政府は外国人材の受け入れに戦略的に取り組む必要があると判断した。
厚労省の外国人材獲得強化策の一つは、特別養護老人ホーム(特養)を運営する法人や介護福祉士を養成する専門学校などをを対象にした渡航費の補助。東南アジア各国の日本語学校や、送り出し機関を訪問し、勉強や研修をしている若者らを対象に、日本の介護現場の魅力や待遇を伝えう説明会を開いたり、面接などの採用活動を行う費用に充てられる。1法人あたりの補助額は、国と都道府県から計100万円。厚労省は来年度、最大約100事業所の参加を見込む。
インドネシアでは海外への介護人材送り出しに積極的で、来年度から3年かけ介護技術の教育プログラム「KAIGO」を策定する。この事業に厚労省のJICA(国際協力機構)から、日本の介護保険制度や高齢者ケアの専門家ら計3人を派遣する準備を進めている。
出入国在留管理庁によると、介護の仕事に就くために、在留資格「特定技能」で入国した外国人は、2023年末時点で2万8,400人で政府目標の5割強にとどまっている。

秀吉時代の”石垣” 間近で 25年4月 大阪城公園に展示施設

大阪市は12月13日、豊臣秀吉時代に築かれた石垣を展示する「大阪城 豊臣石垣館」(所在地:大阪市中央区)を2025年4月1日にオープンすると発表した。これは徳川幕府によって豊臣家が滅ぼされた「大坂夏の陣」(1615年)で落城した際の大坂城の火災の痕跡が残る石垣を展示するもの。豊臣家の痕跡を消すため徳川幕府によって埋められたが、2013年度から発掘が行われていた。
施設は大阪城公園内にある天守閣南東に整備された。地上1階、」地下1階の延床面積786㎡。地下1階で展示される秀吉時代の石垣は高さ4.5m。大小様々な自然石をそのまま利用した古い技法「野面(のずら)積み」で築かれている。

アドマイヤズーム 2歳マイル王に 朝日杯FS制す

競馬の2歳馬による第76回朝日杯フューチュリティステークス(FS、1600m芝、G1、16頭出走)は12月15日、京都競馬場で行われた。前走、未勝利戦を勝ち上げった5番人気のアドマイヤズーム(川田将雅騎乗)が、2番手でレースを進め、そのまま末脚を伸ばし、1分34秒1で制し、2連勝でG1初勝利を飾るとともに、1着賞金を7,000万円を獲得、2歳マイル王に輝いた。川田騎手は昨年のジャンタルマンタルに続く2連覇で、このレース4勝目。友道康夫調教師は3勝目。
2着に2番人気のミュージアムマイル、3着に9番人気のランスオブカオスが入った。1番人気に支持されたアルテヴェローチェは5着だった。

甲子園ボウル 立命大9年ぶり9度目V 法政大下す

アメリカンフットボールの全日本大学選手権の決勝、第79回甲子園ボウルは12月15日、甲子園球場で関西、関東両リーグ1位同士の立命館大学と法政大学との間で争われた。立命館大学が法政大学を45−35で下し、9年ぶり9度目の優勝を果たした。法政大は一時は3点差まで迫ったが及ばず、18年ぶりの優勝を逃した。
甲子園ボウル最優秀選手に立命大の山崎大、敢闘選手に法政大の谷口が選ばれた。山崎大は年間最優秀選手に贈られるミルズ杯も獲得した。

英 TPPに12/15加盟 12カ国体制へ GDP世界の15%規模に

日本や豪州など太平洋の沿海の国々が参加する環太平洋経済連携協定(TPP)に英国が加盟する議定書が12月15日発効した。2018年にTPPが発効して以来、初めての追加加盟国となり、TPPは12カ国体制となった。
英国の加盟によって、TPPの経済圏は太平洋から欧州にも広がり、国内総生産(GDP)の合計は世界全体の約15%にあたる2,200兆円規模となる。

高校授業料無償化を検討 自,公,維新 協議体新設で合意

自民、公明、日本維新の会の3党の政調会長は12月12日、国会内で会談し、維新が掲げる高校授業料の無償化などの実現に向け、協議体を新設することで合意した。今後3党の実務者が具体的な制度設計などを検討する。維新はこの協議体で学校給食費の無償化や奨学金の返済免除も求めるかんがえ

サッカー30年W杯3カ国共催, 34年はサウジ単独開催 FIFA 

国際サッカー連盟(FIFA)は12月11日、オンラインで臨時総会を開き、2030年ワールドカップ(W杯)はスペイン、ポルトガル、モロッコの共催、2034年W杯はサウジアラビアの単独開催とすることを正式決定した。
2030年大会は、1930年の第1回大会が開催されたウルグアイにアルゼンチン、パラグアイを加えた南米3カ国でも開幕戦など1試合ずつを行う。
次回の2026年大会は、米国、カナダ、メキシコの共催で行われ、出場チーム数が16増の48となることが決まっている。

韓国 尹大統領弾劾案 可決 憲法裁へ 首相が大統領代行  

韓国国会(定数300)12月14日の本会議で、3日夜に戒厳令を宣布した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して野党6党が提出した2回目の弾劾訴追案を可決した。保守系与党、国民の力(108議席)から少なくとも12人が賛成に回ったとみられる。この結果、前政権時、滞っていた日韓関係の改善を主導した尹氏は、任期を約2年半残して職務停止となった。これに伴い、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が大統領代行となった。
180日以内に憲法裁判所で弾劾審判が行われる。尹氏が罷免されれば60日以内に大統領選挙が実施される。大統領の弾劾訴追案の可決は、2004年3月の盧武鉉(ノ・ムヒョン)、2016年12月の朴槿恵(パク・クネ)両大統領以来、3人目。