「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

日本企業がWHOにエムポックスのワクチン緊急使用申請

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8月30日、明治グループの製薬会社KMバイオロジクス(所在地:熊本市)など日本企業2社から、アフリカなどで感染拡大中のエムポックス(サル痘)のワクチンの緊急使用許可の申請を受けていることを明らかにした。テドロス氏は2週間以内に承認されるとの見方を示した。

24年の待機児童2,567人 6年連続最多更新 こども家庭庁

こども家庭庁は8月30日、希望しても保育所などに入れない「待機児童」が、4月1日時点で前年比113人少ない2,567人だったと発表した。6年連続で過去最少を更新した。保育の受け皿の確保が進んだほか、少子化で申込者数自体が減ったことも影響した。ただ、こうした一方で待機児童を解消できない地域もあった。

パワハラ疑惑 百条委で知事否定 立民etc不信任決議案提出へ

兵庫県の斎藤知事のパワハラの疑いなどを告発する文書を巡って、県議会の百条委員会で同知事に対する証人尋問が行われた。知事は様々なケースにおける職員に対する発言や行動・態度について「すべては指導の範囲内」とし、すべてのパワハラ疑惑を重ねて否定し、「不快に思った人がいればお詫びしたい」などと述べた。
一方、立憲民主党などでつくる県議会の会派は、「斎藤知事のもとで県政を前に進めるのは困難だ」として、9月19日に開会する県議会で不信任決議案を提出する方針を決めた。今後、自民党などにも賛同を求めることにしている。
こうした状況を受け、3年前の県知事選挙で同知事を推薦した日本維新の会の吉村共同代表は、辞職を求めるかどうかについて「1〜2週間程度で判断したい」との認識を示し、「これ以上、県政が進められないと判断すれば、辞職勧告や不信任決議案も選択肢に入ってくる」と述べた。

7月の有効求人倍率1.24倍に上昇 完全失業率は2.7%

厚生労働省が8月30日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍で、前月比0.01ポイント上昇した。賃上げ企業が増え、現在の職場にとどまろうとする動きが出て、求職者数が減った。一方、総務省が同日発表した7月の完全失業率は2.7%で前月比0.2ポイント上昇した。
7月は有効求職数が前月比で0.9%少ない196万3,101人だった。有効求人数も236万5,244人と0.3%減少したが、有効求職数の減少率が大きく、有効求人倍率の上昇につながった。

福井・敦賀〜城崎温泉結ぶ観光列車「はなあかり」車両公開

JR西日本は8月29日、今年10月から福井県と兵庫県北部の間で運行が始まる新たな観光列車「はなあかり」の車両を、京都市下京区の京都鉄道博物館で報道陣に先行公開し、記念セレモニーが行われた。この車両は従来のグリーン車よりさらにグレード感が高い座席を設けているほか、豪華な内装が特徴。京都の丹後織物を用いたアート作品や、島根県で盛んだった”たたら製鉄”の一輪挿しなど西日本各地の工芸品が飾られている。
はなあかりは、福井県の敦賀駅から舞鶴線や京都丹後鉄道など京都府北部を通り、兵庫県城崎温泉駅までを片道5時間程度で結ぶ新車両。

「空飛ぶクルマ」実証飛行 9月に和歌山串本町で実施

和歌山県串本町で9月21日に、「空飛ぶクルマ」の初めての実証飛行が行われることになった。場所は串本町の潮岬望楼の芝。使用される空飛ぶクルマは幅およそ5.7m、高さおよそ1.9m。この機体が5分程度飛行する予定で、最大で50m程度の高さまで上昇できるよう申請しており、風による機体の揺れや騒音などを確認するという。
和歌山県は将来的に空飛ぶクルマの離着陸場を整備し、商用運航の起点とし、観光のほか災害時の人命救助や物資搬送などに役立てたいとしている。

上半期出生数35万人 5.7%減で過去最少 通年70万人割れも

厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、2024年上半期(1〜6月)の出生数は前年同期比5.7%(2万978人)減の35万74人にとどまった。上半期として過去最少で、3年連続で40万人を下回った。減少率は前年の3.6%減よりも大きくなっており、少子化のペースに全く歯止めがかかっていないことが分かった。下半期も同様のペースで推移すると、年間の出生数が初めて70万人を割る可能性もある。

イタリア 万博で紀元2世紀「ファルネーゼのアトラス」展示

イタリアは8月29日、東京都内で2025年大阪・関西万博の展示内容について発表し、西暦150年ごろにつくられた、世界的な文化遺産として知られる「ファイルネーゼのアトラス」をパビリオン内で展示することを明らかにした。ファルネーゼのアトラスは、ギリシャ神話の神「アトラス」が体を丸めて天球儀を肩に担ぐ力強い男性の大理石の彫刻像(高さ2m、重さ2トン)。同像が日本で展示されるのは初めてという。

死後1カ月以上で発見「孤独死」今年半年で3,936人

警察庁のまとめによると、今年6月までの半年間に全国の警察が遺体の検視や調査を行った10万2,965人のうち、およそ3割が自宅で発見された1人暮らしの人で、死後1カ月以上経過して見つかった「孤独死」や「孤立死」の人も3,936人と4,000人近くに上っていたことが分かった。
自宅で発見された1人暮らしの、およそ3割にあたる3万7,227人を年代別にみると、85歳以上が7,498人で最も多く、75〜79歳が5,920人、70〜74歳が5,635人などとなっており、65歳以上の高齢者が全体の7割以上を占めている。
死亡してから発見されるまでの経過日数では、1日以内が最も多かった一方、31日以上経過していた人が合わせて3,936人に上り、驚くことに1年以上経過していた人も130人いた。