「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

業務内容明示せぬ求人は「違法」闇バイト緊急対策決定

政府は12月17日、SNSの「闇バイト」による強盗事件が頻発していることを受け、犯罪対策閣僚会議をを開き、緊急対策を決定した。
求人者の名称や業務内容を明示しない募集を「違法」と明確化し、事業者に削除を促す。捜査員が身元を隠して闇バイトに応募する”仮装身分捜査”を導入し、摘発と抑止の強化を図ることになった。警察庁は現行法の範囲で可能な捜査のあり方を検討し、ガイドラインを策定して来年中の開始を目指す。
秘匿性の高い通信アプリ対策も進める。政府は運営元に日本向けの窓口の設置を働きかけ、迅速な情報提供を受ける環境整備も試みる。

再エネ・原発「最大限活用」原発依存度の低減から政策転換

経済産業省は12月17日、3年ぶりに改定する中長期的エネルギー政策の指針「エネルギー基本計画」の原案を公表した。2040年度の電源構成について、電力の安定供給と脱炭素化を両立を図るため、再生可能エネルギーと原子力を「最大限活用する」との方針を明記した。これは東日本大震災以降のエネルギー政策からの転換だ。これに伴い、現行の基本計画の原子力に関する「可能な限り依存度を低減する」の表現を削除した。
原案では、2040年度の電源構成の目標について、再生可能エネルギーを4〜5割、原子力を2割、火力を3〜4割としている。

能登復興, 物価高対策盛り込んだ補正予算13.9兆円成立

2024年度補正予算は12月17日の参院本会議で自民、公明、日本維新の会、国民民主各党の賛成多数で可決、成立した。立憲民主、共産両党は反対した。石川県・能登半島の復旧・復興費や物価高対策などが盛り込まれている。
今回の補正予算は、一般会計の歳出総額は13兆9,433億円で、2023年度(13兆1,992億円)を上回った。歳出の大半を占める経済対策には13兆9,310億円を計上。主な内訳は、①賃上げの環境整備など「日本経済・地方経済の成長」に5兆7,505億円②防災・減災など「国民の安心・安全の確保」に4兆7,909億円ーーなど。

厚労省 高齢者に「アシストスーツ」貸与 モデル事業実施

厚生労働省は、全国20か所程度でシルバー人材センターの高齢者に、足腰などを補助して負担を軽減する「アシストスーツ」を貸与するモデル事業を実施する方針を固めた。体力面で不安を抱える高齢者が働き続けられるように支援するのが狙い。厚労省は今年度の補正予算案に関連経費1億9,000万円を計上している。65歳以上の就業者数は、2023年時点で914万人で、20年連続で前年を上回っている。
アシストスーツは、モーターなどが駆動する力で重い物を持ち上げるのを助ける電動型のほか、ゴムの伸縮などを利用して腰や腕を支えてくれる簡易なタイプもある。

バングラ 25年末〜26年前半に総選挙 ユヌス最高顧問が方針

バングラデシュ暫定政権のムハマド・ユヌス最高顧問は12月16日の国民向けテレビ演説で、2025年末から2026年前半までに総選挙を実施するとの方針を明らかにした。
同国では今年8月、学生らが主導する抗議デモを発端にシェイク・ハシナ前政権が退陣し、議会(一院制)も解散している。大統領が学生や軍との協議でユヌス氏を最高顧問とすることを決定し、現在、暫定政権が国政運営を担っている。

生命倫理専門調査会 iPS由来受精研究を容認へ 条件付きで

政府の生命倫理専門調査会は12月16日、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)などからつくった精子と卵子を受精させる研究を条件付きで認める方針を決めた。この研究は現在、国の指針で禁止されているが、調査会は培養期間を14日までとするなど等など条件を定め、指針改定に向けた報告書をまとめる。
近年、マウスのiPS細胞由来の精子と卵子から別のマウスが誕生するなど研究が急速に進展。人でも応用される可能性が高まったとして、調査会が議論を本格化させているもの。

神戸アイセンターのiPS網膜移植の臨床計画を了承 厚労省

厚生労働省の専門部会は12月16日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった網膜の細胞を目の病気の患者に移植する神戸市立神戸アイセンター病院の臨床研究計画について、計画内容をおおむね了承した。同病院は早ければ2025年1月にも、入院費など一部に公的医療保険が適用される「先進医療」として厚労省に申請する。

厚労省 パラオ・ペリリュー島で6柱の遺骨収集 

厚生労働省は、太平洋戦争の激戦地、パラオのペリリュー島の集団埋葬地で6柱の遺骨を収集した。今回活動の対象になったのは、米国側の資料で1,086人を埋葬したとされる場所。収集団は12月8〜15日の日程で作業を行った。この場所で収集したうち6柱は現地で遺骨と確認し、残る5柱についても今後、鑑定を進める。15日でいったん現地の作業を終了したが、さらに深い地層で複数の遺骨があることも確認しており、厚労省は来年度以降も活動を続ける。

三菱UFJ頭取が謝罪 元行員の貸金庫・金品窃盗問題で

三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は12月16日、元行員が2支店の貸金庫から時価十数億円相当の株券や貴金属を盗んだ問題で初めて記者会見を開いた。半沢頭取は「信用・信頼という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものだと厳粛に受け止めている。皆様に心よりお詫び申し上げる」と陳謝した。金融庁は同日、同行に銀行法に基づく報告徴求命令を出し、原因究明と再発防止を求めた。
この元行員は40歳代の女性。練馬支店と玉川支店で管理職を努めていた2020年4月から4年半にわたり、2支店の貸金庫を無断で解錠し、少なくとも顧客約60人分の資産十数億円相当を盗んだとしている。女性は問題発覚後の11月14日付で懲戒解雇処分となっている。

政治改革法案 自民・立民合意 政活費全廃 今国会で成立へ

自民、立憲民主両党は12月16日、世紀資金規制法再改正を含む政治改革の関連法案について大枠で合意した。また、自民党は政策活動費(政活費)を全廃する立憲民主など野党7党の法案を受け入れ、同党が主張してきた「公開方法工夫支出」の創設を撤回した。これにより、法案は17日に衆院を通過し、今国会で成立する公算は大きくなった。